【1/完結】ノンケだった俺が男と初体験〜ツンデレ君には甘いハチミツを〜

ー波乱ー2

「そうか……そういう事なんだな。　よーく、雄介が本気で嘘吐いているのが分かりました！　嘘じゃなきゃ俺の顔見て言えんだろ？」
「あー、もう！　ホンマに仕事中の和也って怖いわぁ」
「当たり前だ……怖くなくてどうするんだよー。　甘くなんかしてたら、お前みたいな奴は本気で病気になるんだからな！」
「裕実ー、和也はいつも仕事中はこうなんか？」

　と雄介は裕実助け求めた筈だったのだが、

「僕の方も雄介さん場合には容赦しませんよ……」

　そう裕実の方はそう笑顔で言うのだが、どこかトゲのあるような言い方に、

「あー、もう……裕実もなんかいな。　しかも、雄介さんだけって、どういう意味やねん」

　そう雄介はブツブツと言いながら文句を言うと、

「まぁ、雄介さんは望さんの大事な恋人さんなんですからね。　これ以上、望さんに心配掛けないようにして下さいよ」

　その裕実の言葉に表情を変える雄介。

「せやな……ホンマ、お前等には負けるわぁ。　望の為にも早よよくならんといけなかったしな」
「ああ、そういう事だっ！　で、今日は本当にトイレの方に何回行かれたんですか？」

　そう和也は本題へと戻す。

「あー、ホンマ、和也って仕事の時っていうは……意地悪なんやなぁ」
「望の為に病気になりたくないんだろ？　だったら、もう、正直に答えたらどうだ？」
「あー、もう、何回も言うなやぁ。　一回だけやって……」

　そう雄介は降参したかのように言うと、

「一回しか行ってねぇのか？　じゃあ、普通に生活してりゃあ、そろそろココ、パンパンになってるよな？」

　和也の方は目を細めてまで突っ込んだ質問を繰り返す。

「それはないんかな？」

　そう雄介は、また先程と同じように和也から視線を外して答えたのだ。

「さっき俺には嘘は通用しないって言っただろ？」

　和也の方は急に意地悪な笑みを浮かべると、