2,053 / 2,140
ー信頼ー117
しおりを挟む
「んー、でも、流石に懐中電灯も無い中で、創作活動なんて事が出来る訳がねぇだろ? それに、流石の雄介だって体力が保たなくなってくるんじゃねぇのか? もう、だって何時間も海の中に潜ってるんじゃねぇのかよ」
「そうだよね……。 流石に兄さんの前では言えなかったけど、やっぱり、雄介さんは流されてしまったり死んでしまったんじゃないのかな?」
「え? あ、ああ……」
朔望の言葉にもうそう考えるしかなくなってしまったのであろう。 和也は朔望と同じ考えになってしまったのか言葉を詰まらせてしまう。
「そ、そんな事ありませんよ! 雄介さんは絶対に望さんの為に帰って来ますから!」
「その根拠は?」
その朔望からの問いに答えられないでいる裕実。 だって、そうだろう。 未だに帰って来る気配も無い雄介。 確かに朔望の言う通り、もう『死』しか実際問題考えられないのだから生きてるっていう証拠みたいなのは無い。 そしてその根拠さえもない発言でもある。
「確かに、根拠みたいなのはないですよ。 だけど、考えられないんです! あの雄介さんが望さんの事を残して死ぬなんて事……。 今まで雄介さんは何度も望さんの為に怪我しても何度も助かって来ている人なんですからね! だから、絶対に望さんを置いて死ぬなんて事は考えられないって事ですから……絶対に!」
もう半分泣きそうになりながらも裕実は頑固として、雄介は生きていると信じているようだ。 きっと裕実の中では雄介には生きていて欲しいという希望があるからであろう。
「和也はどうするんです? ちゃんと雄介さんは生きてるって希望を持ってるんですよね?」
「え? あ、ああ……まぁな……」
そう答える和也なのだが、やはり、まだ自信も無ければ希望も無いような答え方をしているようにも思える。 そんな和也に気付いたのか、
「和也がそんなんでどうするんですか!? 雄介さんは絶対に生きてるんですってば! 僕達が希望をなくしてしまったら、雄介さんが本当に生きて帰れなくなってしまいますよ! 望さんは勿論なんですが、流石に僕も雄介さんの事は心配してますからね。 雄介さんが海に入って数時間経ってしまっているんですから……心配しない訳が無いじゃないですか! 寧ろ、僕は泣きそうですよ。 だって、お昼まで一緒にご飯を食べて笑って話もしていた人が今は居ないんですからね。 確かに、雄介さんがいない中では、正直言って僕だってどうしたらいいのか? っていうのは分からないんですからー! だけど、希望だけは無くしてはダメなような気がします! でも、絶望してはまだいけないような気がするんです! そう! 絶望より希望なんですよ! 希望を忘れてはいけないんです! それに、和也……僕達は朔望さんの言葉に流されちゃいけないんですよ! 考え方っていうのは人それぞれなんですからね! 朔望さんは雄介さんとは、まだ、そんなに深い中ではないんですから分からないのかもしれませんけど! それに、和也さんと雄介さんとでは親友なんでしょう! なら、雄介さんが絶対に帰って来るっていうのを信じなくてどうするんですか!? それに、和也が沈んでしまってたら、望さんの事フォローして上げる事も出来ないんじゃないんですか!? 望さんと和也も親友なんですから、こういう時、望さんの事を助けて上げる事が出来るのは僕達しかいないんですからね!!」
「そうだよね……。 流石に兄さんの前では言えなかったけど、やっぱり、雄介さんは流されてしまったり死んでしまったんじゃないのかな?」
「え? あ、ああ……」
朔望の言葉にもうそう考えるしかなくなってしまったのであろう。 和也は朔望と同じ考えになってしまったのか言葉を詰まらせてしまう。
「そ、そんな事ありませんよ! 雄介さんは絶対に望さんの為に帰って来ますから!」
「その根拠は?」
その朔望からの問いに答えられないでいる裕実。 だって、そうだろう。 未だに帰って来る気配も無い雄介。 確かに朔望の言う通り、もう『死』しか実際問題考えられないのだから生きてるっていう証拠みたいなのは無い。 そしてその根拠さえもない発言でもある。
「確かに、根拠みたいなのはないですよ。 だけど、考えられないんです! あの雄介さんが望さんの事を残して死ぬなんて事……。 今まで雄介さんは何度も望さんの為に怪我しても何度も助かって来ている人なんですからね! だから、絶対に望さんを置いて死ぬなんて事は考えられないって事ですから……絶対に!」
もう半分泣きそうになりながらも裕実は頑固として、雄介は生きていると信じているようだ。 きっと裕実の中では雄介には生きていて欲しいという希望があるからであろう。
