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ー海上ー69
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「じゃあ、我慢せずに抱き締めたらいいだろ?」
売り言葉に買いことばという所であろうか? それとも望にしては珍しく頭で考えずに言葉の方が先に出てしまったのかもしれない。 そして言葉が先に出てしまったという事はもしかしたら望からしてみたらそれが本心なのであろう。
「望がホンマにええって言うんやったら……」
雄介の方はそう言うと掴んでいる手を自分の方へと引き寄せるとそのまま雄介の体の中へ引き寄せる。
「な……」
雄介の腕の中で顔を真っ赤にさせている望。
「今、望がそう言ったやんか……せやから、今俺は望の事を抱き締めたんやからな」
「だけどさ……ココ人いっぱいいるじゃねーか」
望は自分から雄介に『抱き締めろよ』と言ったわりには雄介の腕の中から逃れようとするのだが、やはり雄介の腕の中からはどうやったって逃れられないようだ。
上にも下にも横にも全くもって動く気配がなかった。
とラブラブな時を過ごしていた二人だったのだが急にこの辺りが騒がしくなってきたようにも思えるのは気のせいであろうか?
まさか二人でイチャイチャしているから周りの人間が騒いでいるのかと思ったのだが、どうやらそれは違うようだ。
その周りの空気に望ではなく雄介の方が顔を上げて今ここで何が起きているのか? というのを確認し始める。
今まで自分達の方に多少は視線が集まっていたようにも思えたのだが、それも急に無くなった事にも気付いたようだ。
雄介がこう辺りを見渡していると人が集まっている場所があった。
「な、望……? 何かあったんかな? 芸能人でも来てるんやろか?」
そう一見雄介の方はふざけたように言っているのだが瞳の方は本気というのか真剣な眼差しで人が集まっている場所を見ていた。
望の方もその雄介の真剣な視線につられてその方向へと視線を向けると、
「雄介! とりあえず、手離せ! これはふざけて言ってんじゃねぇ! 本気で離せって言ってんだっ!」
「あ、ああ……」
雄介は望に言われた通りに望の体を離すと、
「やっぱり、望もあの場所に何かを感じてるん?」
「当たり前だろ? 何か空気みたいなのが違うからな」
「ほな、言ってみるか?」
「当たり前じゃねぇか!」
望はそう言ったと同時に二人は人々が集まっている輪の方へと急ぐのだ。
近くまで来たのはいいのだが本当にこの人だからでは中心部で何が起こっているのかが分からない。
雄介の方は普通の人よりも背が高いだけあってか少し背伸びをすると、どうやらその輪の中の中心部の状況が見えたらしい。
「おい? 望! この中心部の中に急いで行くで!」
その雄介の言葉に望の方も何かを感じたのであろう。 コクリと頭を頷かせると雄介は望の手首を取るとその中心部の方へと向かうのだ。
売り言葉に買いことばという所であろうか? それとも望にしては珍しく頭で考えずに言葉の方が先に出てしまったのかもしれない。 そして言葉が先に出てしまったという事はもしかしたら望からしてみたらそれが本心なのであろう。
「望がホンマにええって言うんやったら……」
雄介の方はそう言うと掴んでいる手を自分の方へと引き寄せるとそのまま雄介の体の中へ引き寄せる。
「な……」
雄介の腕の中で顔を真っ赤にさせている望。
「今、望がそう言ったやんか……せやから、今俺は望の事を抱き締めたんやからな」
「だけどさ……ココ人いっぱいいるじゃねーか」
望は自分から雄介に『抱き締めろよ』と言ったわりには雄介の腕の中から逃れようとするのだが、やはり雄介の腕の中からはどうやったって逃れられないようだ。
上にも下にも横にも全くもって動く気配がなかった。
とラブラブな時を過ごしていた二人だったのだが急にこの辺りが騒がしくなってきたようにも思えるのは気のせいであろうか?
まさか二人でイチャイチャしているから周りの人間が騒いでいるのかと思ったのだが、どうやらそれは違うようだ。
その周りの空気に望ではなく雄介の方が顔を上げて今ここで何が起きているのか? というのを確認し始める。
今まで自分達の方に多少は視線が集まっていたようにも思えたのだが、それも急に無くなった事にも気付いたようだ。
雄介がこう辺りを見渡していると人が集まっている場所があった。
「な、望……? 何かあったんかな? 芸能人でも来てるんやろか?」
そう一見雄介の方はふざけたように言っているのだが瞳の方は本気というのか真剣な眼差しで人が集まっている場所を見ていた。
望の方もその雄介の真剣な視線につられてその方向へと視線を向けると、
「雄介! とりあえず、手離せ! これはふざけて言ってんじゃねぇ! 本気で離せって言ってんだっ!」
「あ、ああ……」
雄介は望に言われた通りに望の体を離すと、
「やっぱり、望もあの場所に何かを感じてるん?」
「当たり前だろ? 何か空気みたいなのが違うからな」
「ほな、言ってみるか?」
「当たり前じゃねぇか!」
望はそう言ったと同時に二人は人々が集まっている輪の方へと急ぐのだ。
近くまで来たのはいいのだが本当にこの人だからでは中心部で何が起こっているのかが分からない。
雄介の方は普通の人よりも背が高いだけあってか少し背伸びをすると、どうやらその輪の中の中心部の状況が見えたらしい。
「おい? 望! この中心部の中に急いで行くで!」
その雄介の言葉に望の方も何かを感じたのであろう。 コクリと頭を頷かせると雄介は望の手首を取るとその中心部の方へと向かうのだ。
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