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ー決心ー6
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「やっと、雄兄さん……本音が出たねー。 ってことは、この前、僕に言ったことは嘘だったってことになるよねぇ。 でも、僕は諦めないよ! 僕は望兄さんの時より本気で雄兄さんのことが好きなんだからね」
それだけ言うと、歩夢は自分の家がある方向へと向かっていくのだ。
そんな後ろ姿に雄介は今日、何回目かの溜め息を漏らす。 そしてロータリーに来てるであろう望の車を探すのだ。
すると望の車は直ぐに見つかった。
もう見慣れた望の車。 確かに望の車は国産車とは違うのもあるのだが、雄介は望の車は何十回と見てきているのだから分かると言った方が正しいのかもしれない。
雄介は望が乗っている運転席側へと向かうと、
「スマンな、待たせてまったみたいで……」
「あんま待ってねぇけど」
「そっか、ほんなら、良かったわぁ」
「それより、俺疲れたから、運転変わってくれよ」
「そう言うと思って、運転席側で望に声を掛けたんや。 ほんなら、向こうに移って」
雄介が望にそう促すと、望は助手席側へと移る。
「って、望……どないしたん? いつもに増して、ムッとしてる感じがすんねんけどな」
「気のせいだろ……? それより、お前の方がおかしい気がするんだけどな。 何かあったのか? ま、それが解ければ、俺がムッとしていることが分かると思うんだけどな」
一瞬、雄介はその望の言葉に目を丸くしたのだが、いつもと変わらない顔に戻すと、
「そう言うってことは分かってるんやろ? 学校では特に何もなかったんやけど、問題はその帰りやったんだって、歩夢が俺の大学の門のとこで待っておったから、一緒に帰って来た。 あ、ああ! ちょ、ちょ、ちょー、違ゃうからな! 勘違いするなや……歩夢が勝手に俺に付いて来て帰って来たんやからなぁ。 同じ方向でもあるんやし。 とりあえず、歩夢はまだ、俺のこと諦めてないんやって。 それで、歩夢は俺が行っている学校の近くに学校があって、大学は歩夢が通う学校の通り道やってことも言っておった。 俺、何も聞いておらんのに歩夢が勝手にベラベラと話して来ただけなんやからな」
「そっか……なら、これから、暫くの間、お前は歩夢と一緒って訳だ」
それだけ言うと、歩夢は自分の家がある方向へと向かっていくのだ。
そんな後ろ姿に雄介は今日、何回目かの溜め息を漏らす。 そしてロータリーに来てるであろう望の車を探すのだ。
すると望の車は直ぐに見つかった。
もう見慣れた望の車。 確かに望の車は国産車とは違うのもあるのだが、雄介は望の車は何十回と見てきているのだから分かると言った方が正しいのかもしれない。
雄介は望が乗っている運転席側へと向かうと、
「スマンな、待たせてまったみたいで……」
「あんま待ってねぇけど」
「そっか、ほんなら、良かったわぁ」
「それより、俺疲れたから、運転変わってくれよ」
「そう言うと思って、運転席側で望に声を掛けたんや。 ほんなら、向こうに移って」
雄介が望にそう促すと、望は助手席側へと移る。
「って、望……どないしたん? いつもに増して、ムッとしてる感じがすんねんけどな」
「気のせいだろ……? それより、お前の方がおかしい気がするんだけどな。 何かあったのか? ま、それが解ければ、俺がムッとしていることが分かると思うんだけどな」
一瞬、雄介はその望の言葉に目を丸くしたのだが、いつもと変わらない顔に戻すと、
「そう言うってことは分かってるんやろ? 学校では特に何もなかったんやけど、問題はその帰りやったんだって、歩夢が俺の大学の門のとこで待っておったから、一緒に帰って来た。 あ、ああ! ちょ、ちょ、ちょー、違ゃうからな! 勘違いするなや……歩夢が勝手に俺に付いて来て帰って来たんやからなぁ。 同じ方向でもあるんやし。 とりあえず、歩夢はまだ、俺のこと諦めてないんやって。 それで、歩夢は俺が行っている学校の近くに学校があって、大学は歩夢が通う学校の通り道やってことも言っておった。 俺、何も聞いておらんのに歩夢が勝手にベラベラと話して来ただけなんやからな」
「そっか……なら、これから、暫くの間、お前は歩夢と一緒って訳だ」
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