「和也はどうするんです? ちゃんと雄介さんは生きてるって希望を持ってるんですよね?」
「え? あ、ああ……まぁな……」
そう答える和也なのだが、やはり、まだ自信も無ければ希望も無いような答え方をしているようにも思える。 そんな和也に気付いたのか、
「和也がそんなんでどうするんですか!? 雄介さんは絶対に生きてるんですってば! 僕達が希望をなくしてしまったら、雄介さんが本当に生きて帰れなくなってしまいますよ! 望さんは勿論なんですが、流石に僕も雄介さんの事は心配してますからね。 雄介さんが海に入って数時間経ってしまっているんですから……心配しない訳が無いじゃないですか! 寧ろ、僕は泣きそうですよ。 だって、お昼まで一緒にご飯を食べて笑って話もしていた人が今は居ないんですからね。 確かに、雄介さんがいない中では、正直言って僕だってどうしたらいいのか? っていうのは分からないんですからー! だけど、希望だけは無くしてはダメなような気がします! でも、絶望してはまだいけないような気がするんです! そう! 絶望より希望なんですよ! 希望を忘れてはいけないんです! それに、和也……僕達は朔望さんの言葉に流されちゃいけないんですよ! 考え方っていうのは人それぞれなんですからね! 朔望さんは雄介さんとは、まだ、そんなに深い中ではないんですから分からないのかもしれませんけど! それに、和也さんと雄介さんとでは親友なんでしょう! なら、雄介さんが絶対に帰って来るっていうのを信じなくてどうするんですか!? それに、和也が沈んでしまってたら、望さんの事フォローして上げる事も出来ないんじゃないんですか!? 望さんと和也も親友なんですから、こういう時、望さんの事を助けて上げる事が出来るのは僕達しかいないんですからね!!」
0
お気に入りに追加
181
あなたにおすすめの小説
出産は一番の快楽
及川雨音
BL
出産するのが快感の出産フェチな両性具有総受け話。
とにかく出産が好きすぎて出産出産言いまくってます。出産がゲシュタルト崩壊気味。
【注意事項】
*受けは出産したいだけなので、相手や産まれた子どもに興味はないです。
*寝取られ(NTR)属性持ち攻め有りの複数ヤンデレ攻め
*倫理観・道徳観・貞操観が皆無、不謹慎注意
*軽く出産シーン有り
*ボテ腹、母乳、アクメ、授乳、女性器、おっぱい描写有り
続編)
*近親相姦・母子相姦要素有り
*奇形発言注意
*カニバリズム発言有り
淫紋付けたら逆襲!!巨根絶倫種付けでメス奴隷に堕とされる悪魔ちゃん♂
朝井染両
BL
お久しぶりです!
ご飯を二日食べずに寝ていたら、身体が生きようとしてエロ小説が書き終わりました。人間って不思議ですね。
こういう間抜けな受けが好きなんだと思います。可愛いね~ばかだね~可愛いね~と大切にしてあげたいですね。
合意のようで合意ではないのでお気をつけ下さい。幸せラブラブエンドなのでご安心下さい。
ご飯食べます。
肌が白くて女の子みたいに綺麗な先輩。本当におしっこするのか気になり過ぎて…?
こじらせた処女
BL
槍本シュン(やりもとしゅん)の所属している部活、機器操作部は2つ上の先輩、白井瑞稀(しらいみずき)しか居ない。
自分より身長の高い大男のはずなのに、足の先まで綺麗な先輩。彼が近くに来ると、何故か落ち着かない槍本は、これが何なのか分からないでいた。
ある日の冬、大雪で帰れなくなった槍本は、一人暮らしをしている白井の家に泊まることになる。帰り道、おしっこしたいと呟く白井に、本当にトイレするのかと何故か疑問に思ってしまい…?
クソザコ乳首くんの出張アクメ
掌
BL
おさわりOK♡の家事代行サービスで働くようになった、ベロキス大好きむっつりヤンキー系ツン男子のクソザコ乳首くんが、出張先のどすけべおぢさんの家で乳首穴開き体操着でセクハラ責めされ、とことんクソザコアクメさせられる話。他腋嗅ぎ、マイクロビキニなど。フィクションとしてライトにお楽しみください。
ネタの一部はお友達からご提供いただきました。ありがとうございました!
pixiv/ムーンライトノベルズにも同作品を投稿しています。
なにかありましたら(web拍手)
http://bit.ly/38kXFb0
Twitter垢・拍手返信はこちらから
https://twitter.com/show1write
ある宅配便のお兄さんの話
てんつぶ
BL
宅配便のお兄さん(モブ)×淫乱平凡DKのNTR。
ひたすらえっちなことだけしているお話です。
諸々タグ御確認の上、お好きな方どうぞ~。
※こちらを原作としたシチュエーション&BLドラマボイスを公開しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる