1,350 / 2,140
ー過去ー92
しおりを挟む
朝から望は和也に土下座までされて謝られたら、ため息を吐くのだが、
「分かったよ。 お前達も恋人なんだから、たまにはイチャイチャしたい時だってあるんだもんなぁ。 とりあえず、昨日、和也がやった事については忘れてやるが……裕実同様に同じ事をまたしたら?」
そこまで言った望だったのだが、何故かそこで止めてしまう。
「ん? おかしいな? 俺が裕実同様ってのはおかしくねぇ?」
望は自分でそう言っていて何かおかしい事に気付いたのか首を傾げていると和也の方はそっと顔を上げて、
「そこは、望が気にするようなところではないんじゃねぇ? 俺と裕実との間の約束事なんだからさ」
「ん? んー、まぁな……。 とりあえず、和也! 二度とそんな事するんじゃねぇぞ!」
「分かった……もうしねぇよ。 そこは絶対に約束する」
「じゃあ、もういいや……俺の方からももう言う事なんかねぇしな」
望はそう言うと再びキッチンへと体を向ける。
それから裕実は和也に近寄ると、
「和也ー、やっぱり、嘘はいけないですよー。 だけど、今日の和也は本当の事を望さんに伝えたのでいいんですけどね。 悪い事をしたのに、それを告白したんだったらスッキリとしますでしょうからね」
「お前も言うようになったなぁ」
「昨日、望さんにも同じ事言われたばかりですよ」
「そっか……。 それ位じゃあ、俺達は怒ったりしねぇから、これからもガンガン言ってくれても構わないからな」
「……って、和也。 今日の和也は怒られている身なんですから、僕にそんな事を言える立場ではないですよねー?」
「はい! そうでした」
「本当に本当に! 二度とあんな事しないで下さいよ! 今度したら、僕は本当に和也と別れますからね!」
「分かってる。 もう二度としねぇよ」
その和也の言葉に裕実は笑顔を向けると、丁度その頃にはどうやら朝食が出来たようだ。 そう望はテーブルへと料理を運んでいたのだから。
「望さん! 僕も手伝います!」
「ああ、ありがとうな」
望は裕実には笑顔でそう言うのだが、望は今度和也の方にも顔を向け、
「和也も手伝えよ」
「ああ、そうだったな……ゴメン」
「分かったよ。 お前達も恋人なんだから、たまにはイチャイチャしたい時だってあるんだもんなぁ。 とりあえず、昨日、和也がやった事については忘れてやるが……裕実同様に同じ事をまたしたら?」
そこまで言った望だったのだが、何故かそこで止めてしまう。
「ん? おかしいな? 俺が裕実同様ってのはおかしくねぇ?」
望は自分でそう言っていて何かおかしい事に気付いたのか首を傾げていると和也の方はそっと顔を上げて、
「そこは、望が気にするようなところではないんじゃねぇ? 俺と裕実との間の約束事なんだからさ」
「ん? んー、まぁな……。 とりあえず、和也! 二度とそんな事するんじゃねぇぞ!」
「分かった……もうしねぇよ。 そこは絶対に約束する」
「じゃあ、もういいや……俺の方からももう言う事なんかねぇしな」
望はそう言うと再びキッチンへと体を向ける。
それから裕実は和也に近寄ると、
「和也ー、やっぱり、嘘はいけないですよー。 だけど、今日の和也は本当の事を望さんに伝えたのでいいんですけどね。 悪い事をしたのに、それを告白したんだったらスッキリとしますでしょうからね」
「お前も言うようになったなぁ」
「昨日、望さんにも同じ事言われたばかりですよ」
「そっか……。 それ位じゃあ、俺達は怒ったりしねぇから、これからもガンガン言ってくれても構わないからな」
「……って、和也。 今日の和也は怒られている身なんですから、僕にそんな事を言える立場ではないですよねー?」
「はい! そうでした」
「本当に本当に! 二度とあんな事しないで下さいよ! 今度したら、僕は本当に和也と別れますからね!」
「分かってる。 もう二度としねぇよ」
その和也の言葉に裕実は笑顔を向けると、丁度その頃にはどうやら朝食が出来たようだ。 そう望はテーブルへと料理を運んでいたのだから。
「望さん! 僕も手伝います!」
「ああ、ありがとうな」
望は裕実には笑顔でそう言うのだが、望は今度和也の方にも顔を向け、
「和也も手伝えよ」
「ああ、そうだったな……ゴメン」
0
お気に入りに追加
181
あなたにおすすめの小説
ストレスを感じすぎた社畜くんが、急におもらししちゃう話
こじらせた処女
BL
社会人になってから一年が経った健斗(けんと)は、住んでいた部屋が火事で焼けてしまい、大家に突然退去命令を出されてしまう。家具やら引越し費用やらを捻出できず、大学の同期であった祐樹(ゆうき)の家に転がり込むこととなった。
家賃は折半。しかし毎日終電ギリギリまで仕事がある健斗は洗濯も炊事も祐樹に任せっきりになりがちだった。罪悪感に駆られるも、疲弊しきってボロボロの体では家事をすることができない日々。社会人として自立できていない焦燥感、日々の疲れ。体にも心にも余裕がなくなった健斗はある日おねしょをしてしまう。手伝おうとした祐樹に当たり散らしてしまい、喧嘩になってしまい、それが張り詰めていた糸を切るきっかけになったのか、その日の夜、帰宅した健斗は玄関から動けなくなってしまい…?
BLR15【完結】ある日指輪を拾ったら、国を救った英雄の強面騎士団長と一緒に暮らすことになりました
厘/りん
BL
ナルン王国の下町に暮らす ルカ。
この国は一部の人だけに使える魔法が神様から贈られる。ルカはその一人で武器や防具、アクセサリーに『加護』を付けて売って生活をしていた。
ある日、配達の為に下町を歩いていたら指輪が落ちていた。見覚えのある指輪だったので届けに行くと…。
国を救った英雄(強面の可愛い物好き)と出生に秘密ありの痩せた青年のお話。
☆英雄騎士 現在28歳
ルカ 現在18歳
☆第11回BL小説大賞 21位
皆様のおかげで、奨励賞をいただきました。ありがとう御座いました。
勇者の股間触ったらエライことになった
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
勇者さんが町にやってきた。
町の人は道の両脇で壁を作って、通り過ぎる勇者さんに手を振っていた。
オレは何となく勇者さんの股間を触ってみたんだけど、なんかヤバイことになっちゃったみたい。
【完結】魔王の三男だけど、備考欄に『悪役令嬢の兄(尻拭い)』って書いてある?
北川晶
BL
もっちり、ぽっちゃりなぼく、サリエルは、六歳のときに落馬したんだけど。目が覚めたら、人の横に備考欄が見えるようになった。そんなぼくが、魔族の国でゆるふわっと漂い危機回避する、のほほんハートフルライフ。うーん、記憶喪失というわけではないが、なんか、家族に違和感があるなぁ? わかっている。ここは魔族が住む国で、父上が魔王だってことは。でも、なんかおかしいと思っちゃう。あと、備考欄も、人に言えないやつだよね? ぼくの備考欄には『悪役令嬢の兄(尻拭い)』と書いてあるけど…うん、死にかけるとか殺されかけるとか、いろいろあるけど。まぁいいや。
ぼくに優しくしてくれる超絶美形の長兄、レオンハルト。ちょっと言葉のきつい次兄のラーディン。おそらく悪役令嬢で、ぼくが死にかかっても高らかに笑う妹のディエンヌ。気の弱い異母弟のシュナイツ、という兄弟に囲まれた、もっちりなぼくの悪魔城ライフです。
さらに、従兄弟のマルチェロやマリーベル、ラーディンの護衛のファウスト、優秀な成績ですごいシュナイツのご学友のエドガーという友達も巻き込んでのドタバタ魔王学園乙女ゲームストーリーもあるよ。え? 乙女ゲーム? なにそれ、美味しいの?
