1,157 / 2,140
ー崩落ー37
しおりを挟む
「僕の方は全然構わないのですが……でも、望さんの方はどうなんでしょうか?」
「だよなー」
そう言いながら望を挟んでクスクスとしている和也と裕実。
その間に挟まれてしまっている望はもう心の中では動揺中なのかもしれない。 そんな二人の顔を望は交互に見つめ合わせる。
「だからだな……裕実から、望は裕実にだけ心を開いてるって話を聞いて、俺がそれに嫉妬してたって事。 嫉妬って言っても恋愛のじゃなくてな。 裕実と望、俺と望だとさ、俺と望の方が長く一緒にいるのに裕実との方が深い話してんだなーって思ってな……そこに嫉妬したっていうのかな?」
そう言うと和也は今畳んでいた洗濯物を望へと渡すのだ。
「そんな事かよー。 溜められたから何を言われるのか? っていうのを警戒してたんだけどな……」
望は直ぐに笑顔になって裕実へと近付くと、
「和也って案外可愛い所あるのなー、俺達が仲が良いって事に嫉妬してたんだぜー」
「ですよねー。 そりゃ、僕と望さんは和也とは違いますからね。 同じ立場だからこそ話せて共感出来る部分っていうのがあるんですからね」
この話題について始めの方は和也が押していた筈だったのだが気が付けば裕実と望とで和也の事を押しているようにも思える。
そんな中、和也は大きなため息を吐くと、
「はい! 降参! お前等に組まれたら、俺はお前等に勝つ事なんか出来ません! ついでに言うと、もうこれ以上、返す言葉も見つかりません!」
「やっと、わかったのか!? 和也もまだまだだよな……」
「まぁな……」
和也の方は負けたと諦めたような表情をすると床の方に腰を下ろす。
一方、望の方は『もうこれ以上深く和也に追究されなくて良かった』とでも思っているのかもしれない。 望は裕実の方に笑顔を向けると裕実の方も望のその笑顔に何かを感じたのか裕実も望に笑顔を向けるのだった。
だが、その二人のやりとりに和也が気付かない訳がないだろう。
「何、二人でこそこそとアイコンタクトしてんだよー」
「それは、秘密ですよ」
そう裕実は可愛く人差し指を一本立ててそれを唇の前へと立てるとウィンクまでして和也の方に向けるのだ。
その裕実の行動に和也は大きなため息を吐くと、
「お前等にはやっぱ勝てねぇや……ってか、それは裕実ズル過ぎだろー! もう、裕実にそんな顔されたら弱いに決まってんだろ」
そう言うと和也の方はその場で地団駄を踏む。
「マジで今日は俺の完敗。 もう俺はこれ以上何も言う事はありません」
そこまで言うと和也は本当に完敗というのか白旗を振ってしまっているのか床の上に大の字になるのだ。
「だよなー」
そう言いながら望を挟んでクスクスとしている和也と裕実。
その間に挟まれてしまっている望はもう心の中では動揺中なのかもしれない。 そんな二人の顔を望は交互に見つめ合わせる。
「だからだな……裕実から、望は裕実にだけ心を開いてるって話を聞いて、俺がそれに嫉妬してたって事。 嫉妬って言っても恋愛のじゃなくてな。 裕実と望、俺と望だとさ、俺と望の方が長く一緒にいるのに裕実との方が深い話してんだなーって思ってな……そこに嫉妬したっていうのかな?」
そう言うと和也は今畳んでいた洗濯物を望へと渡すのだ。
「そんな事かよー。 溜められたから何を言われるのか? っていうのを警戒してたんだけどな……」
望は直ぐに笑顔になって裕実へと近付くと、
「和也って案外可愛い所あるのなー、俺達が仲が良いって事に嫉妬してたんだぜー」
「ですよねー。 そりゃ、僕と望さんは和也とは違いますからね。 同じ立場だからこそ話せて共感出来る部分っていうのがあるんですからね」
この話題について始めの方は和也が押していた筈だったのだが気が付けば裕実と望とで和也の事を押しているようにも思える。
そんな中、和也は大きなため息を吐くと、
「はい! 降参! お前等に組まれたら、俺はお前等に勝つ事なんか出来ません! ついでに言うと、もうこれ以上、返す言葉も見つかりません!」
「やっと、わかったのか!? 和也もまだまだだよな……」
