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ー鼓動ー46
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「え? そうだったんですか? でも、今は心配しなくても大丈夫ですよ。 寧ろ、しっかりとやってくれてますからね」
「それなら、良かったわぁ。 これで、天国のお父さんにもちゃんと報告する事が出来るわね」
「本当に心配しなくても和也は大丈夫ですから」
「じゃあ、和也の事は任せたわよっ!」
そう言って和也のお母さんは俺達の背中をドンっ! と叩いて来るのだ。
そこは男の子を女で一人で育てて来たからなのか逞しく見える所なんであろう。
「では、失礼しますね」
そう最後は俺達に和也の事を頼むかのように頭を下げて自分の席へと戻って行くのだ。
「そういや、和也言っておったんやっけ? 今回の船で和也のお母さんも来るって。 せやけど、今回、船の事故に巻き込まれたからなぁ、島で和也とゆっくりとしてる暇はなかったって事か」
「どうなんだろうな? だって、中一日あっただろ? そこで、和也に会いに来れば良かったんじゃねぇのか?」
「そうやと思うねんけど、その中一日っていうのはめっちゃ平日だったやんか、だから、俺達は診療所で仕事しておったやろ?」
「あ、そっか……それを考慮して和也のお母さんは和也に会いに行かなかったって事か」
「ま、そういうこっちゃな。 そんで、今、俺達の所に来て、和也の様子を聞きに来たんと違う?」
何となく俺は和也のお母さんの方へと振り向くと和也のお母さんは親父達と話をしているのが目に入って来た。
そう和也のお母さんには色々と謎があったからだ。
だってこの船にだって結構な人が居るのにも関わらず、迷わずに俺達の所へと来ていた事だ。
俺はまだ和也のお母さんには会ってなかったというのか確かに船が事故った時に一瞬、和也と話しているのは見たような気がするんだけど、もうその時の俺というのは完全に雄介の事しか頭になかったのだから全く俺の頭の片隅にも記憶してなかったからなのかもしれないのだが。
しかし俺の親父の所に居るって事は和也のお母さんは俺の親父の事を知っているという事だろう。
だが逆に言えば、さっき和也のお母さんが間違いないで俺達の所へと来れた理由は分かったような気がする。
「ま、俺達の親父達と和也のお母さんが知り合いみたいだから、和也のお母さんが俺達の事知ってて当然なのかもな」
「ああ、そうみたいやね」
それから雄介とはたわいのない会話をしていたら、いつの間にか船は東京の船着場へと到着していた。
「うっしゃ! やっと、着いたみたいやなっ!」
そう言うと雄介は立ち上がって腕を天へと向けて体を伸ばすのだ。
「それなら、良かったわぁ。 これで、天国のお父さんにもちゃんと報告する事が出来るわね」
「本当に心配しなくても和也は大丈夫ですから」
「じゃあ、和也の事は任せたわよっ!」
そう言って和也のお母さんは俺達の背中をドンっ! と叩いて来るのだ。
そこは男の子を女で一人で育てて来たからなのか逞しく見える所なんであろう。
「では、失礼しますね」
そう最後は俺達に和也の事を頼むかのように頭を下げて自分の席へと戻って行くのだ。
「そういや、和也言っておったんやっけ? 今回の船で和也のお母さんも来るって。 せやけど、今回、船の事故に巻き込まれたからなぁ、島で和也とゆっくりとしてる暇はなかったって事か」
「どうなんだろうな? だって、中一日あっただろ? そこで、和也に会いに来れば良かったんじゃねぇのか?」
「そうやと思うねんけど、その中一日っていうのはめっちゃ平日だったやんか、だから、俺達は診療所で仕事しておったやろ?」
「あ、そっか……それを考慮して和也のお母さんは和也に会いに行かなかったって事か」
「ま、そういうこっちゃな。 そんで、今、俺達の所に来て、和也の様子を聞きに来たんと違う?」
何となく俺は和也のお母さんの方へと振り向くと和也のお母さんは親父達と話をしているのが目に入って来た。
そう和也のお母さんには色々と謎があったからだ。
だってこの船にだって結構な人が居るのにも関わらず、迷わずに俺達の所へと来ていた事だ。
俺はまだ和也のお母さんには会ってなかったというのか確かに船が事故った時に一瞬、和也と話しているのは見たような気がするんだけど、もうその時の俺というのは完全に雄介の事しか頭になかったのだから全く俺の頭の片隅にも記憶してなかったからなのかもしれないのだが。
しかし俺の親父の所に居るって事は和也のお母さんは俺の親父の事を知っているという事だろう。
だが逆に言えば、さっき和也のお母さんが間違いないで俺達の所へと来れた理由は分かったような気がする。
「ま、俺達の親父達と和也のお母さんが知り合いみたいだから、和也のお母さんが俺達の事知ってて当然なのかもな」
「ああ、そうみたいやね」
それから雄介とはたわいのない会話をしていたら、いつの間にか船は東京の船着場へと到着していた。
「うっしゃ! やっと、着いたみたいやなっ!」
そう言うと雄介は立ち上がって腕を天へと向けて体を伸ばすのだ。
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