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【番外編】一人の朝 1 雄介←望(望視点)
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休みの朝、俺は目を覚ましたのだが、俺の隣りには恋人の雄介の姿はない。
そんな事は確かに分かっている事なのだけど、やはり恋人になってからというもの隣りに恋人がいないのは本当に寂しいもんだ。
そしてアイツの仕事というのは二十四時間勤務。 だから朝起きた時に隣りにいない事は分かっているのだけど、やっぱ本気でアイツの事を好きになってからは、目を覚ましてから隣りに姿が無いのは本当に寂しいと思う。
だけど俺はそれを上手く言うことが出来ない性格だ。 だから仕方がないと言えば仕方がないと思うのだけど、性格はきっと変える事が出来る筈だ。 ま、まだ俺はそこのところの性格を直すっていうのは難しいのかもしれないのだが。
だけど、こう一人になると考えちまうことがある。
いつも我が儘を言っちまう俺だけど、本当にアイツは俺のそういうとこが鬱陶しくないのかな。 とか好きなのに好きじゃないフリをしてて、アイツのことを不安にさせちまってるって思っているのに、アイツはそんな俺でもアイツは俺に対しては優しいんだ。
だから俺はアイツの優しいとこを利用しているのかもしれない。
俺はいつも雄介が寝ている側のベッドにうつ伏せになってみる。
すると何故だか雄介の匂いが鼻をくすぐったのは気のせいだろうか。
でも凄く落ち着いて来たような気がする。
いや逆なのかもしれない。
早く雄介に会いたくなってきちまった。
俺はベッドに置いてある時計を見てみる。
時刻は午前八時三十分を差していた。
雄介の仕事が終わった時間だ。 と俺は心の中で叫ぶ。
さっきまで雄介がいない朝は憂鬱だと思っていたが、時間を見たら、あっという間に心の中がスッキリとした気がした。
雄介が帰って来たら。
抱き締めてみたりキスしてみたり玄関まで迎えに行ったりしてみようか。
なんて事を考えてしまう始末。
この俺がまさか男を好きになっちまうなんて想わなかったぜ。
でも、本気で好きなのは変わらない。
アイツが人を好きになることを教えてくれたんだ。 だから俺もアイツに対しては本気で好きってことを答える。 それが礼儀ってやつだから。
そんなことを考えていたら、下の方で玄関の扉が開く音が俺の耳に入って来た。
さっき雄介が帰って来たら下に迎えに行くって決めていたのに俺の体と心は嘘吐きだ。
悔しいが体は言うことを効かない。
やがて雄介が階段を上って来る音が段々と近付いて来ているのが分かる。
こうなったら寝たフリを決め込んで俺は窓の方へと体を向けた。
そういう時だけ体というのは正直だということだ。
階段を登り切った後は床をする音。
きっと雄介は大分疲れているのだろう。
そして、その後には部屋のドアが開く音が聞こえて来る。
そんな事は確かに分かっている事なのだけど、やはり恋人になってからというもの隣りに恋人がいないのは本当に寂しいもんだ。
そしてアイツの仕事というのは二十四時間勤務。 だから朝起きた時に隣りにいない事は分かっているのだけど、やっぱ本気でアイツの事を好きになってからは、目を覚ましてから隣りに姿が無いのは本当に寂しいと思う。
だけど俺はそれを上手く言うことが出来ない性格だ。 だから仕方がないと言えば仕方がないと思うのだけど、性格はきっと変える事が出来る筈だ。 ま、まだ俺はそこのところの性格を直すっていうのは難しいのかもしれないのだが。
だけど、こう一人になると考えちまうことがある。
いつも我が儘を言っちまう俺だけど、本当にアイツは俺のそういうとこが鬱陶しくないのかな。 とか好きなのに好きじゃないフリをしてて、アイツのことを不安にさせちまってるって思っているのに、アイツはそんな俺でもアイツは俺に対しては優しいんだ。
だから俺はアイツの優しいとこを利用しているのかもしれない。
俺はいつも雄介が寝ている側のベッドにうつ伏せになってみる。
すると何故だか雄介の匂いが鼻をくすぐったのは気のせいだろうか。
でも凄く落ち着いて来たような気がする。
いや逆なのかもしれない。
早く雄介に会いたくなってきちまった。
俺はベッドに置いてある時計を見てみる。
時刻は午前八時三十分を差していた。
雄介の仕事が終わった時間だ。 と俺は心の中で叫ぶ。
さっきまで雄介がいない朝は憂鬱だと思っていたが、時間を見たら、あっという間に心の中がスッキリとした気がした。
雄介が帰って来たら。
抱き締めてみたりキスしてみたり玄関まで迎えに行ったりしてみようか。
なんて事を考えてしまう始末。
この俺がまさか男を好きになっちまうなんて想わなかったぜ。
でも、本気で好きなのは変わらない。
アイツが人を好きになることを教えてくれたんだ。 だから俺もアイツに対しては本気で好きってことを答える。 それが礼儀ってやつだから。
そんなことを考えていたら、下の方で玄関の扉が開く音が俺の耳に入って来た。
さっき雄介が帰って来たら下に迎えに行くって決めていたのに俺の体と心は嘘吐きだ。
悔しいが体は言うことを効かない。
やがて雄介が階段を上って来る音が段々と近付いて来ているのが分かる。
こうなったら寝たフリを決め込んで俺は窓の方へと体を向けた。
そういう時だけ体というのは正直だということだ。
階段を登り切った後は床をする音。
きっと雄介は大分疲れているのだろう。
そして、その後には部屋のドアが開く音が聞こえて来る。
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