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ー雪山ー178
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だが、そこで雄介はフッと思ったようだ。 今、望は思うように体が動かないと言っていたのに雄介の手首をしっかりと掴み誘導させているという所を見ると、しっかりと、望の体は動いているようにも思える。 そこに突っ込みは入れたかったのだが、そこは、黙って心の中にしまっておこうと思ったのかもしれない。
「ま、ちょー、待てや……。 熱いからって、こない寒い所で服脱いだら寒いに決まってるやろ? とりあえず、ここで今裸になったら風邪引くのは間違いないんやしな。 とりあえず部屋が暖まるまで待ってくれへん? それに、ここは東京とは違うんやで寒い場所やねんから、ホンマにもうちょい暖かくなってからにしようか?」
そこまで言うと雄介はある事に気付く。
今は望は酒のせいで体温が上がっているというだけで風邪の熱で熱が上がってるという訳ではない。 もしかしたら酔いが覚めたなら、この望の症状は消えるのではないかと思うのだ。
だからなのか雄介は逆に望の誘いに乗る事にしたらしい。
「ほな、脱がしてやるな……。 でもな……服脱がしてどないするん?」
「んーそりゃ……決まってるだろ? 俺たちが恋人同士だって言うんだったら、尚更なんじゃねぇのか?」
雄介はその望の言葉にため息を漏らす。 「やっぱりー」とでも思ったのであろう。
雄介は別にそれはそれで構わないのだが望が次我に帰った時に望に怒られるのはまちがいない訳で、そこが怖いというのかなんていうのかという感じだ。 それに今日は和也達も居る。 今の雄介はまだそういう気分にはなっていないのだから和也に茶化されでもしたら恥ずかしい思いをするのは自分だ。
それを考えたら当初の予定通りの雄介は望が着ている洋服脱がせ前だけをはだけさせるという事だけに止める。
「これでええんか?」
「違うだろ!? 服脱がしたらさ、普通は……体とかに触れたりするもんじゃねぇのか?」
望は更に雄介の手首を引くと望自ら雄介の手で自分の体を触らせるのだ。
それから暫く望はそんな事をしていたのだが、
「寒いんですけどーってさ、雄介? これは一体どういう事だ?」
そう白い目で雄介の事を見上げる望。
雄介はその望の様子に気付き、ため息を吐くと望の体から手を離して望の服のボタンを今度は止め始める。
「ま、まぁ、ちょっとな……望が本気で嫌やったら辞めるし」
「こんな所じゃ嫌に決まってるだろ? 今日は和也達もいるんだしな」
「せやなぁ、ほな、俺等は先に寝てようで……」
雄介はそう言いながら冷えた体を布団の中へと入れる。
「……ったく。 何で、お前の体はこんなに冷たいんだよ。 その冷たい足をくっつけるんじゃねぇよ」
「暫く我慢してぇな。 とりあえず、俺の方はお前のせいで寒い思いしておったんやからな」
「だから、その理由を言えってーの! ってかさ、お前が俺に手を出して来たんだから、体が冷えるのは当たり前なんじゃねぇのか?」
「んー、まぁ、望の言う通りなんやけどな」
「その言い方だと、何か意味ありそうだな」
「ま、ちょー、待てや……。 熱いからって、こない寒い所で服脱いだら寒いに決まってるやろ? とりあえず、ここで今裸になったら風邪引くのは間違いないんやしな。 とりあえず部屋が暖まるまで待ってくれへん? それに、ここは東京とは違うんやで寒い場所やねんから、ホンマにもうちょい暖かくなってからにしようか?」
そこまで言うと雄介はある事に気付く。
今は望は酒のせいで体温が上がっているというだけで風邪の熱で熱が上がってるという訳ではない。 もしかしたら酔いが覚めたなら、この望の症状は消えるのではないかと思うのだ。
だからなのか雄介は逆に望の誘いに乗る事にしたらしい。
「ほな、脱がしてやるな……。 でもな……服脱がしてどないするん?」
「んーそりゃ……決まってるだろ? 俺たちが恋人同士だって言うんだったら、尚更なんじゃねぇのか?」
雄介はその望の言葉にため息を漏らす。 「やっぱりー」とでも思ったのであろう。
雄介は別にそれはそれで構わないのだが望が次我に帰った時に望に怒られるのはまちがいない訳で、そこが怖いというのかなんていうのかという感じだ。 それに今日は和也達も居る。 今の雄介はまだそういう気分にはなっていないのだから和也に茶化されでもしたら恥ずかしい思いをするのは自分だ。
それを考えたら当初の予定通りの雄介は望が着ている洋服脱がせ前だけをはだけさせるという事だけに止める。
「これでええんか?」
「違うだろ!? 服脱がしたらさ、普通は……体とかに触れたりするもんじゃねぇのか?」
望は更に雄介の手首を引くと望自ら雄介の手で自分の体を触らせるのだ。
それから暫く望はそんな事をしていたのだが、
「寒いんですけどーってさ、雄介? これは一体どういう事だ?」
そう白い目で雄介の事を見上げる望。
雄介はその望の様子に気付き、ため息を吐くと望の体から手を離して望の服のボタンを今度は止め始める。
「ま、まぁ、ちょっとな……望が本気で嫌やったら辞めるし」
「こんな所じゃ嫌に決まってるだろ? 今日は和也達もいるんだしな」
「せやなぁ、ほな、俺等は先に寝てようで……」
雄介はそう言いながら冷えた体を布団の中へと入れる。
「……ったく。 何で、お前の体はこんなに冷たいんだよ。 その冷たい足をくっつけるんじゃねぇよ」
「暫く我慢してぇな。 とりあえず、俺の方はお前のせいで寒い思いしておったんやからな」
「だから、その理由を言えってーの! ってかさ、お前が俺に手を出して来たんだから、体が冷えるのは当たり前なんじゃねぇのか?」
「んー、まぁ、望の言う通りなんやけどな」
「その言い方だと、何か意味ありそうだな」
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