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ー鼓動ー7
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俺達はみんなが集まっているリビングへと入ると、
「お! 雄介! おはよう! 本当に体の方は大丈夫なのか?」
そう心配して和也が雄介に声を掛けて来た。 そうだ和也は本当に素直な性格で気になった事や心配している事があると直ぐに声を掛けて来てくれる人物でもある。
「へ? あ、まぁ、せやな? 大丈夫やと思うねんけどなぁ」
そう雄介は返し自分の体を確認するかのようにベタベタと触り始める。
「なら、いいんだけどさ。 あのさ、さっき、望にも言ったんだけど、あの嵐の中、海の中を半日位は彷徨ってたんだろ? ならさ、今は何ともなくても何かあってからでは遅いんだし、一度、病院に行って検査して来てもらったらどうだ?」
「……え? あ、そうやねんな?」
その和也の言葉で雄介はどうやら悩んでいるようだ。 天井の方に視線を向けて手を顎に当て考えているのだから。
「そこは、悩む所じゃねぇだろ? 検査して来て何も無ければいいんだからさ」
「そう言うねんけどなぁ? なんていうんかな? 島の事も気になる所やし、それになぁ、やっと、島の人達も診療所に来てもらうようになって来たし、やっぱ、その……折角来てくれるようになった矢先に俺がここを離れる訳にはいかんやろなぁー、って……」
「あ……」
雄介がそこまで言って、やっと雄介が悩んでいる理由っていうのが分かった。 まさか俺より先に雄介がそんな事考えているなんて事も思ってなかったからなのかもしれない。 本当に雄介っていう奴はちゃんと考えてくれているってところだ。 確かに医者である俺達が今島から離れてしまうのは折角診療所の方に足を運んでくれてきている人達に悪いと思うからだ。 その雄介が言いたい事がどうやら和也にも分かったようで、ホント和也には頭が下がる勢いだ。 でもやっぱり和也は雄介の事を心配しているのか、
「あ、そっか……ま、確かにそこもそうだけどさぁ」
そう和也は雄介に向かって何か言ってくれそうな感じだ。 だけど上手く言葉が見つからないようで、そこで救いの手が差し伸べられる。
「ならさ! こういうのはどう?」
そう何かいい提案でも思い付いたのか、朔望が声を上げる。
「雄介兄さんが病院に行けて、島の診療所を開けてられたらいいんでしょう? とりあえず、兄さんはきっと雄兄さんに付いて行きたいんだろうし、そうなると、医者が居なくなってしまう訳だしさぁ、じゃあ、僕と歩夢がこの島に一週間程残ったらいいんじゃないのかな?」
その朔望の提案の雄介一同、目を丸くしながら朔望の事を見つめる。
その間というのは沈黙が流れてしまっていたのかもしれない。
「え? あ、あー! それいいねぇ? いいじゃん! いいんじゃん! それでさぁ! 朔望が居てくれるなら診療所の方は問題ないんじゃない?」
「そうそう! まだ、確かに未熟かもしれないけど、歩夢も居る訳だしさ。 それなら、雄兄さん達はゆっくりと検査を受けに東京に行けるでしょ?」
「え? あ、でも……」
「でもじゃない!」
そう直ぐに言って来てくれたのは朔望だ。
「じゃあ、もしもだよ。 雄兄さんが病院で検査も受けずに働いてて、このまま明後日にでもいきなり死んでしまったら、残されてしまった兄さんはどうなるの? 雄兄さんは本当にそれでいい訳?」
そう朔望は俺の心の中を分かったような言葉で雄介を説得し始める。
ホント一瞬だったけど朔望の言葉に心臓が跳ねた。
だってまさか朔望がそこまで雄介に言ってくれるとは思ってなかったからなのかもしれない。
朔望は初めて会った時から俺に対して印象が悪かった。 俺とそっくりな容姿で、あの和也がドッペルゲンガーじゃないかと思った位に双子の俺達というのはそっくりなのだ。 だけど兄弟で、しかも双子で俺の事を狙って来ていた事が俺からしてみたら印象が悪かったっていう出来事だったのだけど、朔望に歩夢という恋人が出来てからは変わったようにも思える。 いや朔望の場合には元からそういう性格なのかもしれない。
「お! 雄介! おはよう! 本当に体の方は大丈夫なのか?」
そう心配して和也が雄介に声を掛けて来た。 そうだ和也は本当に素直な性格で気になった事や心配している事があると直ぐに声を掛けて来てくれる人物でもある。
「へ? あ、まぁ、せやな? 大丈夫やと思うねんけどなぁ」
そう雄介は返し自分の体を確認するかのようにベタベタと触り始める。
「なら、いいんだけどさ。 あのさ、さっき、望にも言ったんだけど、あの嵐の中、海の中を半日位は彷徨ってたんだろ? ならさ、今は何ともなくても何かあってからでは遅いんだし、一度、病院に行って検査して来てもらったらどうだ?」
「……え? あ、そうやねんな?」
その和也の言葉で雄介はどうやら悩んでいるようだ。 天井の方に視線を向けて手を顎に当て考えているのだから。
「そこは、悩む所じゃねぇだろ? 検査して来て何も無ければいいんだからさ」
「そう言うねんけどなぁ? なんていうんかな? 島の事も気になる所やし、それになぁ、やっと、島の人達も診療所に来てもらうようになって来たし、やっぱ、その……折角来てくれるようになった矢先に俺がここを離れる訳にはいかんやろなぁー、って……」
「あ……」
雄介がそこまで言って、やっと雄介が悩んでいる理由っていうのが分かった。 まさか俺より先に雄介がそんな事考えているなんて事も思ってなかったからなのかもしれない。 本当に雄介っていう奴はちゃんと考えてくれているってところだ。 確かに医者である俺達が今島から離れてしまうのは折角診療所の方に足を運んでくれてきている人達に悪いと思うからだ。 その雄介が言いたい事がどうやら和也にも分かったようで、ホント和也には頭が下がる勢いだ。 でもやっぱり和也は雄介の事を心配しているのか、
「あ、そっか……ま、確かにそこもそうだけどさぁ」
そう和也は雄介に向かって何か言ってくれそうな感じだ。 だけど上手く言葉が見つからないようで、そこで救いの手が差し伸べられる。
「ならさ! こういうのはどう?」
そう何かいい提案でも思い付いたのか、朔望が声を上げる。
「雄介兄さんが病院に行けて、島の診療所を開けてられたらいいんでしょう? とりあえず、兄さんはきっと雄兄さんに付いて行きたいんだろうし、そうなると、医者が居なくなってしまう訳だしさぁ、じゃあ、僕と歩夢がこの島に一週間程残ったらいいんじゃないのかな?」
その朔望の提案の雄介一同、目を丸くしながら朔望の事を見つめる。
その間というのは沈黙が流れてしまっていたのかもしれない。
「え? あ、あー! それいいねぇ? いいじゃん! いいんじゃん! それでさぁ! 朔望が居てくれるなら診療所の方は問題ないんじゃない?」
「そうそう! まだ、確かに未熟かもしれないけど、歩夢も居る訳だしさ。 それなら、雄兄さん達はゆっくりと検査を受けに東京に行けるでしょ?」
「え? あ、でも……」
「でもじゃない!」
そう直ぐに言って来てくれたのは朔望だ。
「じゃあ、もしもだよ。 雄兄さんが病院で検査も受けずに働いてて、このまま明後日にでもいきなり死んでしまったら、残されてしまった兄さんはどうなるの? 雄兄さんは本当にそれでいい訳?」
そう朔望は俺の心の中を分かったような言葉で雄介を説得し始める。
ホント一瞬だったけど朔望の言葉に心臓が跳ねた。
だってまさか朔望がそこまで雄介に言ってくれるとは思ってなかったからなのかもしれない。
朔望は初めて会った時から俺に対して印象が悪かった。 俺とそっくりな容姿で、あの和也がドッペルゲンガーじゃないかと思った位に双子の俺達というのはそっくりなのだ。 だけど兄弟で、しかも双子で俺の事を狙って来ていた事が俺からしてみたら印象が悪かったっていう出来事だったのだけど、朔望に歩夢という恋人が出来てからは変わったようにも思える。 いや朔望の場合には元からそういう性格なのかもしれない。
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