「まぁな……」
和也の方は負けたと諦めたような表情をすると床の方に腰を下ろす。
一方、望の方は『もうこれ以上深く和也に追究されなくて良かった』とでも思っているのかもしれない。 望は裕実の方に笑顔を向けると裕実の方も望のその笑顔に何かを感じたのか裕実も望に笑顔を向けるのだった。
だが、その二人のやりとりに和也が気付かない訳がないだろう。
「何、二人でこそこそとアイコンタクトしてんだよー」
「それは、秘密ですよ」
そう裕実は可愛く人差し指を一本立ててそれを唇の前へと立てるとウィンクまでして和也の方に向けるのだ。
その裕実の行動に和也は大きなため息を吐くと、
「お前等にはやっぱ勝てねぇや……ってか、それは裕実ズル過ぎだろー! もう、裕実にそんな顔されたら弱いに決まってんだろ」
そう言うと和也の方はその場で地団駄を踏む。
「マジで今日は俺の完敗。 もう俺はこれ以上何も言う事はありません」
そこまで言うと和也は本当に完敗というのか白旗を振ってしまっているのか床の上に大の字になるのだ。
0
お気に入りに追加
181
あなたにおすすめの小説
出産は一番の快楽
及川雨音
BL
出産するのが快感の出産フェチな両性具有総受け話。
とにかく出産が好きすぎて出産出産言いまくってます。出産がゲシュタルト崩壊気味。
【注意事項】
*受けは出産したいだけなので、相手や産まれた子どもに興味はないです。
*寝取られ(NTR)属性持ち攻め有りの複数ヤンデレ攻め
*倫理観・道徳観・貞操観が皆無、不謹慎注意
*軽く出産シーン有り
*ボテ腹、母乳、アクメ、授乳、女性器、おっぱい描写有り
続編)
*近親相姦・母子相姦要素有り
*奇形発言注意
*カニバリズム発言有り
淫紋付けたら逆襲!!巨根絶倫種付けでメス奴隷に堕とされる悪魔ちゃん♂
朝井染両
BL
お久しぶりです!
ご飯を二日食べずに寝ていたら、身体が生きようとしてエロ小説が書き終わりました。人間って不思議ですね。
こういう間抜けな受けが好きなんだと思います。可愛いね~ばかだね~可愛いね~と大切にしてあげたいですね。
合意のようで合意ではないのでお気をつけ下さい。幸せラブラブエンドなのでご安心下さい。
ご飯食べます。
肌が白くて女の子みたいに綺麗な先輩。本当におしっこするのか気になり過ぎて…?
こじらせた処女
BL
槍本シュン(やりもとしゅん)の所属している部活、機器操作部は2つ上の先輩、白井瑞稀(しらいみずき)しか居ない。
自分より身長の高い大男のはずなのに、足の先まで綺麗な先輩。彼が近くに来ると、何故か落ち着かない槍本は、これが何なのか分からないでいた。
ある日の冬、大雪で帰れなくなった槍本は、一人暮らしをしている白井の家に泊まることになる。帰り道、おしっこしたいと呟く白井に、本当にトイレするのかと何故か疑問に思ってしまい…?
クソザコ乳首くんの出張アクメ
掌
BL
おさわりOK♡の家事代行サービスで働くようになった、ベロキス大好きむっつりヤンキー系ツン男子のクソザコ乳首くんが、出張先のどすけべおぢさんの家で乳首穴開き体操着でセクハラ責めされ、とことんクソザコアクメさせられる話。他腋嗅ぎ、マイクロビキニなど。フィクションとしてライトにお楽しみください。
ネタの一部はお友達からご提供いただきました。ありがとうございました!
pixiv/ムーンライトノベルズにも同作品を投稿しています。
なにかありましたら(web拍手)
http://bit.ly/38kXFb0
Twitter垢・拍手返信はこちらから
https://twitter.com/show1write
ある宅配便のお兄さんの話
てんつぶ
BL
宅配便のお兄さん(モブ)×淫乱平凡DKのNTR。
ひたすらえっちなことだけしているお話です。
諸々タグ御確認の上、お好きな方どうぞ~。
※こちらを原作としたシチュエーション&BLドラマボイスを公開しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる