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ー雪山ー88

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「自分で慣らすってそういう事やで。 自分でせぇへんのか? 自分でするんか?」

 雄介はそう望に問う。

「だから、今日は自分でやるって言ってんだろが」
「ほなら、見せてな。 俺の上からとりあえず降りて……足開いて、中に指入れて」

 雄介は今の言葉を望の耳側で囁くように言うと望は体をビクリとさせる。

「分かった……」

 望の方はそう言うと雄介の体の上から降りて雄介に見えるように足を開くのだ。 そして膝を立ててローションを手に塗りつけるとゆっくりと後ろの蕾の中に指を入れていく。

 いつもは雄介がやってくれる作業なのだが、それを自分でやるのは恥ずかしいようだ。

 一方、雄介の方は望が一人でやってる姿をよく見えるようにとベッドの上へとうつ伏せ状態で顎に手を当て望の事を見上げた。

 望は自分が今している痴態に恥ずかしさが増してきたのであろうか。 顔を俯け、とりあえず一生懸命、中に指を入れては出してという事を繰り返す。

「な……望……まだ、自分が一番ええポイントに当たってないんと違うか? 声が出てないって事はそういう事なんやろうし」

 そう雄介はニマニマしながら口にする。

「自分でなら一番ええとこ逆に知っておるやろ?」

 雄介にそこまで言われなくても望だってそういう事はもう分かっている所だ。

 だけど恥ずかしい気持ちが勝っていて、なかなか自分の指を上手く誘導出来ないのが現実なのかもしれない。

「自分で出来へんのなら、俺がやるし」
「そ、それは、いやだ……」

 今日の望は本当に頑固だ。 雄介が何を言っても自分でやるの一点張りなのだから。

「ほならな……その指を自分が気持ちいいポイントに誘導して突くんやからなぁ」
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