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ー空間ー121
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今まで目の前で起きている事が未だに信じられないでいる望。 もしかしたら夢の中にでもいる感じなのであろうか。 だって、さっきだって雄介の手を自ら掴んでいたのだから。
「ほな、風呂……」
そう雄介が言い掛けたの途端、望は、
「俺が先に入って来るっ!」
望は雄介の手から離れて行こうとしたのだが、なかなか雄介が手を離してくれない。
「望が一緒に入るって言うまで……この手離さへんで」
そう吐息が掛かる程度の距離で言われて望は更に顔を赤くする。
恋人は今、こんなにも近くにいる。
本来だったら、まだ雄介は実家にいたのであろう。
だが今はもうこんな近くにいて手だって離してくれそうにもない距離だ。
そこは流石に嬉しいのだけど流石に和也達がいる前で一緒にお風呂に入るのは恥ずかしのかもしれない。 だから素直な自分と素直じゃない自分が今望の中では入り混じってしまっているのであろう。 だから変に混乱しているのかもしれない。
そこで、ぐだぐだしている望や雄介に和也が声を掛けて来る。
「お前等がそんなにぐだぐだしてるなら、俺達が先にお風呂に入って来てもいいか?」
和也はそう言うと裕実の手を取って先に脱衣所の方に行ってしまう。
「望……あの二人が先に行ってまったやないか。 ほんま、あの二人は仲ええんやなぁ。 あの二人の方が羨ましいわぁ」
「だったら、お前も裕実と付き合えばいいだろうがっ!」
そう言うと望は雄介から視線を反らしてしまう。
「な、もうええやろ? 望……意地はんなや。 さっきも俺言うたやろ? 俺がホンマに好きなのは、望なんやって。 なぁ、お前と居られる時間は明日までしか今の所は無いんやで、その僅かな時間位、素直になってくれへんかな? 流石に俺やって、もう、望の性格っていうのは分かってきとるけど素直になってくれへんとホンマ時間が勿体無いんやってな。 それと、たまには素直になってくれへんと、ホンマに望は俺の事好きなんかな? って不安になる時もあるんやで、なぁ? 今の望の気持ち聞かせてくれへん?」
雄介はそう切なそうに言うと望の事を強く抱き締めて望の胸に頭を預ける。
雄介だって今まで望に会う事が出来なくて不安不安で仕方なかったのであろう。 それを、今、望にぶつけたという感じだ。
「つーか、雄介は俺の事分からないのか?」
そう相変わらずではあるのだが、そうぶっきら棒に言う望。
「俺も、お前の事が好きだから。 好きじゃなかったら、毎日のようにメールすると思うか? 俺だってな、毎日のように会えなくて、不安不安で仕方ねぇよ」
望は一度、唾を飲み込むと喉を潤し言葉を続ける。
「お前はさ、前まで怪我ばっかりしてて、いつ死ぬかも分からない立場の職業をしてんだ。 だから、俺の方が不安で不安で仕方ねぇのが分からないのかよ! 不安で不安で毎日のように胸を締め付けられて、怖くて、本当に不安で、確かに俺は素直でもない本当にこういう事に関しては不器用だ。 こう自分が思ってるいる事を口に出来ないのも分かってる。 そう、お前みたいにストレートに言うことは出来ない。 それは性格なんだから仕方がないと思っているけど。 いや、思ってくれたら助かるのかな? とりあえず、和也は俺の気持ち分かってくれてるみたいだけどな。 和也はそれを分かってくれているからこそ、ずっと、親友でいたいと思った。 確かに和也は意地悪な事とか普通に言ってくるけど、なんかこう悪気がねぇっていうのは分かってるからさ、ムカつく時もあるけど、ムカつかない方が多いのかな?」
「ほな、風呂……」
そう雄介が言い掛けたの途端、望は、
「俺が先に入って来るっ!」
望は雄介の手から離れて行こうとしたのだが、なかなか雄介が手を離してくれない。
「望が一緒に入るって言うまで……この手離さへんで」
そう吐息が掛かる程度の距離で言われて望は更に顔を赤くする。
恋人は今、こんなにも近くにいる。
本来だったら、まだ雄介は実家にいたのであろう。
だが今はもうこんな近くにいて手だって離してくれそうにもない距離だ。
そこは流石に嬉しいのだけど流石に和也達がいる前で一緒にお風呂に入るのは恥ずかしのかもしれない。 だから素直な自分と素直じゃない自分が今望の中では入り混じってしまっているのであろう。 だから変に混乱しているのかもしれない。
そこで、ぐだぐだしている望や雄介に和也が声を掛けて来る。
「お前等がそんなにぐだぐだしてるなら、俺達が先にお風呂に入って来てもいいか?」
和也はそう言うと裕実の手を取って先に脱衣所の方に行ってしまう。
「望……あの二人が先に行ってまったやないか。 ほんま、あの二人は仲ええんやなぁ。 あの二人の方が羨ましいわぁ」
「だったら、お前も裕実と付き合えばいいだろうがっ!」
そう言うと望は雄介から視線を反らしてしまう。
「な、もうええやろ? 望……意地はんなや。 さっきも俺言うたやろ? 俺がホンマに好きなのは、望なんやって。 なぁ、お前と居られる時間は明日までしか今の所は無いんやで、その僅かな時間位、素直になってくれへんかな? 流石に俺やって、もう、望の性格っていうのは分かってきとるけど素直になってくれへんとホンマ時間が勿体無いんやってな。 それと、たまには素直になってくれへんと、ホンマに望は俺の事好きなんかな? って不安になる時もあるんやで、なぁ? 今の望の気持ち聞かせてくれへん?」
雄介はそう切なそうに言うと望の事を強く抱き締めて望の胸に頭を預ける。
雄介だって今まで望に会う事が出来なくて不安不安で仕方なかったのであろう。 それを、今、望にぶつけたという感じだ。
「つーか、雄介は俺の事分からないのか?」
そう相変わらずではあるのだが、そうぶっきら棒に言う望。
「俺も、お前の事が好きだから。 好きじゃなかったら、毎日のようにメールすると思うか? 俺だってな、毎日のように会えなくて、不安不安で仕方ねぇよ」
望は一度、唾を飲み込むと喉を潤し言葉を続ける。
「お前はさ、前まで怪我ばっかりしてて、いつ死ぬかも分からない立場の職業をしてんだ。 だから、俺の方が不安で不安で仕方ねぇのが分からないのかよ! 不安で不安で毎日のように胸を締め付けられて、怖くて、本当に不安で、確かに俺は素直でもない本当にこういう事に関しては不器用だ。 こう自分が思ってるいる事を口に出来ないのも分かってる。 そう、お前みたいにストレートに言うことは出来ない。 それは性格なんだから仕方がないと思っているけど。 いや、思ってくれたら助かるのかな? とりあえず、和也は俺の気持ち分かってくれてるみたいだけどな。 和也はそれを分かってくれているからこそ、ずっと、親友でいたいと思った。 確かに和也は意地悪な事とか普通に言ってくるけど、なんかこう悪気がねぇっていうのは分かってるからさ、ムカつく時もあるけど、ムカつかない方が多いのかな?」
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