【R18/完結】僕は、お姫様？王子様？

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「じゃあ、聖良（せら）……もう一度、乾杯しようか？   今日はダブルで特別な日だからさ……」

   そう言って聖はグラスを掲げる。　勿論、僕の方も聖に合わせてグラスを掲げるのだった。

　本当に今日は僕にとっては特別な日だ。

　学校の方もちゃんと卒業出来たし聖には婚約指輪を貰えたしね。



　それから僕は暫く役所に行ったり家庭裁判所に出向いたりして学校卒業後も色々と忙しかっ日々を送っていた。

　でもそのかいあって名前も変えられたし聖と一緒の時間も増えたし、勿論夜の営みの方も……。　逆に燃えてきたって感じになってきたのかな？

　勿論、僕の両親にも聖の事は紹介したしね。　寧ろオッケーって感じだったし……。

   そんなこんなで今では僕はすっかりと女性の方になりつつあるのかな？

　って事は……僕の種族というのは、相手によって女性でも男性でもなれるって事なのかな？

   聖が完全な男性だったから僕は女性になった訳で、これがもし僕が女性を好きになった場合には男性のままって事になっていたのかな？

　でも聖だったら女性のままでいいよね？

　だって聖はかっこいいもん……全然、僕の方も聖の事好きだしね。

   僕の方は専業主婦みたいな感じになってきたのかな？　だってたまに聖の仕事は手伝うっていうのか……？   新しい玩具が開発されると試されてしまうっていう事だ。　そういう時は売れた分の何分の1かは報酬頂いておりますけどね……。　だって僕だってオシャレしたいじゃない？　オシャレって言ってもマニュキアとかじゃなくて洋服とかね……。

　そうそう僕の方は女性にはなったけど見た目は変わらない感じっていうのかな？

　まぁ前から男性だったのに洋服は男子のを着ていたのだから今の僕は見た目は女性なのだからボーイッシュな格好の方がいいのかな？

　聖の方も本当に今では仕事も営業だけにしたみたい……婚約者がいるのに他の人と寝るって事は出来ないでしょう？   まぁそこは前から決めていた事だからいいのだけど……。

　だから僕は毎日のように聖が帰宅するのを料理を作って待っていた。

　今日は婚約記念日。

　女性になるとこういう特別な日ってお祝いしたいでしょう？　だから僕今日は特別な料理作ったんだ。

　……で、後は聖を待っているだけ。

   と思っていたら部屋のチャイムが聞こえて来る。