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変にずっと笑い続けている望。 和也はそんな望を携帯のカメラで撮り続けていた。
「ところでさ……」
そう急に真剣な瞳になった望。 そして和也の事を見つめる。
「……へ?」
そんな望に目をパチクリとさせている和也。 一体、望は和也に何を言うのであろうか?
「あー……なんていうか」
と今度は急に言いづらそうにしている望に和也は首を傾げる。
「だからさ、この前……雄介が帰るって決まった数日前あっただろ? あん時、雄介が屋上に俺の事誘ったじゃねぇか、その時、何で和也は笑ってたんだ?」
と今度は目を座らせてまで聞いてくる望。
こうも飲んでる時の望というのは表情をころころと変えるもんなのか? と思うところだ。
その望の質問に和也は少し考えると、
「あ! あれね……言っていいの?」
と和也はその時の話を思い出したのか和也の方はニヤニヤとし始めていた。
そんな和也に望の方は完全に和也から視線を外してしまい、やっぱ和也に聞くんじゃなかったと思っているのかもしれない。
だが和也は語り始めるのだ。
「え? だって、雄介が俺に相談してきたんだもんさ……二人きりになれて、望の事抱ける所はないか? ってな。 だから、俺は屋上がいいんじゃねぇ? って教えてやっただけの話。 まぁ、あの時の裕実は意外だったけどな」
「……ん?」
そこに反応する望。
「だから、この話は俺と雄介の間だけで話した会話だったしさ、あそこで裕実がああいう風に言ってくれるとは思ってなかったし、行動してくれるとは思ってなかったって事」
「……へ? そうだったのか?」
その望の言葉に頷く和也。
そんな話をしながらも和也は望の表情を撮り続けている。
そう和也が今日、望の事を飲みに誘った理由はこれだ。
望の姿を撮って恋人の雄介に送るという計画だ。
和也は次から次へと望の表情を写しては雄介の携帯に送るという作業をしていた。
『今、望と飲み中。 すっげぇ楽しいぜ。 ほら、望の方も楽しそうだろ?』
そのメールを家に帰宅した頃に受け取っていた雄介は和也の目論見通り悔しがっていたらしい。
『あー、もー! 俺も明日仕事休んで、東京に残っておけば良かったわぁ』
やはり、そんな望の写真を和也に送られてきて悔しがったいるのであろう。 メールにもそんな事が書かれているのだから。
和也と望はそうプライベートの時間をすごしていると、こういう場所っていう事もあって酔っ払いや酔っ払いの喧嘩が始まる。
「おいっ! 望大丈夫かぁ?」
「ああ、まぁ。 とりあえず、酔いは回ってねぇけど」
「どうする? 多分、奴は急性アルコール中毒だろうし、あっちは喧嘩だ……もしかしたら、あの状況だと骨折ってる可能性があんだけど」
「ああ、だな。 だけど、今の俺の状態じゃ、患者さんのことは流石に診る事は出来ねぇぜ、もう、ビール三杯も飲んじゃってるしさ」
「まぁ、そこは仕方ねぇよ。 俺達だって、診る為にここにいんじゃなかったんだしな。 まぁ、救急車が来るまでの応急処置位は出来んだろ?」
「ああ、そうだな」
二人は話を終えると望は怪我をしている方の処置へと向かい。 和也は急性アルコール中毒だと思われる男性の方へと向かうのだ。
仕事の事を忘れてプライベートで飲みにきたとはいえ助けを求めている人がいたならば「助けたい」と思うだろう。
「ところでさ……」
そう急に真剣な瞳になった望。 そして和也の事を見つめる。
「……へ?」
そんな望に目をパチクリとさせている和也。 一体、望は和也に何を言うのであろうか?
「あー……なんていうか」
と今度は急に言いづらそうにしている望に和也は首を傾げる。
「だからさ、この前……雄介が帰るって決まった数日前あっただろ? あん時、雄介が屋上に俺の事誘ったじゃねぇか、その時、何で和也は笑ってたんだ?」
と今度は目を座らせてまで聞いてくる望。
こうも飲んでる時の望というのは表情をころころと変えるもんなのか? と思うところだ。
その望の質問に和也は少し考えると、
「あ! あれね……言っていいの?」
と和也はその時の話を思い出したのか和也の方はニヤニヤとし始めていた。
そんな和也に望の方は完全に和也から視線を外してしまい、やっぱ和也に聞くんじゃなかったと思っているのかもしれない。
だが和也は語り始めるのだ。
「え? だって、雄介が俺に相談してきたんだもんさ……二人きりになれて、望の事抱ける所はないか? ってな。 だから、俺は屋上がいいんじゃねぇ? って教えてやっただけの話。 まぁ、あの時の裕実は意外だったけどな」
「……ん?」
そこに反応する望。
「だから、この話は俺と雄介の間だけで話した会話だったしさ、あそこで裕実がああいう風に言ってくれるとは思ってなかったし、行動してくれるとは思ってなかったって事」
「……へ? そうだったのか?」
その望の言葉に頷く和也。
そんな話をしながらも和也は望の表情を撮り続けている。
そう和也が今日、望の事を飲みに誘った理由はこれだ。
望の姿を撮って恋人の雄介に送るという計画だ。
和也は次から次へと望の表情を写しては雄介の携帯に送るという作業をしていた。
『今、望と飲み中。 すっげぇ楽しいぜ。 ほら、望の方も楽しそうだろ?』
そのメールを家に帰宅した頃に受け取っていた雄介は和也の目論見通り悔しがっていたらしい。
『あー、もー! 俺も明日仕事休んで、東京に残っておけば良かったわぁ』
やはり、そんな望の写真を和也に送られてきて悔しがったいるのであろう。 メールにもそんな事が書かれているのだから。
和也と望はそうプライベートの時間をすごしていると、こういう場所っていう事もあって酔っ払いや酔っ払いの喧嘩が始まる。
「おいっ! 望大丈夫かぁ?」
「ああ、まぁ。 とりあえず、酔いは回ってねぇけど」
「どうする? 多分、奴は急性アルコール中毒だろうし、あっちは喧嘩だ……もしかしたら、あの状況だと骨折ってる可能性があんだけど」
「ああ、だな。 だけど、今の俺の状態じゃ、患者さんのことは流石に診る事は出来ねぇぜ、もう、ビール三杯も飲んじゃってるしさ」
「まぁ、そこは仕方ねぇよ。 俺達だって、診る為にここにいんじゃなかったんだしな。 まぁ、救急車が来るまでの応急処置位は出来んだろ?」
「ああ、そうだな」
二人は話を終えると望は怪我をしている方の処置へと向かい。 和也は急性アルコール中毒だと思われる男性の方へと向かうのだ。
仕事の事を忘れてプライベートで飲みにきたとはいえ助けを求めている人がいたならば「助けたい」と思うだろう。
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