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ー波乱ー56
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和也はそこまで言うと床へと正座をし床へと頭を付ける。
「クビになってもいいのだったら、この看護師さんを返してもいいかな?」
そう言うと、その男性は裕実の体を離すと和也の方へと押し返すのだ。
和也はしっかりと裕実の体をしっかりと抱き締めると、
「大丈夫だったかぁ!? 裕実……?」
「か、和也さん……兎に角今は……ぁ……体が熱くて……ど、どうにかしてくれませんか?」
そう裕実は瞳を潤ませながら和也の事を見上げる。
「ああ、後でな……悪いけど……今は無理なんだ。 まだ俺には仕事があるからさ。 本当にゴメンな」
和也は裕実へと笑顔を見せると裕実の前髪を掻き上げ額へとキスを落とす。
その直後、この病室のドアが開いて、
「悪いが、話の方は全て聞かせてもらいましたよ。 とりあえず、和也は何もしてない。 だから、和也はこの病院から辞めさせる事は僕の方が許しませんから」
その望の登場に和也は息を吐くと、
「望が話を聞いていたんだったら、鬼に金棒だな」
和也は裕実を抱いたまま立ち上がる。
「望はこの病院の院長さんの息子さんなんですよ。 それと、僕的にはこのことに関して表沙汰にはいたしませんが、貴方裕実にした事は犯罪です。 だから、僕は貴方が裕実の事を離すまで下手下手に出ていたのです」
「か、和也さんっ!」
「まぁ、望が出てきてくれるとは思ってもいませんでしたけどね。 俺達には困った時に助けてくれる仲間がいるんですよ」
和也は裕実に向かって笑顔を向けると、
「行くか……」
だが、裕実は和也の服をしっかりと握って、まだ行かないでと言っているようだ。 それに気付いた和也は裕実の事を見つめる。
「か、和也さんっ! 僕にも一言……っ……言わせて……く、下さい……!」
「あ、ああ、構わないぜ……」
裕実はその男性の方に視線を向けると、
「さっき……僕は貴方に『欲しい』求めましたが、そ、それは……演技ですから。 僕が一番に愛しているのは……和也さんだけ……っ……なんですからねぇ。 ただ、和也さんに僕の存在を知ってほしくて……そう言った……ぁ……だけなんですよ。 それに、僕は……へ、変な薬……飲まされたって、和也さんへの……っ……気持ちは変わりません……から……。 例え、その薬で体は自分の物になったとしても、心までは自分の物になったとは思えませんからね……」
「ちょ、裕実! 薬って……なんだよ!?」
「……媚薬。 それを、その子に飲ませたという事ですよ」
今まで黙っていたその男性なのだが、そんな事を口にする。
「……媚薬……だと!?」
「その口ぶりだと今まで使った事がないって事なのかな? その媚薬は特に特別な物ですから、完全に体から白い液体を抜ききるまで薬の効果は切れないものですからね」
「クビになってもいいのだったら、この看護師さんを返してもいいかな?」
そう言うと、その男性は裕実の体を離すと和也の方へと押し返すのだ。
和也はしっかりと裕実の体をしっかりと抱き締めると、
「大丈夫だったかぁ!? 裕実……?」
「か、和也さん……兎に角今は……ぁ……体が熱くて……ど、どうにかしてくれませんか?」
そう裕実は瞳を潤ませながら和也の事を見上げる。
「ああ、後でな……悪いけど……今は無理なんだ。 まだ俺には仕事があるからさ。 本当にゴメンな」
和也は裕実へと笑顔を見せると裕実の前髪を掻き上げ額へとキスを落とす。
その直後、この病室のドアが開いて、
「悪いが、話の方は全て聞かせてもらいましたよ。 とりあえず、和也は何もしてない。 だから、和也はこの病院から辞めさせる事は僕の方が許しませんから」
その望の登場に和也は息を吐くと、
「望が話を聞いていたんだったら、鬼に金棒だな」
和也は裕実を抱いたまま立ち上がる。
「望はこの病院の院長さんの息子さんなんですよ。 それと、僕的にはこのことに関して表沙汰にはいたしませんが、貴方裕実にした事は犯罪です。 だから、僕は貴方が裕実の事を離すまで下手下手に出ていたのです」
「か、和也さんっ!」
「まぁ、望が出てきてくれるとは思ってもいませんでしたけどね。 俺達には困った時に助けてくれる仲間がいるんですよ」
和也は裕実に向かって笑顔を向けると、
「行くか……」
だが、裕実は和也の服をしっかりと握って、まだ行かないでと言っているようだ。 それに気付いた和也は裕実の事を見つめる。
「か、和也さんっ! 僕にも一言……っ……言わせて……く、下さい……!」
「あ、ああ、構わないぜ……」
裕実はその男性の方に視線を向けると、
「さっき……僕は貴方に『欲しい』求めましたが、そ、それは……演技ですから。 僕が一番に愛しているのは……和也さんだけ……っ……なんですからねぇ。 ただ、和也さんに僕の存在を知ってほしくて……そう言った……ぁ……だけなんですよ。 それに、僕は……へ、変な薬……飲まされたって、和也さんへの……っ……気持ちは変わりません……から……。 例え、その薬で体は自分の物になったとしても、心までは自分の物になったとは思えませんからね……」
「ちょ、裕実! 薬って……なんだよ!?」
「……媚薬。 それを、その子に飲ませたという事ですよ」
今まで黙っていたその男性なのだが、そんな事を口にする。
「……媚薬……だと!?」
「その口ぶりだと今まで使った事がないって事なのかな? その媚薬は特に特別な物ですから、完全に体から白い液体を抜ききるまで薬の効果は切れないものですからね」
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