第11回BL小説大賞で、アンダルシュノベルズb賞をいただきました。応援していただき、ありがとうございます。完結しましたが、おまけなど、たまに出します。よろしくお願いします。
くまさんのマッサージ♡
はやしかわともえ
BL
ほのぼの日常。ちょっとえっちめ。
2024.03.06
閲覧、お気に入りありがとうございます。
m(_ _)m
もう一本書く予定です。時間が掛かりそうなのでお気に入りして頂けると便利かと思います。よろしくお願い致します。
2024.03.10
完結しました!読んで頂きありがとうございます。m(_ _)m
今月25日(3/25)のピクトスクエア様のwebイベントにてこの作品のスピンオフを頒布致します。詳細はまたお知らせ致します。
2024.03.19
https://pictsquare.net/skaojqhx7lcbwqxp8i5ul7eqkorx4foy
イベントページになります。
25日0時より開始です!
※補足
サークルスペースが確定いたしました。
一次創作2: え5
にて出展させていただいてます!
2024.10.28
11/1から開催されるwebイベントにて、新作スピンオフを書いています。改めてお知らせいたします。
2024.11.01
https://pictsquare.net/4g1gw20b5ptpi85w5fmm3rsw729ifyn2
本日22時より、イベントが開催されます。
よろしければ遊びに来てください。
先輩に退部を命じられた僕を励ましてくれたアイドル級美少女の後輩マネージャーを成り行きで家に上げたら、なぜかその後も入り浸るようになった件
桜 偉村
恋愛
別にいいんじゃないんですか? 上手くならなくても——。
後輩マネージャーのその一言が、彼の人生を変えた。
全国常連の高校サッカー部の三軍に所属していた如月 巧(きさらぎ たくみ)は、自分の能力に限界を感じていた。
練習試合でも敗因となってしまった巧は、三軍キャプテンの武岡(たけおか)に退部を命じられて絶望する。
武岡にとって、巧はチームのお荷物であると同時に、アイドル級美少女マネージャーの白雪 香奈(しらゆき かな)と親しくしている目障りな存在だった。
だから、自信をなくしている巧を追い込んで退部させ、香奈と距離を置かせようとしたのだ。
そうすれば、香奈は自分のモノになると思っていたから。
武岡の思惑通り、巧はサッカー部を辞めようとしていた。
しかし、そこに香奈が現れる。
成り行きで香奈を家に上げた巧だが、なぜか彼女はその後も彼の家を訪れるようになって——。
「これは警告だよ」
「勘違いしないんでしょ?」
「僕がサッカーを続けられたのは、君のおかげだから」
「仲が良いだけの先輩に、あんなことまですると思ってたんですか?」
甘酸っぱくて、爽やかで、焦れったくて、クスッと笑えて……
オレンジジュース(のような青春)が好きな人必見の現代ラブコメ、ここに開幕!
※これより下では今後のストーリーの大まかな流れについて記載しています。
「話のなんとなくの流れや雰囲気を抑えておきたい」「ざまぁ展開がいつになるのか知りたい!」という方のみご一読ください。
【今後の大まかな流れ】
第1話、第2話でざまぁの伏線が作られます。
第1話はざまぁへの伏線というよりはラブコメ要素が強いので、「早くざまぁ展開見たい!」という方はサラッと読んでいただいて構いません!
本格的なざまぁが行われるのは第15話前後を予定しています。どうかお楽しみに!
また、特に第4話からは基本的にラブコメ展開が続きます。シリアス展開はないので、ほっこりしつつ甘さも補充できます!
※最初のざまぁが行われた後も基本はラブコメしつつ、ちょくちょくざまぁ要素も入れていこうかなと思っています。
少しでも「面白いな」「続きが気になる」と思った方は、ざっと内容を把握しつつ第20話、いえ第2話くらいまでお読みいただけると嬉しいです!
※基本は一途ですが、メインヒロイン以外との絡みも多少あります。
※本作品は小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しています。
あなたの隣で初めての恋を知る
ななもりあや
BL
5歳のときバス事故で両親を失った四季。足に大怪我を負い車椅子での生活を余儀なくされる。しらさぎが丘養護施設で育ち、高校卒業後、施設を出て一人暮らしをはじめる。
その日暮らしの苦しい生活でも決して明るさを失わない四季。
そんなある日、突然の雷雨に身の危険を感じ、雨宿りするためにあるマンションの駐車場に避難する四季。そこで、運命の出会いをすることに。
一回りも年上の彼に一目惚れされ溺愛される四季。
初めての恋に戸惑いつつも四季は、やがて彼を愛するようになる。
表紙絵は絵師のkaworineさんに描いていただきました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる