1,993 / 2,140
ー信頼ー54
しおりを挟む
和也は慌てて蒼空を背負ったままで帰宅して来た後から雄介の服を持って戻って来ていた。 それを雄介へと渡し雄介の方はそれを持って一旦二階へと上がる。
その間に望は蒼空へと近付き、望の方も簡単に診察すると、
「雄介はなんて言ってた?」
「骨には異常はねぇって……だけど、出血は酷いから、輸血位はなぁと縫わないとならないとは言ってたかな?」
「輸血な……。 とりあえず、この子の血液を調べる事は出来るんだけど、保存血液っていうのは無いからさ、蒼空と同じ血液型が欲しい所だな」
望の方は手際良く蒼空から血液を採取すると、それとほぼ同時に雄介が診察室へと入って来る。
「とりあえず、雄介は蒼空の足を縫っておいてくれねぇか? 俺は血液の方をやってくるからさぁ」
「ああ」
雄介は望のその言葉に返事をすると、診察室椅子へと座り黙々とではなく蒼空と会話をしながら縫い始める。
「蒼空、今度、山の方に蝉取りに連れて行ってぇな。 俺、久しぶりにそういう事してみたいねんな。 ほら、子供の頃っていうのはそういう事いっぱいしてたかもしれへんけど、大人になってからはそういう事しとらんからな……それに、都会に住んでおる時っていうのはそういう事、全く出来へんかったしな」
「蝉よりカブトムシがいい!」
「……へ? カブトムシが居るんかいな! そりゃ、蝉なんかよりもカブトムシの方がええやんぁ。 って、都会っていう所にはな、カブトムシなんておらんねんで。 寧ろ、デパートっていう所で売ってるんやからなぁ」
「えー!? カブトムシが売ってるの!? ここでなら取り放題なのにねー」
「そうなんやってー! しかし、取り放題っていうのは羨ましいねんなぁ」
雄介は蒼空に合わせて会話を続けていると、縫い終わった頃だろうか望が診察室へと戻って来る。
「とりあえず、蒼空の血液型はB型。 だから、和也が確かB型だったから和也から血液貰った方がいいのかもな」
「そうだな。 そういう事なら俺の血を使ってくれよ」
「まぁ、和也位なら大丈夫だろ。 裕実からだったらちょっと不安だけどさ。 うん……まぁ、とりあえず、和也から血を抜くのは裕実がいいか? 俺からがいいか?」
「別に俺からしてみたらどっちでもいいけどさ」
「まぁ、そこは裕実にやってもらって、俺はその間に色々とやってるからさ」
「ああ、分かった」
その間に望は蒼空へと近付き、望の方も簡単に診察すると、
「雄介はなんて言ってた?」
「骨には異常はねぇって……だけど、出血は酷いから、輸血位はなぁと縫わないとならないとは言ってたかな?」
「輸血な……。 とりあえず、この子の血液を調べる事は出来るんだけど、保存血液っていうのは無いからさ、蒼空と同じ血液型が欲しい所だな」
望の方は手際良く蒼空から血液を採取すると、それとほぼ同時に雄介が診察室へと入って来る。
「とりあえず、雄介は蒼空の足を縫っておいてくれねぇか? 俺は血液の方をやってくるからさぁ」
「ああ」
雄介は望のその言葉に返事をすると、診察室椅子へと座り黙々とではなく蒼空と会話をしながら縫い始める。
「蒼空、今度、山の方に蝉取りに連れて行ってぇな。 俺、久しぶりにそういう事してみたいねんな。 ほら、子供の頃っていうのはそういう事いっぱいしてたかもしれへんけど、大人になってからはそういう事しとらんからな……それに、都会に住んでおる時っていうのはそういう事、全く出来へんかったしな」
「蝉よりカブトムシがいい!」
「……へ? カブトムシが居るんかいな! そりゃ、蝉なんかよりもカブトムシの方がええやんぁ。 って、都会っていう所にはな、カブトムシなんておらんねんで。 寧ろ、デパートっていう所で売ってるんやからなぁ」
「えー!? カブトムシが売ってるの!? ここでなら取り放題なのにねー」
「そうなんやってー! しかし、取り放題っていうのは羨ましいねんなぁ」
雄介は蒼空に合わせて会話を続けていると、縫い終わった頃だろうか望が診察室へと戻って来る。
「とりあえず、蒼空の血液型はB型。 だから、和也が確かB型だったから和也から血液貰った方がいいのかもな」
「そうだな。 そういう事なら俺の血を使ってくれよ」
「まぁ、和也位なら大丈夫だろ。 裕実からだったらちょっと不安だけどさ。 うん……まぁ、とりあえず、和也から血を抜くのは裕実がいいか? 俺からがいいか?」
「別に俺からしてみたらどっちでもいいけどさ」
「まぁ、そこは裕実にやってもらって、俺はその間に色々とやってるからさ」
「ああ、分かった」
0
お気に入りに追加
181
あなたにおすすめの小説
出産は一番の快楽
及川雨音
BL
出産するのが快感の出産フェチな両性具有総受け話。
とにかく出産が好きすぎて出産出産言いまくってます。出産がゲシュタルト崩壊気味。
【注意事項】
*受けは出産したいだけなので、相手や産まれた子どもに興味はないです。
*寝取られ(NTR)属性持ち攻め有りの複数ヤンデレ攻め
*倫理観・道徳観・貞操観が皆無、不謹慎注意
*軽く出産シーン有り
*ボテ腹、母乳、アクメ、授乳、女性器、おっぱい描写有り
続編)
*近親相姦・母子相姦要素有り
*奇形発言注意
*カニバリズム発言有り
淫紋付けたら逆襲!!巨根絶倫種付けでメス奴隷に堕とされる悪魔ちゃん♂
朝井染両
BL
お久しぶりです!
ご飯を二日食べずに寝ていたら、身体が生きようとしてエロ小説が書き終わりました。人間って不思議ですね。
こういう間抜けな受けが好きなんだと思います。可愛いね~ばかだね~可愛いね~と大切にしてあげたいですね。
合意のようで合意ではないのでお気をつけ下さい。幸せラブラブエンドなのでご安心下さい。
ご飯食べます。
肌が白くて女の子みたいに綺麗な先輩。本当におしっこするのか気になり過ぎて…?
こじらせた処女
BL
槍本シュン(やりもとしゅん)の所属している部活、機器操作部は2つ上の先輩、白井瑞稀(しらいみずき)しか居ない。
自分より身長の高い大男のはずなのに、足の先まで綺麗な先輩。彼が近くに来ると、何故か落ち着かない槍本は、これが何なのか分からないでいた。
ある日の冬、大雪で帰れなくなった槍本は、一人暮らしをしている白井の家に泊まることになる。帰り道、おしっこしたいと呟く白井に、本当にトイレするのかと何故か疑問に思ってしまい…?
クソザコ乳首くんの出張アクメ
掌
BL
おさわりOK♡の家事代行サービスで働くようになった、ベロキス大好きむっつりヤンキー系ツン男子のクソザコ乳首くんが、出張先のどすけべおぢさんの家で乳首穴開き体操着でセクハラ責めされ、とことんクソザコアクメさせられる話。他腋嗅ぎ、マイクロビキニなど。フィクションとしてライトにお楽しみください。
ネタの一部はお友達からご提供いただきました。ありがとうございました!
pixiv/ムーンライトノベルズにも同作品を投稿しています。
なにかありましたら(web拍手)
http://bit.ly/38kXFb0
Twitter垢・拍手返信はこちらから
https://twitter.com/show1write
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる