【1/完結】ノンケだった俺が男と初体験〜ツンデレ君には甘いハチミツを〜

〜19〜

「ふふ……気持ちええやろ？　だって、誰かが人間に快楽を与えてくれる為に作ったもんなんやから、気持ちええに決まっとるやんかぁ……」

　そう言う雄介は何だか楽しそうだ。

　今までに恋人がここまで乱れた姿を見た事があっただろうか。　という位、今日の望というには乱れているような気がする。

　それに他の二人だって例外ではないようで、望と同じように甲高い声をあげているのだから。

　歩夢の方は中に玩具を入れながら、思いっきり朔望に見せつけるように腰を振っている。

　裕実の方は中に二つの玩具が入っていて、その二つの玩具が振動し続けるているのだから、望達と違って、倍気持ちいいのかかもしれない。

　それに一番に甲高い声をあげているのは裕実なのだから。

「ふふ……たまには、こういのもいいもんだなぁ……お互いのを見れるし、三人同時に乱れている姿なんて、本当に見れるかどうかだもんな」
「そういう事やんなぁ……」

　そう会話を始めたのは、和也と雄介だ。　長年一緒にいるから、こういう会話だって普通に出来る関係なのかもしれない。

「も、もうっ！　ホント、和也ぁあ！　ごめんなさぁああいい！　無理ですからぁああ！　もう、辞めてぇええ！」

　もう半分以上泣きそうな声で訴えて来るのは裕実だ。

「あのさ、そう言うけどさ、まだ他の二人の場合には弱音吐いてねぇだろ？　なら、それは、まだ、無理な相談だなぁ。　え？　裕実はもう、俺のを中に入れて欲しい訳？！」

　そう涙目で和也の事を見つめる裕実。

「でもなぁ、マジでまだ早いしぃいい！　もうちょっと我慢してくれねぇ？」

　その和也の言葉に、何も言い返せなくなったという事はある意味、裕実の負けみたいなもんだろう。

　人間、言い合いをしてて、何も言えなくなってしまった方の負けなのだから。

　確かに和也の言う通り、他のメンバーは中に玩具を入れて振動させているのにも関わらず、まだ弱音を吐いてないのだから、そういう事なのであろう。

　そして一人こういう行為で暴走しているのは歩夢だ。　本当に歩夢の場合にはこういう行為自体かなり慣れてしまっているのかもしれない。

　歩夢曰く、アメリカではセフレと遊んでいたとも言ってたし、ネコもタチも経験して来たと言っているのだから。

　しかしこういう行為に関して、両方にセンスがある者なんているのであろうか。　ネコも経験してしまえば十分に気持ち良くなれるのだから、タチ側になかなか戻れ無さそうなもんなのだが。　いやきっともう朔望とはネコばかりやっているのだから、案外もうタチ側には戻れないのかもしれない。