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ー希望ー55
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「ちょ、それって、どういう意味だよー」
「そこは俺にはよう分からん。 和也がそう言っていた訳やしな。 俺は望のことを扱い辛いとは思うてへんしな。 まぁ、最初の頃はちょっとだけそうは思うとったけど、やっぱ、好きになった相手だからこそ、そんな贅沢なことは言ってられへんなぁーって思うたんや」
「だから、その扱いにくいって、どういう意味なんだよー。 雄介だってちょっとはあったってことはわかってんだろ?」
「んー、それを言うても怒らへんか?」
「まぁ、とりあえず……怒らないようにはするよ」
「それはやな……素直やないとこかなぁ? と……」
「素直じゃないとこ?」
「せやせや、素直やないとこや」
望は溜め息を吐くと、
「でも、今は直してきてるだろ?」
「ってことは自覚はあるんやな?」
「ってか、お前が前から素直になれって言ってたじゃねぇか。 でも、お前にも直してもらいたいとこはあるかもな」
「ん、まぁ……そやね。 せやから、俺も努力しようとはしてるし。 まぁ、お互いに言い合えるのはええことやんな」
「まぁ、確かにそうだよな。 例えば親友でも気を使って相手の悪いとこを言えないのは逆に親友とは言えないと思うしよ」
その望の言葉に雄介はクスリとすると、
「望も言うようになったんやな」
「……え? って!」
「昔はこういう話、望と出来んかったし」
そう言いながら雄介はうつ伏せになり望の方へと視線を向ける。
「あ、まぁ……何かな……お前等の影響なのかもしれねぇよな」
「まぁ、それはそれでええ影響やと思うし、ええんやない?」
雄介は今度、体を仰向けにさせると天井を見上げ、一息吐く。
二人の間に急に会話が無くなって静かになった部屋。
その状況に耐えられなくなったのは望の方で、一息吐き、
「……あのさ……その……雄介は大丈夫なのか?」
相変わらず、そういう話になると、主語が抜けてしまう望。 主語が抜ければ意味は分かる筈もなく雄介は体を望の方へと向け、
「……へ? 何がや?」
言葉が伝わってないことに焦れったさを感じながらも、望はもう一度、一息吐き、
「そこは俺にはよう分からん。 和也がそう言っていた訳やしな。 俺は望のことを扱い辛いとは思うてへんしな。 まぁ、最初の頃はちょっとだけそうは思うとったけど、やっぱ、好きになった相手だからこそ、そんな贅沢なことは言ってられへんなぁーって思うたんや」
「だから、その扱いにくいって、どういう意味なんだよー。 雄介だってちょっとはあったってことはわかってんだろ?」
「んー、それを言うても怒らへんか?」
「まぁ、とりあえず……怒らないようにはするよ」
「それはやな……素直やないとこかなぁ? と……」
「素直じゃないとこ?」
「せやせや、素直やないとこや」
望は溜め息を吐くと、
「でも、今は直してきてるだろ?」
「ってことは自覚はあるんやな?」
「ってか、お前が前から素直になれって言ってたじゃねぇか。 でも、お前にも直してもらいたいとこはあるかもな」
「ん、まぁ……そやね。 せやから、俺も努力しようとはしてるし。 まぁ、お互いに言い合えるのはええことやんな」
「まぁ、確かにそうだよな。 例えば親友でも気を使って相手の悪いとこを言えないのは逆に親友とは言えないと思うしよ」
その望の言葉に雄介はクスリとすると、
「望も言うようになったんやな」
「……え? って!」
「昔はこういう話、望と出来んかったし」
そう言いながら雄介はうつ伏せになり望の方へと視線を向ける。
「あ、まぁ……何かな……お前等の影響なのかもしれねぇよな」
「まぁ、それはそれでええ影響やと思うし、ええんやない?」
雄介は今度、体を仰向けにさせると天井を見上げ、一息吐く。
二人の間に急に会話が無くなって静かになった部屋。
その状況に耐えられなくなったのは望の方で、一息吐き、
「……あのさ……その……雄介は大丈夫なのか?」
相変わらず、そういう話になると、主語が抜けてしまう望。 主語が抜ければ意味は分かる筈もなく雄介は体を望の方へと向け、
「……へ? 何がや?」
言葉が伝わってないことに焦れったさを感じながらも、望はもう一度、一息吐き、
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