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「そうだったんだ!」

 そう「確かにそうだ!」と聖修は言葉を加えて、

「じゃあ、四つん這いは手首を縛った状態からでは無理そうだから、足を持ち上げることにしますね……」

 そう言う聖修。

 四つん這いは自分でもやってることだけど足を持ち上げられて、するってことは自分1人では出来ない。

 聖修は俺の足を持ち上げると肩へと乗せる。

「これで、尚のココ丸見えになったよ……。 うん! この体勢なら指も私のモノも入れられそうだね……」

 そう言われて俺は再び全身に血が巡っているのが分かった。

 ヤってるから熱く感じてるのではない。 そう体を動かしてるから体とかが熱くなっている訳ではなく、今のは完璧に恥ずかしさで熱くなってきているというだけだ。

 そう誰にも見られたことがない所を人に初めて見られているのだから。 自分だって、その場所は見れない場所でもある。

「でもさ……この状態だと、腕とか動かしにくいんだけど……」
「……へ?」

   確かに聖修の肩に乗っている俺の足は、ただ乗っかってるだけで不安定なのは間違いない。 だから聖修はそう言ってるのであろう。 他にいい方法があるというのか?

 そう考えていると聖修が、

「もしかして、尚が自分の足を持ったら、私の腕を動かすことが出来るんじゃないの?」
「……へ?」

   またまた全身を血が巡るような事を言ってくる聖修。

「今だけ、手首に縛ってる紐外して上げるからさ……」

   そう言われても絶対に、その体勢は恥ずかし過ぎて出来ませんけど……。 なら手首を縛られてされるがままの方が楽なのかもしれない。

「ねぇ、こういうことって、2人で楽しむべきことでしょ? なら、尚も協力してよーー」

 ……あーーそれを言われてしまうと返す言葉がない。

 気付くと俺の手首からは紐が外されていた。

 俺は暫く手首を縛られていたことで痕がついてしまい若干痛い手首を擦る。 人間って痛い所というのは無意識に摩ってしまうもんだ。

 でも手首の紐を外されたってことは自分で足を持たなければならないって事になるだろう。

 そうすると完全に聖修には俺の恥ずかしい部分が丸見えの状態になる。

 でも聖修にさっき言われたことを思い出し俺は仕方なく自分の太股部分を持ち上げるのだ。

 ……う……やっぱり……凄く恥ずかしい格好だ。

「じゃ、先ずは指を中に入れていくね……」 
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