【1/完結】ノンケだった俺が男と初体験〜ツンデレ君には甘いハチミツを〜

〜18〜

「ソレを出し入れを繰り返しながら、ゆっくりとでええから奥にと進ませていけばええんやで……」

　そう優しく丁寧にしかもいつにもないような笑顔で望に指示して行く雄介。

「ん……ぁ……ふぅ……」

　リズムよく中に挿れて行くにつれ望の声もリズムよく甘い声が聞こえているような気がする。　だがまだまだ完全には気持ち良くはなってないのか、いつもより小さく聞こえて来ているのは気のせいであろうか。　きっとまだまだ望の中でもイきたい！　という感じまではいってないのだから、こうゆるゆるとした声なのかもしれない。

「ほらな、ゆっくり出し入れして行ったら、中に玩具が入って行ってんで……後半分位で望の中にこの玩具全部入って行くのかもな……ゆっくりでええから、望の中に挿れてってなぁ……」
「ぁ……ぅん……」

　きっと雄介だから、割と素直に望は言う事を聞いているのかもしれない。

　そしてそうやってゆっくりと中に玩具を挿れていると、

「ぁあ！　も、もう！　限界っ！」

　と言っている望なのだが、一体どっちの意味で限界と言っているのであろうか。

　そう今は二つ意味があるからだ。

　もう中の奥に玩具が辿り着いたという限界なのか、それともイきたいという意味での限界なのかが分からない所だ。

「ん？　限界って、どういう意味なん？」

　雄介はそれが気になったのか望に聞いてみる事にしたようだ。

「あ……ぁ……だから……もう、奥にまで……っ！」

　そこで言葉を止めてしまう望。

　だけど雄介にはそれだけでも十分に伝わっただろう。

「奥にまで玩具が、到達したっていう事な……。　ほなら、奥それの先端部分で突いたらええんやないの？」

　その雄介からの提案に、

「そんなに奥突いたら……っ！　イっちまうっ！」

　そう今にも限界そうな声で答える望。

「そういうもんなん？」
「そ、そういうもんなんだって……！」

　その望の言葉に腕を組んでまで考えてしまっている雄介。

「ほなら、玩具の振動だけでええんか？」
「え？　あ、いいんじゃねぇのかな……？」

　と、そこは自信なさげに答える。

「ほな、振動のスイッチ押して……」
「……へ？」
「そないなビックリしたような顔しとるけど、そう言ったのは望やで……」
「あー……じゃあ、振動だけでいいんだな？」
「ええよ……」

　そう雄介に言われて、望は玩具のスイッチを入れるのだ。

　そこで部屋内にその振動音が響き渡る。

「ぁ、ぁあん！　中で、コレがぁあああ！」

　そうスイッチを入れた瞬間に甲高い声を上げたと同時に、腰を上下へと振り始める望。

「え？　ぁ……ん！　コレぇええ！　やぁああん！　中がっ！　中がっ！！　振動でヤバくなってくるぅううう！」