731 / 2,140
ー雪山ー161
しおりを挟む
その雄介の言葉に和也は雄介のことを見上げる。
「雄介……望の恋人って大変なんだろ? お前さぁ、あんまり望の事に関して愚痴る事は少ないんだけどさ……望に関して、鬱憤とかって溜まってるんじゃねぇのか?」
「ん? 多少はな……。 でもな、最近はむっちゃ、家では俺に甘えてくるんやでー。 まぁ、外ではしてくれへんから、そこが不満なんかな?」
そう雄介はそこまで言うとため息を漏らす。
「それは確かに俺も知ってる事だけどさ……ホント、望の相手って大変なんだなーって思うよ」
今まで大人しく和也と雄介の会話を聞いていた裕実だったのだが、突然、大声を出して、
「あ! そう言えば、望さん、スキーに行かないって言ってたじゃないですかー? せっかく、スキーに来たんですから、望さんをスキーに誘う方法なにか考えませんか?」
「え? おー! 急に大声出すんじゃねぇよ……ビックリしたじゃねぇか……へ? え? ってか、望を誘うのか? 絶対、望を誘うなんて大変な事だと思うぞ! うん!」
和也はそう力説するように言うと裕実の事を見つめる。
「せやな……確かに、和也の言う通りやって、望は後は頑固な所もあるしな。 誘えたら、それこそ、奇跡に近いで」
「って、何で、二人とも諦めているんですか!! 二人共、望さんの親友であって、恋人なんでしょう? そんな事で諦めてどうするんですか!! 確かに僕だって、スキーは嫌だったんですよ。 でも、和也さんが教えてくれるって言うから、楽しみに来たんですからね!」
「そこは、愛のパワーやろな」
そう雄介はぼそりとそう口にする。
「そうなのかもしれませんがね。 じゃあ、望さんはスキー好きじゃないのに、何で、スキーに着いて来たんでしょうか?」
裕実はそこまで言うと席へと座る。
「あ……まぁ、確かにそやな? 何で、望はスキー好きやないのに、着いて来たか? っていうのは謎なのかもしれへんな。 ホンマにスキーに行くのが嫌やったら、風邪引いたーとか言うて、家に残っておってもおかしくはない筈なのにな?」
「でしょう? 二人共、望さんの性格を知っていっらっしゃるなら、望さんの心理を探ってみて下さいよ」
こう裕実の言葉をいうのは、何で、ここまで説得力があるんだろうか。 二人は裕実の言葉に納得させられているようだ。 そして今の望の状況みたいなを考える。
「雄介……望の恋人って大変なんだろ? お前さぁ、あんまり望の事に関して愚痴る事は少ないんだけどさ……望に関して、鬱憤とかって溜まってるんじゃねぇのか?」
「ん? 多少はな……。 でもな、最近はむっちゃ、家では俺に甘えてくるんやでー。 まぁ、外ではしてくれへんから、そこが不満なんかな?」
そう雄介はそこまで言うとため息を漏らす。
「それは確かに俺も知ってる事だけどさ……ホント、望の相手って大変なんだなーって思うよ」
今まで大人しく和也と雄介の会話を聞いていた裕実だったのだが、突然、大声を出して、
「あ! そう言えば、望さん、スキーに行かないって言ってたじゃないですかー? せっかく、スキーに来たんですから、望さんをスキーに誘う方法なにか考えませんか?」
「え? おー! 急に大声出すんじゃねぇよ……ビックリしたじゃねぇか……へ? え? ってか、望を誘うのか? 絶対、望を誘うなんて大変な事だと思うぞ! うん!」
和也はそう力説するように言うと裕実の事を見つめる。
「せやな……確かに、和也の言う通りやって、望は後は頑固な所もあるしな。 誘えたら、それこそ、奇跡に近いで」
「って、何で、二人とも諦めているんですか!! 二人共、望さんの親友であって、恋人なんでしょう? そんな事で諦めてどうするんですか!! 確かに僕だって、スキーは嫌だったんですよ。 でも、和也さんが教えてくれるって言うから、楽しみに来たんですからね!」
「そこは、愛のパワーやろな」
そう雄介はぼそりとそう口にする。
「そうなのかもしれませんがね。 じゃあ、望さんはスキー好きじゃないのに、何で、スキーに着いて来たんでしょうか?」
裕実はそこまで言うと席へと座る。
「あ……まぁ、確かにそやな? 何で、望はスキー好きやないのに、着いて来たか? っていうのは謎なのかもしれへんな。 ホンマにスキーに行くのが嫌やったら、風邪引いたーとか言うて、家に残っておってもおかしくはない筈なのにな?」
「でしょう? 二人共、望さんの性格を知っていっらっしゃるなら、望さんの心理を探ってみて下さいよ」
こう裕実の言葉をいうのは、何で、ここまで説得力があるんだろうか。 二人は裕実の言葉に納得させられているようだ。 そして今の望の状況みたいなを考える。
0
お気に入りに追加
181
あなたにおすすめの小説
【完結】転生した悪役令嬢の断罪
神宮寺 あおい
恋愛
公爵令嬢エレナ・ウェルズは思い出した。
前世で楽しんでいたゲームの中の悪役令嬢に転生していることを。
このままいけば断罪後に修道院行きか国外追放かはたまた死刑か。
なぜ、婚約者がいる身でありながら浮気をした皇太子はお咎めなしなのか。
なぜ、多くの貴族子弟に言い寄り人の婚約者を奪った男爵令嬢は無罪なのか。
冤罪で罪に問われるなんて納得いかない。
悪いことをした人がその報いを受けないなんて許さない。
ならば私が断罪して差し上げましょう。
包丁一本 2(旅立ち)
101の水輪
青春
この家に生まれた運命をもつ和志。一人前の板前になることを夢に、中学校を旅立っていく。彼の前途はいかに。101の水輪、第80話-2。なおこの他に何を読むかは、101の水輪トリセツ(第77話と78話の間に掲載)でお探しください。
病弱な悪役令息兄様のバッドエンドは僕が全力で回避します!
松原硝子
BL
三枝貴人は総合病院で働くゲーム大好きの医者。
ある日貴人は乙女ゲームの制作会社で働いている同居中の妹から依頼されて開発中のBLゲーム『シークレット・ラバー』をプレイする。
ゲームは「レイ・ヴァイオレット」という公爵令息をさまざまなキャラクターが攻略するというもので、攻略対象が1人だけという斬新なゲームだった。
プレイヤーは複数のキャラクターから気に入った主人公を選んでプレイし、レイを攻略する。
一緒に渡された設定資料には、主人公のライバル役として登場し、最後には断罪されるレイの婚約者「アシュリー・クロフォード」についての裏設定も書かれていた。
ゲームでは主人公をいじめ倒すアシュリー。だが実は体が弱く、さらに顔と手足を除く体のあちこちに謎の湿疹ができており、常に体調が悪かった。
両親やごく親しい周囲の人間以外には病弱であることを隠していたため、レイの目にはいつも不機嫌でわがままな婚約者としてしか映っていなかったのだ。
設定資料を読んだ三枝は「アシュリーが可哀想すぎる!」とアシュリー推しになる。
「もしも俺がアシュリーの兄弟や親友だったらこんな結末にさせないのに!」
そんな中、通勤途中の事故で死んだ三枝は名前しか出てこないアシュリーの義弟、「ルイス・クロフォードに転生する。前世の記憶を取り戻したルイスは推しであり兄のアシュリーを幸せにする為、全力でバッドエンド回避計画を実行するのだが――!?
婚約者に会いに行ったらば
龍の御寮さん
BL
王都で暮らす婚約者レオンのもとへと会いに行ったミシェル。
そこで見たのは、レオンをお父さんと呼ぶ子供と仲良さそうに並ぶ女性の姿。
ショックでその場を逃げ出したミシェルは――
何とか弁解しようするレオンとなぜか記憶を失ったミシェル。
そこには何やら事件も絡んできて?
傷つけられたミシェルが幸せになるまでのお話です。
親友だと思ってた完璧幼馴染に執着されて監禁される平凡男子俺
toki
BL
エリート執着美形×平凡リーマン(幼馴染)
※監禁、無理矢理の要素があります。また、軽度ですが性的描写があります。
pixivでも同タイトルで投稿しています。
https://www.pixiv.net/users/3179376
もしよろしければ感想などいただけましたら大変励みになります✿
感想(匿名)➡ https://odaibako.net/u/toki_doki_
Twitter➡ https://twitter.com/toki_doki109
素敵な表紙お借りしました!
https://www.pixiv.net/artworks/98346398
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる