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ー海上ー119
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そう言って望はベッドから降りようとしたのだが見えないせいか間隔さえも掴めずにベッドから落ちそうになる所を雄介の腕によって助けられる。
「お前なぁ、ほんまに眼鏡がないと危なっかしいやっちゃなぁ」
「ゴメン……マジで見えてねぇんだよ」
「そないに見えてないん?」
「ああ、そこはマジだから、だって、お前の顔さえもぼやけてでしか見えてないんだからな」
「そういうもんなんか? ほなら、俺やって確かめる為に俺に触れてみるか?」
「いや……いいに決まってるだろ? それに、目は悪くとも耳はちゃんと聴こえてるんだからな。 それに隣にはまだ和也がいんだぞ。 和也の事起こしてさっさと眼鏡探しに行くぞ!」
その望の言葉に雄介はため息を吐くと、
「分かったって」
「じゃあ、まずは和也の事起こさないとだよな?」
「もう、和也の方は起きてるんと違う? もうこっそり起きて俺等の会話聞いてたりしてな」
望はその雄介の言葉に顔を真っ赤にする。 確かに和也というのは望より早く起きている事が多いのだから和也が起きてる可能性の方が高いのかもしれない。
「とりあえず、お前……和也の事起こして来いよ。 俺はその間に風呂に入って来るからよ」
「ああ、まぁ、そうやな」
そう言うと雄介は和也がいるという隣の部屋へと向かうのだ。
雄介はノックして和也がいる部屋へと入って行くと和也の方はやはりもう起きていた。 ベッドの端に座って携帯をいじっている姿が目に入る。
「やっぱ、起きておったのか?」
「まぁな。 ここ壁が薄いせいからなのかお前等の会話丸聞こえだったぜ」
そう和也の方はにやけた様子で雄介の方へと視線を向けて来る。
「俺の方は全然そういうの構わへんけど、望はそれ聞いたら嫌がるやろな?」
「まぁな。 しかし、本当に望の性格変わったよな? ま、そこは雄介のおかげなんだろうけどさ、多分、俺では望のあの性格を変えられなかったと思うぜ。 ってか、あの望の性格をどうやって変える事が出来たんだ?」
雄介は和也の隣へと腰を下ろす。
「……へ? 別に俺の方はなんもしてへんで、ただ、望の事が好きだった。 んでもってただ単に離したくはないってずっと思ってるだけだしな」
和也はその雄介の言葉にひと息吐くと、
「じゃあ、俺の方は望に対する愛が足りなかったって事なのか?」
そう和也は視線を他に向けながら考えるかのように手を顎に当てる。
「お前なぁ、ほんまに眼鏡がないと危なっかしいやっちゃなぁ」
「ゴメン……マジで見えてねぇんだよ」
「そないに見えてないん?」
「ああ、そこはマジだから、だって、お前の顔さえもぼやけてでしか見えてないんだからな」
「そういうもんなんか? ほなら、俺やって確かめる為に俺に触れてみるか?」
「いや……いいに決まってるだろ? それに、目は悪くとも耳はちゃんと聴こえてるんだからな。 それに隣にはまだ和也がいんだぞ。 和也の事起こしてさっさと眼鏡探しに行くぞ!」
その望の言葉に雄介はため息を吐くと、
「分かったって」
「じゃあ、まずは和也の事起こさないとだよな?」
「もう、和也の方は起きてるんと違う? もうこっそり起きて俺等の会話聞いてたりしてな」
望はその雄介の言葉に顔を真っ赤にする。 確かに和也というのは望より早く起きている事が多いのだから和也が起きてる可能性の方が高いのかもしれない。
「とりあえず、お前……和也の事起こして来いよ。 俺はその間に風呂に入って来るからよ」
「ああ、まぁ、そうやな」
そう言うと雄介は和也がいるという隣の部屋へと向かうのだ。
雄介はノックして和也がいる部屋へと入って行くと和也の方はやはりもう起きていた。 ベッドの端に座って携帯をいじっている姿が目に入る。
「やっぱ、起きておったのか?」
「まぁな。 ここ壁が薄いせいからなのかお前等の会話丸聞こえだったぜ」
そう和也の方はにやけた様子で雄介の方へと視線を向けて来る。
「俺の方は全然そういうの構わへんけど、望はそれ聞いたら嫌がるやろな?」
「まぁな。 しかし、本当に望の性格変わったよな? ま、そこは雄介のおかげなんだろうけどさ、多分、俺では望のあの性格を変えられなかったと思うぜ。 ってか、あの望の性格をどうやって変える事が出来たんだ?」
雄介は和也の隣へと腰を下ろす。
「……へ? 別に俺の方はなんもしてへんで、ただ、望の事が好きだった。 んでもってただ単に離したくはないってずっと思ってるだけだしな」
和也はその雄介の言葉にひと息吐くと、
「じゃあ、俺の方は望に対する愛が足りなかったって事なのか?」
そう和也は視線を他に向けながら考えるかのように手を顎に当てる。
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