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ー平和ー71
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その颯斗の言葉に雄介はホッとすると、
「ちょっと、待ってて下さい。 今、和也と電話してるんで……」
雄介は颯斗にそう言い、和也との電話に出るのだ。 そして、
「とりあえず、望の方は新城先生が手術したみたいで、大丈夫みたいなんやけど……って、やっぱり、裕実はいないんか?」
「いない……。 本気でどこを探してもいねぇんだよ!」
その和也の悲痛な叫びに、まだ近くに来ていた颯斗の耳にも入って来たようで颯斗は手を顎に当て少し考えると雄介から携帯を取り電話へと出る。
「梅沢さん……さっきの銀行強盗に吉良先生と本宮さんは巻き込まれたんだったよね? 吉良先生は犯人達に銃で撃たれて病院に運ばれて来たようなんだけど……それで、本宮さんだけがいないってことだよね?」
「新城か……」
和也はどうしても颯斗のことは苦手らしく、めんどくさそうに答える。
「ま、そうなんだけど……望は銃で撃たれるし、裕実の姿はないし……完全に望達はこの事件に巻き込まれたって事じゃねぇのか?」
「本宮さんはまだ見つからない……か……」
颯斗は言葉を一旦切ると、
「僕の予想ですけど……何らかの理由で本宮さんはまだ犯人達と一緒に居るんじゃないんでしょうか? 寧ろ犯人に人質に取られてしまっているって事なんですかね? しかし、人質のほとんどの人が解放されている中で、本宮さんだけがいないということはそういうことかと思います。 それと、梅沢さんには関係ないかもしれませんが、小児科医の方の吉良先生もお昼の休み時間に病院を抜けたっきり、まだ、病院に戻って来てないようですよ。 もしかしたら、小児科医の吉良先生ももしかしたら、その銀行強盗事件に巻き込まれて、本宮さんとなのか それとも、犯人達となのかは分かりませんが、一緒なのかもしれませんね」
今まで半分以上、裕実の事だけしか考えてなかった和也だったのだが、今言っていた新城の言葉で、ある事を思い出したようだ。 そう先程、望からのメールで『朔望が持っていた予備携帯からメールをしてる』と書いてなかっただろうか。
そうなると颯斗の言う通り、もしかしたら、まだ朔望と裕実は今一緒に居るのかもしれないという事だ。
そして、それとほぼ同時に思い出したのは、朔望が携帯を所持しているであろうという事だ。 だって、さっきはそれで望から雄介に連絡が来ているのだから。
「ちょっと! 新城! 電話を雄介に変わってくれ!」
颯斗に焦ったように言うと、颯斗は雄介に携帯を渡す。
「雄介! さっきの朔望の携帯からのメール! えっと……メールアドレス教えてくれよ!」
「……さっきの朔望からのメールアドレス!?」
一瞬、雄介は首を捻らせたが、和也が言いたいことが分かったのか、
「ほな、また後でな……」
雄介は電話を切ると、先程、朔望から来たアドレスを和也へと転送するのだ。
「ちょっと、待ってて下さい。 今、和也と電話してるんで……」
雄介は颯斗にそう言い、和也との電話に出るのだ。 そして、
「とりあえず、望の方は新城先生が手術したみたいで、大丈夫みたいなんやけど……って、やっぱり、裕実はいないんか?」
「いない……。 本気でどこを探してもいねぇんだよ!」
その和也の悲痛な叫びに、まだ近くに来ていた颯斗の耳にも入って来たようで颯斗は手を顎に当て少し考えると雄介から携帯を取り電話へと出る。
「梅沢さん……さっきの銀行強盗に吉良先生と本宮さんは巻き込まれたんだったよね? 吉良先生は犯人達に銃で撃たれて病院に運ばれて来たようなんだけど……それで、本宮さんだけがいないってことだよね?」
「新城か……」
和也はどうしても颯斗のことは苦手らしく、めんどくさそうに答える。
「ま、そうなんだけど……望は銃で撃たれるし、裕実の姿はないし……完全に望達はこの事件に巻き込まれたって事じゃねぇのか?」
「本宮さんはまだ見つからない……か……」
颯斗は言葉を一旦切ると、
「僕の予想ですけど……何らかの理由で本宮さんはまだ犯人達と一緒に居るんじゃないんでしょうか? 寧ろ犯人に人質に取られてしまっているって事なんですかね? しかし、人質のほとんどの人が解放されている中で、本宮さんだけがいないということはそういうことかと思います。 それと、梅沢さんには関係ないかもしれませんが、小児科医の方の吉良先生もお昼の休み時間に病院を抜けたっきり、まだ、病院に戻って来てないようですよ。 もしかしたら、小児科医の吉良先生ももしかしたら、その銀行強盗事件に巻き込まれて、本宮さんとなのか それとも、犯人達となのかは分かりませんが、一緒なのかもしれませんね」
今まで半分以上、裕実の事だけしか考えてなかった和也だったのだが、今言っていた新城の言葉で、ある事を思い出したようだ。 そう先程、望からのメールで『朔望が持っていた予備携帯からメールをしてる』と書いてなかっただろうか。
そうなると颯斗の言う通り、もしかしたら、まだ朔望と裕実は今一緒に居るのかもしれないという事だ。
そして、それとほぼ同時に思い出したのは、朔望が携帯を所持しているであろうという事だ。 だって、さっきはそれで望から雄介に連絡が来ているのだから。
「ちょっと! 新城! 電話を雄介に変わってくれ!」
颯斗に焦ったように言うと、颯斗は雄介に携帯を渡す。
「雄介! さっきの朔望の携帯からのメール! えっと……メールアドレス教えてくれよ!」
「……さっきの朔望からのメールアドレス!?」
一瞬、雄介は首を捻らせたが、和也が言いたいことが分かったのか、
「ほな、また後でな……」
雄介は電話を切ると、先程、朔望から来たアドレスを和也へと転送するのだ。
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