915 / 2,140
ー波乱ー124
しおりを挟む
「ちょ、いきなり、どないしたん? そないな怖い顔して……」
「とりあえず、よく考えてみたらまだ話は終わってねぇんだよな?」
「はぁ!?」
そう雄介はその望の言葉に裏声を上げる。
望は雄介に近付くと雄介の顔を見上げて、
「今日の昼間、病院で見た女性は誰なんだ? お前の手を親しそうに握って来てたようだけど? こんな風にさ……」
そう望は言うと雄介の手を取って、わざとギュッと握る。
「こんな風にな」
「あ……」
雄介は今の望の行動でどんな事かっていうのを思い出したのであろう。 声を上げたかと思えばいきなり笑い始めてしまう雄介。
「ちょ、はぁあああ!? なんでそこで笑う必要があんだよー! こっちは真面目な話してんだぞ!」
「アハハ……悪い……悪い……望がその事について嫉妬してるって思うたら笑えてきてもうてな……逆に嬉しくなって笑ってもうたって事なんやって…」
それでも望の方はムッとした顔を崩さないようだ。
「あの子は前に車で人身事故を起こしてな……自分の方は無事やったんやけど、車の中にまだお母さんが残っておって、助けた子なんやって……それで、事故でお母さんも助かってよかったんやろな……お礼を言って来てくれただけなんやって……まぁ、俺はある意味、和也に助けられたけどな」
「はぁ!? どういう意味だよ……あの雰囲気だとお礼だけじゃねぇだろ?」
「あ、まぁ……望やから包み隠さず言うねんけど……誤解もされたくないしな。 その後、その子は場を考えすぎに俺に告白してきたって訳や……そこに俺はムッとしておったんやけど、普通、病院内で告白なんか出来るかぁ!? まぁ、その直後、和也に呼んでもらえて助かったっていうのはあんねんけどな」
そこまで話すと雄介はため息を吐くのだが、その直後に大きな声を上げる。
「あー! あの絶妙なタイミングとか……まさか、あの現場見ておったんかいなー!」
「あー! もう! そう大きな声上げんなよな……お前の声ってただでさえでかいのに……見てたから、その……」
望の頭の中で、どうやら、雄介が言っていた『嫉妬』という言葉が回っているようで望は言葉を詰まらせてしまっていた。
「まぁ、そういうこっちゃな」
「それって、どっちの意味だよー」
「どっちって聞いてくるって事は望の中で二つの選択肢があるって事なんやろ? 一つは『話が終わり』っていう意味と……もう一つは『嫉妬』って意味がな……」
「とりあえず、よく考えてみたらまだ話は終わってねぇんだよな?」
「はぁ!?」
そう雄介はその望の言葉に裏声を上げる。
望は雄介に近付くと雄介の顔を見上げて、
「今日の昼間、病院で見た女性は誰なんだ? お前の手を親しそうに握って来てたようだけど? こんな風にさ……」
そう望は言うと雄介の手を取って、わざとギュッと握る。
「こんな風にな」
「あ……」
雄介は今の望の行動でどんな事かっていうのを思い出したのであろう。 声を上げたかと思えばいきなり笑い始めてしまう雄介。
「ちょ、はぁあああ!? なんでそこで笑う必要があんだよー! こっちは真面目な話してんだぞ!」
「アハハ……悪い……悪い……望がその事について嫉妬してるって思うたら笑えてきてもうてな……逆に嬉しくなって笑ってもうたって事なんやって…」
それでも望の方はムッとした顔を崩さないようだ。
「あの子は前に車で人身事故を起こしてな……自分の方は無事やったんやけど、車の中にまだお母さんが残っておって、助けた子なんやって……それで、事故でお母さんも助かってよかったんやろな……お礼を言って来てくれただけなんやって……まぁ、俺はある意味、和也に助けられたけどな」
「はぁ!? どういう意味だよ……あの雰囲気だとお礼だけじゃねぇだろ?」
「あ、まぁ……望やから包み隠さず言うねんけど……誤解もされたくないしな。 その後、その子は場を考えすぎに俺に告白してきたって訳や……そこに俺はムッとしておったんやけど、普通、病院内で告白なんか出来るかぁ!? まぁ、その直後、和也に呼んでもらえて助かったっていうのはあんねんけどな」
そこまで話すと雄介はため息を吐くのだが、その直後に大きな声を上げる。
「あー! あの絶妙なタイミングとか……まさか、あの現場見ておったんかいなー!」
「あー! もう! そう大きな声上げんなよな……お前の声ってただでさえでかいのに……見てたから、その……」
望の頭の中で、どうやら、雄介が言っていた『嫉妬』という言葉が回っているようで望は言葉を詰まらせてしまっていた。
「まぁ、そういうこっちゃな」
「それって、どっちの意味だよー」
「どっちって聞いてくるって事は望の中で二つの選択肢があるって事なんやろ? 一つは『話が終わり』っていう意味と……もう一つは『嫉妬』って意味がな……」
0
お気に入りに追加
181
あなたにおすすめの小説
出産は一番の快楽
及川雨音
BL
出産するのが快感の出産フェチな両性具有総受け話。
とにかく出産が好きすぎて出産出産言いまくってます。出産がゲシュタルト崩壊気味。
【注意事項】
*受けは出産したいだけなので、相手や産まれた子どもに興味はないです。
*寝取られ(NTR)属性持ち攻め有りの複数ヤンデレ攻め
*倫理観・道徳観・貞操観が皆無、不謹慎注意
*軽く出産シーン有り
*ボテ腹、母乳、アクメ、授乳、女性器、おっぱい描写有り
続編)
*近親相姦・母子相姦要素有り
*奇形発言注意
*カニバリズム発言有り
淫紋付けたら逆襲!!巨根絶倫種付けでメス奴隷に堕とされる悪魔ちゃん♂
朝井染両
BL
お久しぶりです!
ご飯を二日食べずに寝ていたら、身体が生きようとしてエロ小説が書き終わりました。人間って不思議ですね。
こういう間抜けな受けが好きなんだと思います。可愛いね~ばかだね~可愛いね~と大切にしてあげたいですね。
合意のようで合意ではないのでお気をつけ下さい。幸せラブラブエンドなのでご安心下さい。
ご飯食べます。
肌が白くて女の子みたいに綺麗な先輩。本当におしっこするのか気になり過ぎて…?
こじらせた処女
BL
槍本シュン(やりもとしゅん)の所属している部活、機器操作部は2つ上の先輩、白井瑞稀(しらいみずき)しか居ない。
自分より身長の高い大男のはずなのに、足の先まで綺麗な先輩。彼が近くに来ると、何故か落ち着かない槍本は、これが何なのか分からないでいた。
ある日の冬、大雪で帰れなくなった槍本は、一人暮らしをしている白井の家に泊まることになる。帰り道、おしっこしたいと呟く白井に、本当にトイレするのかと何故か疑問に思ってしまい…?
クソザコ乳首くんの出張アクメ
掌
BL
おさわりOK♡の家事代行サービスで働くようになった、ベロキス大好きむっつりヤンキー系ツン男子のクソザコ乳首くんが、出張先のどすけべおぢさんの家で乳首穴開き体操着でセクハラ責めされ、とことんクソザコアクメさせられる話。他腋嗅ぎ、マイクロビキニなど。フィクションとしてライトにお楽しみください。
ネタの一部はお友達からご提供いただきました。ありがとうございました!
pixiv/ムーンライトノベルズにも同作品を投稿しています。
なにかありましたら(web拍手)
http://bit.ly/38kXFb0
Twitter垢・拍手返信はこちらから
https://twitter.com/show1write
ある宅配便のお兄さんの話
てんつぶ
BL
宅配便のお兄さん(モブ)×淫乱平凡DKのNTR。
ひたすらえっちなことだけしているお話です。
諸々タグ御確認の上、お好きな方どうぞ~。
※こちらを原作としたシチュエーション&BLドラマボイスを公開しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる