188 / 898
ー鼓動ー187
しおりを挟む
出勤時間なのか、いそいそと駅の方へと向かっているサラリーマン。
そして色々なところで挨拶が聴こえてくる。
これが日常なんだと改めて知った瞬間だった。
今までの俺達は朝車で病院へと出勤していたし、そこまで周りを見てる余裕なんかなかったのだけど今は歩いているというのもある。 だから時間があるからこそ見ていられるのであろう。
「なんや東京やって、こう見るとゆっくりとした時が流れているんやなぁ」
「へ? あ、ああ、そうだな」
そう雄介に言われて気付けたような気がする。
確かに今までの俺達は時間に追われ余裕がなかったから東京というのは時間の流れが早く感じていたのだけど、どうやらそうではないらしい事に気付く。
毎日のように忙しかったから、東京という街は時間が流れるのが早く感じられていたのかもしれない。 こうのんびりとした時を過ごしているとそうは感じられないのだから。
そして住宅街を少し抜けた所に川がある。
そこの土手を歩いて行くと春坂病院へと近くなる。
朝の土手だって気持ちがいい位だ。
本当に島と変わらない時が流れているような気がするのだから。
「ま、川沿いやと日陰がないから少し暑いんやけどな」
「まぁ、そうだな」
でも周りに何も建物とかがないお陰なのか風が横を通り過ぎて行く。
その風のおかげで少しばかり汗が引いたような気がした。
でも、歩く事でエネルギーを使ってるからなのか、じわりじわりと汗が滲んできたようにも思える。
川の流れる音をBGMに歩みを進める俺達。
しかし、どうしたのであろうか? いつも何か話しをしてくる雄介なのだけど、さっきから黙っているような気がする。
それを不思議に思い俺は雄介の事を見上げ、
「なぁ、雄介……大丈夫か?」
そう心配そうに俺は声を掛けた。
「……へ? 何がや?」
そして色々なところで挨拶が聴こえてくる。
これが日常なんだと改めて知った瞬間だった。
今までの俺達は朝車で病院へと出勤していたし、そこまで周りを見てる余裕なんかなかったのだけど今は歩いているというのもある。 だから時間があるからこそ見ていられるのであろう。
「なんや東京やって、こう見るとゆっくりとした時が流れているんやなぁ」
「へ? あ、ああ、そうだな」
そう雄介に言われて気付けたような気がする。
確かに今までの俺達は時間に追われ余裕がなかったから東京というのは時間の流れが早く感じていたのだけど、どうやらそうではないらしい事に気付く。
毎日のように忙しかったから、東京という街は時間が流れるのが早く感じられていたのかもしれない。 こうのんびりとした時を過ごしているとそうは感じられないのだから。
そして住宅街を少し抜けた所に川がある。
そこの土手を歩いて行くと春坂病院へと近くなる。
朝の土手だって気持ちがいい位だ。
本当に島と変わらない時が流れているような気がするのだから。
「ま、川沿いやと日陰がないから少し暑いんやけどな」
「まぁ、そうだな」
でも周りに何も建物とかがないお陰なのか風が横を通り過ぎて行く。
その風のおかげで少しばかり汗が引いたような気がした。
でも、歩く事でエネルギーを使ってるからなのか、じわりじわりと汗が滲んできたようにも思える。
川の流れる音をBGMに歩みを進める俺達。
しかし、どうしたのであろうか? いつも何か話しをしてくる雄介なのだけど、さっきから黙っているような気がする。
それを不思議に思い俺は雄介の事を見上げ、
「なぁ、雄介……大丈夫か?」
そう心配そうに俺は声を掛けた。
「……へ? 何がや?」
0
お気に入りに追加
72
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる