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 和也が裕実の中から抜いた後、直ぐに朔望も雄介も二人それぞれのカップルの中から玩具を抜くのだ。

「あ! 僕達の方は歩夢の中に玩具を入れっぱなしででも良かったかも……」
「……へ?」

 その朔望の言葉に反応したのは雄介だ。

 きっと今の朔望の言葉に、「一体、どういう事!?」という意味で反応したのかもしれない。

「え? 知らない? 中に玩具を入れたままで僕のを中に挿れるって事なんだけど……ある意味、二人で挿れているようなもんだし、中でその玩具のスイッチを入れて振動させたら、ホント、僕まで気持ち良くなってきちゃうんだからねぇ」

 その言葉に和也と雄介は視線を合わせ、何かやアイコンタクトをしているようにも思える。

「今度、やってみたら? ホント、それ気持ちいいからさ……特に、雄兄さん達の場合は、ホント、雄兄さんが優しいから望兄さんに逃げられちゃうかもよー。 ほら、マンネリ化って恋人が離れて行く原因の一つでしょう?」

 朔望の言葉に雄介は一瞬顔を真っ赤にさせたのだが、そこに言葉を入れて来たのは、

「そんな訳ねぇだろ! 雄介は今ので十分なんだからさ! ホント、余計な事を言ってんじゃねぇぞ! 朔望……」

 最後の方は半分以上呆れたように言う望。

 そんな望に和也や雄介や朔望は一瞬目を丸くしたものの、朔望の方は、

「だってさ……本当に、雄兄さんは望兄さんに愛されてるねぇ」
「え? あ、いやぁ……」

 本当に雄介は誰かに褒められるっていうのに慣れてないのであろう。 答えるのに戸惑ってしまっているのだから。

「マジで、そろそろ、始めようか? もう、歩夢なんか待ちきれ無さそうに涙目で僕の方を見てるしさ」
「まぁ、そうだな……みんな、それぞれに自分の恋人の事が好きなんだし、それは、それでいいんじゃねぇのか?」

 和也はそう言うと、急に腰に力を入れゆっくりと裕実の中へと挿れて行くのだ。

 何でか三人横並びになってしまっていて、一番左に和也と裕実カップルで、真ん中に雄介と望のカップルがいて、一番右側に朔望と歩夢のカップルがいる状態だ。 それぞれまだ仰向けの状態でいる。 そして一番最初に動き始めたのは和也で、次に動き始めたのは、

「んじゃあ、僕達の方もって思ったんだけど、歩夢どうする? このローターを歩夢の中にもう一回入れてから僕達の方は始める? それとも、みんなと同じようにもう僕のを歩夢の中に挿れちゃう? 全然、僕的にはどっちでもいいんだけどね」

 朔望はローターをわざと歩夢にチラつかせながら言うのだ。 簡単に言えば選択権を歩夢に渡しているという事なのであろう。 一体それはどういう意味なんだろうか。

 わざとそんな事を歩夢に聞いて羞恥心を煽っているのか、ただ単純に歩夢に聞きたかっただけなのかをだ。 いや、多分朔望の場合のは、歩夢の羞恥心を煽っての方が正しいのかもしれない。
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