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ー鼓動ー191
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「そう言われて見ればそうやんな。 でも、急にどないしたん?」
「いや……俺さぁ、この病院まともに見たの久しぶりでさ、こんなでかい所で働いてたんだな……って思ってな」
「ま、島の診療所に比べたら確かにでかいのかもしれへんわぁ」
「あ、いや……そういう意味じゃなくて。 なんていうのかな? 普通の病院よりかはでかいっていうのかな?」
「あ、ぁあ! そっちな。 ん、まぁ……そう言われてみればそうやんな。 ま、俺は患者さんとして来ておったから、そう感じへんかったけど……まぁ、救急もあるわけやし、でかいと言えばでかいのかもしれへんわなぁ」
「そうだろ?」
そう言うともう一度春坂病院の方へと視線を移す。
「そういや……雄介って、この病院に何回も来たんだったよな?」
「へ? あ、まぁ……そうやったなぁ。 ま、その分、入院も多かったんやけど」
「そうだったな。 最初の頃は本当に沢山あったかと思うのだけど?」
「ま、なぁ。 坂本の事があったし」
「あ、ぁあ! 坂本さんの事な。 何回目だったかな? お前が坂本さんに刺されて来た時あっただろ?」
そう言っていると頼んでいたコーヒーが運ばれて来る。
そして砂糖とミルクをちょっと入れて俺はそれを掻き回しながら、
「あん時は……俺、本当に心配してたんだぞ……いや、本気でお前の事心配してたんだからな。 診察だってまともに出来てなかったっていうか……まぁ、昼前だったから幸いにも患者さんが来てなかったから良かったっていうのか」
その言葉に雄介は目を丸くしていた。
「ほら、お前に告白されて……和也のせいで、まだ告白の返事をできてなかったんだけど、もう、お前の事が気になってたっていうのかな?」
俺は恥ずかしからなのか雄介の顔をまともに見る事は出来ず、さっきからずっとコーヒーを混ぜながら言う。
「……へ? そうだったん? ってか、今だから聞いてええか? その……望はいつから俺の事好きになったん?」
「……へ?」
まさか、こんな所でそういう事を聞いてくるとは思っていなかった俺は裏声を出しながら雄介の事を見上げる。
「俺が雄介の事を好きになった時か!?」
そう聞かれると実際分からないと言った所であろうか。 確かにいつの頃からか雄介の事を意識するようになっていたのだから。
「そうだな……気になりだしたのは……まぁ、最初は絶対にありえないだろ? だって、お前は俺に対して女だと思っていた訳だし。 そんな奴の事好きになる訳がないと思ってたしな」
そこまで言うと俺は今度窓の外を見つめる。
「いや……俺さぁ、この病院まともに見たの久しぶりでさ、こんなでかい所で働いてたんだな……って思ってな」
「ま、島の診療所に比べたら確かにでかいのかもしれへんわぁ」
「あ、いや……そういう意味じゃなくて。 なんていうのかな? 普通の病院よりかはでかいっていうのかな?」
「あ、ぁあ! そっちな。 ん、まぁ……そう言われてみればそうやんな。 ま、俺は患者さんとして来ておったから、そう感じへんかったけど……まぁ、救急もあるわけやし、でかいと言えばでかいのかもしれへんわなぁ」
「そうだろ?」
そう言うともう一度春坂病院の方へと視線を移す。
「そういや……雄介って、この病院に何回も来たんだったよな?」
「へ? あ、まぁ……そうやったなぁ。 ま、その分、入院も多かったんやけど」
「そうだったな。 最初の頃は本当に沢山あったかと思うのだけど?」
「ま、なぁ。 坂本の事があったし」
「あ、ぁあ! 坂本さんの事な。 何回目だったかな? お前が坂本さんに刺されて来た時あっただろ?」
そう言っていると頼んでいたコーヒーが運ばれて来る。
そして砂糖とミルクをちょっと入れて俺はそれを掻き回しながら、
「あん時は……俺、本当に心配してたんだぞ……いや、本気でお前の事心配してたんだからな。 診察だってまともに出来てなかったっていうか……まぁ、昼前だったから幸いにも患者さんが来てなかったから良かったっていうのか」
その言葉に雄介は目を丸くしていた。
「ほら、お前に告白されて……和也のせいで、まだ告白の返事をできてなかったんだけど、もう、お前の事が気になってたっていうのかな?」
俺は恥ずかしからなのか雄介の顔をまともに見る事は出来ず、さっきからずっとコーヒーを混ぜながら言う。
「……へ? そうだったん? ってか、今だから聞いてええか? その……望はいつから俺の事好きになったん?」
「……へ?」
まさか、こんな所でそういう事を聞いてくるとは思っていなかった俺は裏声を出しながら雄介の事を見上げる。
「俺が雄介の事を好きになった時か!?」
そう聞かれると実際分からないと言った所であろうか。 確かにいつの頃からか雄介の事を意識するようになっていたのだから。
「そうだな……気になりだしたのは……まぁ、最初は絶対にありえないだろ? だって、お前は俺に対して女だと思っていた訳だし。 そんな奴の事好きになる訳がないと思ってたしな」
そこまで言うと俺は今度窓の外を見つめる。
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