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ー決心ー47

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「ほなら、タッチアンドゴーやなぁ!」
「タッチアンドゴー!?」
「早く言えば、逃げるが勝ちってことや。 って思うたんやけど」
「あ、そうか……。 逃げるはいいんだけど、俺は走るの苦手なんだけど」
「そんなん、俺が手引っ張ればなんとかなんねんやろ?」
「あ、まぁ、そうだな」

 やはり、まだ和也の前ではあまり素直ではない望。

「ま、望は雄介に手伝ってもらって犯人から逃げるしかないな」
「ま、もしも、俺等まで犯人に捕まりそうになったら、俺が何とかするしな」
「何とかって、雄介は闘えるのか?」
「んー……今まで闘ったことはないねんけどー、今まで鍛えて来たから、何とかなると思うねんけどなーって……ま、それは、あくまで最終手段ってことで」
「ま、そうだな。 とりあえずは歩夢を見つけて助けられることが出来たら、ひとまずは逃げるってことだな!」
「せやな……。 まぁ、その作戦はええとして、この場所に歩夢はいないと違ゃうんかな? 流石に犯人も同じ場所に監禁はせぇへんやろー?」
「ま、そうかもしれねぇけど……他に何処を探せって言うんだ?」
「ほなら、こういうのはでやろか? 俺と望は一旦、その怪しいと思われておる病院に乗りこんで歩夢のことを探してみてやなぁ、和也はこのままこの辺りを探してみるっちゅんはどや? ほら、逆に木の葉は森へ隠せって言葉があるやろ?」
「それだとあれだなぁ、もう、誘拐犯が院長の幼なじみって可能性がかなり高くなったみたいな言い方だよな」
「いや……そういう訳やないんやけどな。 望の親父さんもそう言っておったし、まだ、あくまで可能性ってな訳や」
「ま、とりあえず携帯あるし、歩夢が見つかり次第、連絡すればいいんだろ? 親父が言ってた病院はここから歩いて十分位な場所にあるしさぁ」

 そう望は言うと、その病院がある方へと指差す。

「あん位の距離やったら、俺等やったら歩いて向かえるしなぁ。 よっしゃ、そうと決まれば、作戦開始や! もし、この倉庫街で和也が歩夢のことを見つけたら、速攻、電話せぇな。 直ぐに俺等駆けつけるしー」
「ああ、そうする。 もし、歩夢がここに居なかったら、俺がその病院に向かうからよー」
「ああ。 ほな、後でな!」
「ああ」

 そうと決めると、望と雄介は病院に向かい和也は引き続き倉庫街で歩夢を探し始める。
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