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ー波乱ー90
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「ストライキ……って……なっ! お前だって……はぁ……こんな状態で……止められたら……っ……辛いだろ……?」
「それが分かっておるんやったら言うて、さっきの質問の答え……言うてくれたら、先に進めるって、言うとるやんか……」
今日の雄介は何でこんなにも意地悪なんであろうか? 今まで入院生活で窮屈過ぎて自由にならなかったからなのか? もしかしたら入院中に和也や裕二に色々と吹き込まれたのであろうか?
だが、そんな質問、望がこう素直に答えられる訳もない。 そこはもう素直に恥ずかしいからだ。
だからなのか望は黙ったまま下を向いてしまい、なかなか顔を上げる事をしなかった。
多分、望の中でその雄介からの質問答えるか? 答えないか? というのを考えているのであろう。 だが望の性格上、これが夢ならば答えられたのかもしれないのだが今は確実に現実世界であって夢の世界ではない。
その間二人の間に沈黙が流れる。
だがその沈黙を破ったのは望だ。
流石に欲には勝てなくなったのか雄介の事が本当に好きだからなのかは分からないのだが望は次の瞬間にはちゃんと自分が言いたい事を口にしていた。
「お前なぁ、誰にこんな事を吹き込まれたのかって言うのは分からねぇんだけど……俺の事好きじゃなくなったのか? こんな事、俺の方は楽しくねぇよ。 寧ろ、好きな奴にどんな事をされてもいいけど、途中で放棄するのは辞めてくれねぇかな? そんなこと、何だか愛情がないような気がして俺からしてみたら嫌な事なんだからなっ!」
望は最初の方は照れ臭そうに俯きながら言っていたのだが、やはり自分の思いを雄介に伝えたかったのであろう。 最終的にはしっかりと雄介の顔を見上げてしっかりと雄介の瞳を捉えて言っていたのだから。
雄介はその望の言葉で望今何を言いたかったのかが分かったのかもしれない。
望の視線に合わせて、
「せやな……望の言う通りやな。 俺が悪かったわぁ、ホンマ、スマン! やっぱり、俺、望の事好きになってよかったわぁ……こんなに愛し合えるなんて思ってもみなかったしな……」
「それは、前にも言っただろ……」
望はそこまで言うと本当に照れくさくなったのか雄介とは違う方へと向いてしまい小さな声で、
「本気で俺はお前の事が好きだからに決まってるだろうが……」
きっと今の望は顔を赤くしているだろう。 そういうとこは可愛い思う雄介。
「ホンマに好きだからこそ、たまに愛情を確かめたくなる時やってあるんやって……望って、そういうとこ、ハッキリ言うてくれへんしな」
雄介はそう言うと望の前から首へと腕を回して、もう離したくはないと言わんばかりに望の事を抱き締める。
「それが分かっておるんやったら言うて、さっきの質問の答え……言うてくれたら、先に進めるって、言うとるやんか……」
今日の雄介は何でこんなにも意地悪なんであろうか? 今まで入院生活で窮屈過ぎて自由にならなかったからなのか? もしかしたら入院中に和也や裕二に色々と吹き込まれたのであろうか?
だが、そんな質問、望がこう素直に答えられる訳もない。 そこはもう素直に恥ずかしいからだ。
だからなのか望は黙ったまま下を向いてしまい、なかなか顔を上げる事をしなかった。
多分、望の中でその雄介からの質問答えるか? 答えないか? というのを考えているのであろう。 だが望の性格上、これが夢ならば答えられたのかもしれないのだが今は確実に現実世界であって夢の世界ではない。
その間二人の間に沈黙が流れる。
だがその沈黙を破ったのは望だ。
流石に欲には勝てなくなったのか雄介の事が本当に好きだからなのかは分からないのだが望は次の瞬間にはちゃんと自分が言いたい事を口にしていた。
「お前なぁ、誰にこんな事を吹き込まれたのかって言うのは分からねぇんだけど……俺の事好きじゃなくなったのか? こんな事、俺の方は楽しくねぇよ。 寧ろ、好きな奴にどんな事をされてもいいけど、途中で放棄するのは辞めてくれねぇかな? そんなこと、何だか愛情がないような気がして俺からしてみたら嫌な事なんだからなっ!」
望は最初の方は照れ臭そうに俯きながら言っていたのだが、やはり自分の思いを雄介に伝えたかったのであろう。 最終的にはしっかりと雄介の顔を見上げてしっかりと雄介の瞳を捉えて言っていたのだから。
雄介はその望の言葉で望今何を言いたかったのかが分かったのかもしれない。
望の視線に合わせて、
「せやな……望の言う通りやな。 俺が悪かったわぁ、ホンマ、スマン! やっぱり、俺、望の事好きになってよかったわぁ……こんなに愛し合えるなんて思ってもみなかったしな……」
「それは、前にも言っただろ……」
望はそこまで言うと本当に照れくさくなったのか雄介とは違う方へと向いてしまい小さな声で、
「本気で俺はお前の事が好きだからに決まってるだろうが……」
きっと今の望は顔を赤くしているだろう。 そういうとこは可愛い思う雄介。
「ホンマに好きだからこそ、たまに愛情を確かめたくなる時やってあるんやって……望って、そういうとこ、ハッキリ言うてくれへんしな」
雄介はそう言うと望の前から首へと腕を回して、もう離したくはないと言わんばかりに望の事を抱き締める。
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