37 / 68
37
しおりを挟む
そう納得していると聖修は俺が着ているTシャツを裾から捲り上げてきた。
そう今日は仕事が休みになってしまったのだからYシャツではない。 部屋着のままでいた俺。
そう部屋着でいる時の俺というのはTシャツに短パン姿だ。 家にいるんだからオシャレ着でいたって仕方がないだろ? それに聖修が家の中に入って来たのだってハプニングに近いんだからさ、今日は部屋着で勘弁っていう所なのかもしれない。 それに部屋の中なのだから自分が楽な格好でいい訳なのだから。 だからといって俺は裸でいたりはしない。 今の聖修のように訪問者だって少なくはないからだ。 宅配便だって来るし、近所のおばさんがたまにご飯を持って来てくれるし、だから俺はいつでも訪問者が来てもいいように出れるような格好をしているっていう事だ。 男の人は部屋の中だとわりと裸のままでいる人が多いみたいなのだけど、俺の場合には部屋の中でもTシャツと短パンでいる。 今は夏だから短パンなんだけど、これが冬になるとジャージにトレーナーとかスウェットでいる事が多い俺。
……はぁーーしかしTシャツじゃ、ムードも減った栗もない……。 もうちょっと気が利いた服でも着ておけば良かったかな? って、男の俺にそんな服っていうのか、可愛い服とか着ろっていうのかい!! なんて自分が心に思ったことを自分でツッコミを入れてしまう。 なら、ある意味、部屋着の方が無難か……という結果が出てしまう。
……ま、Tシャツが無難って事なのか……。 あ、いや……普段から着ているスーツの方が良かったかな? って、また変な事を考えてしまっていた。 スーツも汚れたり皺になったりしたら後でクリーニングとか出さなきゃなんないし……。 まぁ、男同士だったらそういう事は気にしなくていいのかな? ま、せめて勝負下着とか履いてたら良かったのかな? 今時、そういう事の為に勝負下着なんか履く女性とかっていうのはいるのかな? ま、そこはいいか……とりあえず今回の事はいきなりの事だったんだしさ……それに男っていうのは好きになったら体をも求めるもんなんだしね。
そんな馬鹿なことを考えていると、いつの間にか聖修は俺の体に舌を這わせていた。
首筋や鎖骨の時とは違い今度は範囲が広がっている。 そうシャツを捲られている状態なのだから鎖骨や首筋はもう舐めることが出来ないのだけどシャツを捲られたことによって確実に舐められる範囲が広がったということだ。
胸の辺りからお腹や脇腹と……今度は体までビクついてきたような気がする。
これを感じているというのであろうか。 くすぐったいとはまた違う感じだ。 きっと、これが気持ちがいいという感覚なのであろう。
「ぁ……ふぅ……」
それと同時にさっきとは違う感じの声も上がってくる。
咄嗟に俺はもう声が出ないようにと手で口を抑えてしまっていた。
「私的には、尚のそういう声も聞きたいんだけどな……。 だって、私だけしか聞けない声だからね……」
その言葉になのか、それとも聖修の声になのか分からないのだけど体にゾクゾクとした感覚が走ったのが分かった。
流石は歌手。 本当に声も高くて色っぽい。 いやきっと普段聞いている聖修の声ではないのかもしれない。 聖修だって、こういうことをしているのだから、いつも以上に艶っぽい声が出てしまっているっていう事だろう。
だから俺は体が勝手に反応してしまったのかもしれない。
そんなこと言われたって自分からこの手を外すことは出来ない。 そりゃ、勿論、恥ずかしいからだ。
でも聖修に要求出来るわけもなく、やっぱり手は口のままだった。
「ま、仕方ないか……でも、今度からは手で口を抑えるのは無しだよ……。 また、そういうことをした時は尚の手首縛っちゃおうかな?」
……って、さらりと怖いこと言ってますけど……。 手首を縛ってしまったら、そりゃ、声とかって、聖修に丸聞こえじゃん……。 あ、いや……それが聖修にとっていいことなかのか……んーーでも、俺的には絶対に声を聞かせるなんて本当に恥ずかしいことだからっ!
「それとも、もう、今からでも縛ってしまう?」
「……へ?」
「でも、縛っちゃうと私の首に手を回すとか出来なくなっちゃうけどね……。 あ、ま、今日、いきなり、私の首とかに腕を回すとかって出来ないと思うから別に手首を縛ってしまっても大丈夫って所かな?」
……あーー! それだけは!! 余計、恥ずかしくなりそうだ。 完全に聖修にされるがまま、でも確かに聖修の言う通り、今日は初めてで聖修の首に腕を回すことなんて出来るはずもない。 なら、いいのかな?
でも気づいたら聖修はもう既に何か紐ような物を持っていて俺の手首を縛ろうとしていた。 しかも慣れた手つきでね。
ベッドと繋がれてしまった俺の手首。 腕を完全に上げられた状態で縛られている。
これである意味抵抗さえ出来なくなってしまっていた。 本当に聖修にされるがままの状態になってしまったという事だ。
そう今日は仕事が休みになってしまったのだからYシャツではない。 部屋着のままでいた俺。
そう部屋着でいる時の俺というのはTシャツに短パン姿だ。 家にいるんだからオシャレ着でいたって仕方がないだろ? それに聖修が家の中に入って来たのだってハプニングに近いんだからさ、今日は部屋着で勘弁っていう所なのかもしれない。 それに部屋の中なのだから自分が楽な格好でいい訳なのだから。 だからといって俺は裸でいたりはしない。 今の聖修のように訪問者だって少なくはないからだ。 宅配便だって来るし、近所のおばさんがたまにご飯を持って来てくれるし、だから俺はいつでも訪問者が来てもいいように出れるような格好をしているっていう事だ。 男の人は部屋の中だとわりと裸のままでいる人が多いみたいなのだけど、俺の場合には部屋の中でもTシャツと短パンでいる。 今は夏だから短パンなんだけど、これが冬になるとジャージにトレーナーとかスウェットでいる事が多い俺。
……はぁーーしかしTシャツじゃ、ムードも減った栗もない……。 もうちょっと気が利いた服でも着ておけば良かったかな? って、男の俺にそんな服っていうのか、可愛い服とか着ろっていうのかい!! なんて自分が心に思ったことを自分でツッコミを入れてしまう。 なら、ある意味、部屋着の方が無難か……という結果が出てしまう。
……ま、Tシャツが無難って事なのか……。 あ、いや……普段から着ているスーツの方が良かったかな? って、また変な事を考えてしまっていた。 スーツも汚れたり皺になったりしたら後でクリーニングとか出さなきゃなんないし……。 まぁ、男同士だったらそういう事は気にしなくていいのかな? ま、せめて勝負下着とか履いてたら良かったのかな? 今時、そういう事の為に勝負下着なんか履く女性とかっていうのはいるのかな? ま、そこはいいか……とりあえず今回の事はいきなりの事だったんだしさ……それに男っていうのは好きになったら体をも求めるもんなんだしね。
そんな馬鹿なことを考えていると、いつの間にか聖修は俺の体に舌を這わせていた。
首筋や鎖骨の時とは違い今度は範囲が広がっている。 そうシャツを捲られている状態なのだから鎖骨や首筋はもう舐めることが出来ないのだけどシャツを捲られたことによって確実に舐められる範囲が広がったということだ。
胸の辺りからお腹や脇腹と……今度は体までビクついてきたような気がする。
これを感じているというのであろうか。 くすぐったいとはまた違う感じだ。 きっと、これが気持ちがいいという感覚なのであろう。
「ぁ……ふぅ……」
それと同時にさっきとは違う感じの声も上がってくる。
咄嗟に俺はもう声が出ないようにと手で口を抑えてしまっていた。
「私的には、尚のそういう声も聞きたいんだけどな……。 だって、私だけしか聞けない声だからね……」
その言葉になのか、それとも聖修の声になのか分からないのだけど体にゾクゾクとした感覚が走ったのが分かった。
流石は歌手。 本当に声も高くて色っぽい。 いやきっと普段聞いている聖修の声ではないのかもしれない。 聖修だって、こういうことをしているのだから、いつも以上に艶っぽい声が出てしまっているっていう事だろう。
だから俺は体が勝手に反応してしまったのかもしれない。
そんなこと言われたって自分からこの手を外すことは出来ない。 そりゃ、勿論、恥ずかしいからだ。
でも聖修に要求出来るわけもなく、やっぱり手は口のままだった。
「ま、仕方ないか……でも、今度からは手で口を抑えるのは無しだよ……。 また、そういうことをした時は尚の手首縛っちゃおうかな?」
……って、さらりと怖いこと言ってますけど……。 手首を縛ってしまったら、そりゃ、声とかって、聖修に丸聞こえじゃん……。 あ、いや……それが聖修にとっていいことなかのか……んーーでも、俺的には絶対に声を聞かせるなんて本当に恥ずかしいことだからっ!
「それとも、もう、今からでも縛ってしまう?」
「……へ?」
「でも、縛っちゃうと私の首に手を回すとか出来なくなっちゃうけどね……。 あ、ま、今日、いきなり、私の首とかに腕を回すとかって出来ないと思うから別に手首を縛ってしまっても大丈夫って所かな?」
……あーー! それだけは!! 余計、恥ずかしくなりそうだ。 完全に聖修にされるがまま、でも確かに聖修の言う通り、今日は初めてで聖修の首に腕を回すことなんて出来るはずもない。 なら、いいのかな?
でも気づいたら聖修はもう既に何か紐ような物を持っていて俺の手首を縛ろうとしていた。 しかも慣れた手つきでね。
ベッドと繋がれてしまった俺の手首。 腕を完全に上げられた状態で縛られている。
これである意味抵抗さえ出来なくなってしまっていた。 本当に聖修にされるがままの状態になってしまったという事だ。
0
お気に入りに追加
356
あなたにおすすめの小説
魔界最強に転生した社畜は、イケメン王子に奪い合われることになりました
タタミ
BL
ブラック企業に務める社畜・佐藤流嘉。
クリスマスも残業確定の非リア人生は、トラックの激突により突然終了する。
死後目覚めると、目の前で見目麗しい天使が微笑んでいた。
「ここは天国ではなく魔界です」
天使に会えたと喜んだのもつかの間、そこは天国などではなく魔法が当たり前にある世界・魔界だと知らされる。そして流嘉は、魔界に君臨する最強の支配者『至上様』に転生していたのだった。
「至上様、私に接吻を」
「あっ。ああ、接吻か……って、接吻!?なんだそれ、まさかキスですか!?」
何が起こっているのかわからないうちに、流嘉の前に現れたのは美しい4人の王子。この4王子にキスをして、結婚相手を選ばなければならないと言われて──!?
エロゲ世界のモブに転生したオレの一生のお願い!
たまむし
BL
大学受験に失敗して引きこもりニートになっていた湯島秋央は、二階の自室から転落して死んだ……はずが、直前までプレイしていたR18ゲームの世界に転移してしまった!
せっかくの異世界なのに、アキオは主人公のイケメン騎士でもヒロインでもなく、ゲーム序盤で退場するモブになっていて、いきなり投獄されてしまう。
失意の中、アキオは自分の身体から大事なもの(ち●ちん)がなくなっていることに気付く。
「オレは大事なものを取り戻して、エロゲの世界で女の子とエッチなことをする!」
アキオは固い決意を胸に、獄中で知り合った男と協力して牢を抜け出し、冒険の旅に出る。
でも、なぜかお色気イベントは全部男相手に発生するし、モブのはずが世界の命運を変えるアイテムを手にしてしまう。
ちん●んと世界、男と女、どっちを選ぶ? どうする、アキオ!?
完結済み番外編、連載中続編があります。「ファタリタ物語」でタグ検索していただければ出てきますので、そちらもどうぞ!
※同一内容をムーンライトノベルズにも投稿しています※
pixivリクエストボックスでイメージイラストを依頼して描いていただきました。
https://www.pixiv.net/artworks/105819552
くまさんのマッサージ♡
はやしかわともえ
BL
ほのぼの日常。ちょっとえっちめ。
2024.03.06
閲覧、お気に入りありがとうございます。
m(_ _)m
もう一本書く予定です。時間が掛かりそうなのでお気に入りして頂けると便利かと思います。よろしくお願い致します。
2024.03.10
完結しました!読んで頂きありがとうございます。m(_ _)m
今月25日(3/25)のピクトスクエア様のwebイベントにてこの作品のスピンオフを頒布致します。詳細はまたお知らせ致します。
2024.03.19
https://pictsquare.net/skaojqhx7lcbwqxp8i5ul7eqkorx4foy
イベントページになります。
25日0時より開始です!
※補足
サークルスペースが確定いたしました。
一次創作2: え5
にて出展させていただいてます!
2024.10.28
11/1から開催されるwebイベントにて、新作スピンオフを書いています。改めてお知らせいたします。
2024.11.01
https://pictsquare.net/4g1gw20b5ptpi85w5fmm3rsw729ifyn2
本日22時より、イベントが開催されます。
よろしければ遊びに来てください。
その溺愛は伝わりづらい!気弱なスパダリ御曹司にノンケの僕は落とされました
海野幻創
BL
人好きのする端正な顔立ちを持ち、文武両道でなんでも無難にこなせることのできた生田雅紀(いくたまさき)は、小さい頃から多くの友人に囲まれていた。
しかし他人との付き合いは広く浅くの最小限に留めるタイプで、女性とも身体だけの付き合いしかしてこなかった。
偶然出会った久世透(くぜとおる)は、嫉妬を覚えるほどのスタイルと美貌をもち、引け目を感じるほどの高学歴で、議員の孫であり大企業役員の息子だった。
御曹司であることにふさわしく、スマートに大金を使ってみせるところがありながら、生田の前では捨てられた子犬のようにおどおどして気弱な様子を見せ、そのギャップを生田は面白がっていたのだが……。
これまで他人と深くは関わってこなかったはずなのに、会うたびに違う一面を見せる久世は、いつしか生田にとって離れがたい存在となっていく。
【7/27完結しました。読んでいただいてありがとうございました。】
【続編も8/17完結しました。】
「その溺愛は行き場を彷徨う……気弱なスパダリ御曹司は政略結婚を回避したい」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/962473946/911896785
↑この続編は、R18の過激描写がありますので、苦手な方はご注意ください。
虐げられ聖女(男)なので辺境に逃げたら溺愛系イケメン辺境伯が待ち構えていました【本編完結】(異世界恋愛オメガバース)
美咲アリス
BL
虐待を受けていたオメガ聖女のアレクシアは必死で辺境の地に逃げた。そこで出会ったのは逞しくてイケメンのアルファ辺境伯。「身バレしたら大変だ」と思ったアレクシアは芝居小屋で見た『悪役令息キャラ』の真似をしてみるが、どうやらそれが辺境伯の心を掴んでしまったようで、ものすごい溺愛がスタートしてしまう。けれども実は、辺境伯にはある考えがあるらしくて⋯⋯? オメガ聖女とアルファ辺境伯のキュンキュン異世界恋愛です、よろしくお願いします^_^ 本編完結しました、特別編を連載中です!
君が好き過ぎてレイプした
眠りん
BL
ぼくは大柄で力は強いけれど、かなりの小心者です。好きな人に告白なんて絶対出来ません。
放課後の教室で……ぼくの好きな湊也君が一人、席に座って眠っていました。
これはチャンスです。
目隠しをして、体を押え付ければ小柄な湊也君は抵抗出来ません。
どうせ恋人同士になんてなれません。
この先の長い人生、君の隣にいられないのなら、たった一度少しの時間でいい。君とセックスがしたいのです。
それで君への恋心は忘れます。
でも、翌日湊也君がぼくを呼び出しました。犯人がぼくだとバレてしまったのでしょうか?
不安に思いましたが、そんな事はありませんでした。
「犯人が誰か分からないんだ。ねぇ、柚月。しばらく俺と一緒にいて。俺の事守ってよ」
ぼくはガタイが良いだけで弱い人間です。小心者だし、人を守るなんて出来ません。
その時、湊也君が衝撃発言をしました。
「柚月の事……本当はずっと好きだったから」
なんと告白されたのです。
ぼくと湊也君は両思いだったのです。
このままレイプ事件の事はなかった事にしたいと思います。
※誤字脱字があったらすみません
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる