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ー波乱ー64
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裕実はそう布団の中に潜って言葉を言っていたのだが雄介はやはり裕実の事が心配になったのか車椅子を動かして裕実が寝ているベッドの近くまで行って布団の上から裕実の体を撫でてしまうのだ。
「ちょ……ぁ……雄介……さん……!?」
急に裕実の色っぽい声にビックリする雄介。
「……へ? もしかして、ただ触れただけでも……感じてまうんか!?」
「そ、そうみたいなんですよ……!」
その裕実の言葉に慌てて裕実の体から手を離す雄介。
まさか、こんなにも媚薬の効果が凄いもんだとは知らなかったのであろう。
「ホンマ、スマン! ホンマ、俺、こういう事に疎かったみたいで……余計な事してまったみたいでな……そこまで敏感になるとは思わんかったしな……ホンマ、スマン……」
雄介はそれだけ言って裕実にはあまり触れないようにする為なのかベッドから離れていく。
「いえいえ……本当にすいません……僕のミスで雄介にまで迷惑を掛けるような事をしてしまった僕の方がいけないのですから……気にしないで下さいね……」
「アホか……そっちの方こそ気にすんなや。 な? 俺等はもう親友ねんやろ? 勿論、和也も親友なんやし……。 せやから、迷惑だとは思ってへんしな。 とりあえず、和也が帰って来るまでの辛抱やって……そこまで、頑張ったらええんやし、ただ、もしもって時には俺の事頼ってええし、んまぁ、和也にそこの所も頼まれておるしな……そこは、遠慮せんでええよ。 それに、裕実は前まで俺の事好きやったんやろ? それだったら、抱かれても……」
と雄介が最後まで言わないうちに裕実は雄介の言葉を遮るように、
「大丈夫です! 今は和也さんに為にも……僕は……っ……堪えてみせますから……それから、我慢して和也さんに愛していただきますからね……。 それに、雄介さん……ん……僕の事心配して下さるのは嬉しいのですけど、望さんの事、悲しませてしまうのはダメですよ。 もし、望さんが仕事から戻って来た時に、望さんが、僕と雄介さんとの行為を見てしまった時に……望さんが可愛そうですからね……」
その裕実の言葉に雄介はひと息吐くと、
「俺って、ホンマにダメな奴やなぁ。 目先の事しか考えてなかったみたいやったわぁ。 せやね……確かに、俺には望がおったんやったな……いくら頼まれたからって、望以外の人を抱いてはいけんかったな」
「そうですよ……僕……そこまで……頑張るつもりですからね……」
裕実は布団から顔を出すと雄介に笑顔を送るのだ。
その笑顔に多少、雄介の方は安心したのか裕実と初めてゆっくりと話す事が出来たからなのか雄介の方も裕実へと笑顔を向ける。
「もう、あれから、大分経ったし、そろそろ、手術の方終わった頃なんかな?」
雄介はベッドテーブルの横にあるデジタル時計の方に視線を向けると望達がこの病室を後にしてから既に一時間は経っていた。
フッと雄介が窓の外に視線を移すと空は雨雲で覆われ雨音を鳴らしている。
「この雲行きやと雷が鳴るのかもしれへんなー?」
「ちょ……ぁ……雄介……さん……!?」
急に裕実の色っぽい声にビックリする雄介。
「……へ? もしかして、ただ触れただけでも……感じてまうんか!?」
「そ、そうみたいなんですよ……!」
その裕実の言葉に慌てて裕実の体から手を離す雄介。
まさか、こんなにも媚薬の効果が凄いもんだとは知らなかったのであろう。
「ホンマ、スマン! ホンマ、俺、こういう事に疎かったみたいで……余計な事してまったみたいでな……そこまで敏感になるとは思わんかったしな……ホンマ、スマン……」
雄介はそれだけ言って裕実にはあまり触れないようにする為なのかベッドから離れていく。
「いえいえ……本当にすいません……僕のミスで雄介にまで迷惑を掛けるような事をしてしまった僕の方がいけないのですから……気にしないで下さいね……」
「アホか……そっちの方こそ気にすんなや。 な? 俺等はもう親友ねんやろ? 勿論、和也も親友なんやし……。 せやから、迷惑だとは思ってへんしな。 とりあえず、和也が帰って来るまでの辛抱やって……そこまで、頑張ったらええんやし、ただ、もしもって時には俺の事頼ってええし、んまぁ、和也にそこの所も頼まれておるしな……そこは、遠慮せんでええよ。 それに、裕実は前まで俺の事好きやったんやろ? それだったら、抱かれても……」
と雄介が最後まで言わないうちに裕実は雄介の言葉を遮るように、
「大丈夫です! 今は和也さんに為にも……僕は……っ……堪えてみせますから……それから、我慢して和也さんに愛していただきますからね……。 それに、雄介さん……ん……僕の事心配して下さるのは嬉しいのですけど、望さんの事、悲しませてしまうのはダメですよ。 もし、望さんが仕事から戻って来た時に、望さんが、僕と雄介さんとの行為を見てしまった時に……望さんが可愛そうですからね……」
その裕実の言葉に雄介はひと息吐くと、
「俺って、ホンマにダメな奴やなぁ。 目先の事しか考えてなかったみたいやったわぁ。 せやね……確かに、俺には望がおったんやったな……いくら頼まれたからって、望以外の人を抱いてはいけんかったな」
「そうですよ……僕……そこまで……頑張るつもりですからね……」
裕実は布団から顔を出すと雄介に笑顔を送るのだ。
その笑顔に多少、雄介の方は安心したのか裕実と初めてゆっくりと話す事が出来たからなのか雄介の方も裕実へと笑顔を向ける。
「もう、あれから、大分経ったし、そろそろ、手術の方終わった頃なんかな?」
雄介はベッドテーブルの横にあるデジタル時計の方に視線を向けると望達がこの病室を後にしてから既に一時間は経っていた。
フッと雄介が窓の外に視線を移すと空は雨雲で覆われ雨音を鳴らしている。
「この雲行きやと雷が鳴るのかもしれへんなー?」
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