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ー波乱ー99
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確かに、この一ヶ月位はご無沙汰だった気がするのだが望からしてみたら明日も仕事がある訳なのだから冗談ではない。
だが逆に言えば一ヶ月もしてなかったのだから溜まっていたのかもしれないと思うのだ。
望は溜息を吐くと、
「仕方ねぇな……今日だけだからな」
「ああ……分かっとる」
雄介は望に笑顔を向けて本当に嬉しそうに望の体を抱き締めるとキスの雨を顔中に落とす。
望はそんなに雄介がはしゃいでいる姿に何故か安心したのか、また雄介に体を預けると決め雄介の背中に腕を回すのだ。
「ほなら……次な……」
と今日の雄介はまたいつもとは違う事をやろうとしているのか、そんな事を言っている。
「次って……なんだよ」
そう相変わらず文句っぽく言う望に対して雄介の方は何だかウキウキとしているようにも思える。
「次のプレイは望が目隠しなっ! なんかな……目隠しすると、いつもより聴覚が敏感になるんやって、せやから、いつもより気持ち良くなれるみたいなんやで……」
って事はさっきやっていた手錠と目隠しは誰かに聞いたという事になるのであろう。
今まで雄介が望にしてきた事は殆どノーマルプレイと言っても過言ではなかった筈なのに入院している間に誰かが雄介に吹き込んだに違いない。
雄介が入院している時に雄介いる病室に訪れたのは和也と裕実と裕二だけだ。
この中から雄介にその事を話した人物とは和也か裕二しかいなさそうな訳で、この二人のどちらかが雄介にそれを吹き込んだのであろう。
会社の同僚もチラホラとは来ていたのだが、そういう話を病院でするのか? と言ったら、あまりしないと思われるのだから違うのかもしれない。 裕実の場合には雄介とはそんな話にはならないだろう。
望ため息を吐くのだが雄介の場合には今まで入院していて、やる事もやっていなかったのだから溜まっていたという事には変わりがない。 だから仕方なしに望はその雄介の為に付き合う事にしたようだ。
「ほなら、これな……」
雄介はそう言いながら望にアイマスクを掛ける。
もう窓の外にあった月はなくなり先程より部屋内は暗くなったのにも関わらず望はというと雄介にアイマスクをされて更に周りが見えなくなってしまったようだ。
望からしてみたら視界を奪われて何をしたらいいのかが分からないようで腕を宙に浮かせてみるものの、どうしたらいいのか分からずそれをまたベッドへと沈ませる。
「雄介……?」
と何かが不安になったのか望は雄介の名前を呼んでいた。
その声に気付いた雄介は、
「大丈夫やって……俺はここにおるしな……」
そう望の事を安心させる為に雄介は望の頰を撫でるのだ。
だが逆に言えば一ヶ月もしてなかったのだから溜まっていたのかもしれないと思うのだ。
望は溜息を吐くと、
「仕方ねぇな……今日だけだからな」
「ああ……分かっとる」
雄介は望に笑顔を向けて本当に嬉しそうに望の体を抱き締めるとキスの雨を顔中に落とす。
望はそんなに雄介がはしゃいでいる姿に何故か安心したのか、また雄介に体を預けると決め雄介の背中に腕を回すのだ。
「ほなら……次な……」
と今日の雄介はまたいつもとは違う事をやろうとしているのか、そんな事を言っている。
「次って……なんだよ」
そう相変わらず文句っぽく言う望に対して雄介の方は何だかウキウキとしているようにも思える。
「次のプレイは望が目隠しなっ! なんかな……目隠しすると、いつもより聴覚が敏感になるんやって、せやから、いつもより気持ち良くなれるみたいなんやで……」
って事はさっきやっていた手錠と目隠しは誰かに聞いたという事になるのであろう。
今まで雄介が望にしてきた事は殆どノーマルプレイと言っても過言ではなかった筈なのに入院している間に誰かが雄介に吹き込んだに違いない。
雄介が入院している時に雄介いる病室に訪れたのは和也と裕実と裕二だけだ。
この中から雄介にその事を話した人物とは和也か裕二しかいなさそうな訳で、この二人のどちらかが雄介にそれを吹き込んだのであろう。
会社の同僚もチラホラとは来ていたのだが、そういう話を病院でするのか? と言ったら、あまりしないと思われるのだから違うのかもしれない。 裕実の場合には雄介とはそんな話にはならないだろう。
望ため息を吐くのだが雄介の場合には今まで入院していて、やる事もやっていなかったのだから溜まっていたという事には変わりがない。 だから仕方なしに望はその雄介の為に付き合う事にしたようだ。
「ほなら、これな……」
雄介はそう言いながら望にアイマスクを掛ける。
もう窓の外にあった月はなくなり先程より部屋内は暗くなったのにも関わらず望はというと雄介にアイマスクをされて更に周りが見えなくなってしまったようだ。
望からしてみたら視界を奪われて何をしたらいいのかが分からないようで腕を宙に浮かせてみるものの、どうしたらいいのか分からずそれをまたベッドへと沈ませる。
「雄介……?」
と何かが不安になったのか望は雄介の名前を呼んでいた。
その声に気付いた雄介は、
「大丈夫やって……俺はここにおるしな……」
そう望の事を安心させる為に雄介は望の頰を撫でるのだ。
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