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32話 ※玩具

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 そこで一旦、京平は置くと、玲音の目の前でスイッチを入れ、その玩具を玲音の目の前で動かすのだ。

「これは、こんな風に動く玩具なんだよ……ま、さっきは振動だけだったけどね」

 そう玲音に説明した直後、急に京平の方は諒馬の事を思い出したのか、諒馬の方へと視線を向けると急ににやりとし、未だに諒馬の中で振動を続けている卵型の玩具をいい気に引っこ抜く。

「ひゃっん!」

 という声と共に体をビクつかせる諒馬。

 そこにニヤリとしているのは京平だ。

 そして諒馬は涙目で京平の事を見つめるのだった。 そりゃ、そうだろう。 今まで中に玩具が入っていてやんわりと気持ち良かった筈なのにいきなりその玩具を抜かれてしまい、そこが寂しくなってしまったのは間違いないのだから。

「諒ちゃんも玲音ちゃんみたく四つん這いになってくれないかな? なんか、やっぱり二人同時にやりたくなったんだよねぇ……。 だってさ、男として二人の気持ちいい声って聞きたいもんじゃない? こうバラバラにやっていると物足りないっていうのか、片方に寂しい思いをさせちゃうからね。 で、二人はどっちの玩具を選びたいかな? あ! 太い方は両手を使わないとダメだから、諒ちゃんが選んだので合わせようか? そしたら、二人同時にっていうのが出来るからね」

 そして京平は諒馬に四つん這いの体勢になるように促すと、卵型の玩具を手にし、

「二人のお尻が丸見えでいいん感じだね。 じゃあ、卵型の玩具中に入れて行くからねぇ」

 京平は両手を使って、玲音と諒馬の中へとその玩具を入れて行くのだ。

 入れる時というのはただただ中に玩具を入れるだけなのだから、特に痛みも気持ち良さも感じないという所であろう。

 気持ち的には中に入れる一瞬は体に力が入ってしまうのだから、息を詰まらせるのかもしれないのだが。

 完全に卵型の玩具が二人の中に入ると、卵型の玩具と繋がっている配線が後ろの蕾から垂れ下がる。 それを伝ってなのかローションの透明な液体が中から溢れ出ているのか配線を伝ってシーツへと垂れ染みを作るのだ。

「何だか凄いよねぇ。 君達の中からまた透明な液体が溢れ出ているような感じがするんだよねぇ。 玩具を中に入れた事によって容量オーバーで出て来てるのだけど、それが、何だか本当に透明な液体が中から溢れ出ているようになってるのだけど……中、どんな風になってるのかな?」

 京平はそう言うと、再び中指を二人の後ろの蕾へと入れるのだ。

「なんか、ローションが温かくなってきているよねぇ。 しかも、中がぐちゅぐちゅになってるし、二人は本当に気持ちいいんだ」
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