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ー天災ー118

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 望は起きたばっかりで、まだ意識がハッキリとしてないのか未だにボッーとしていた。

 そして思い出したかのように飛び起きると、

「和也! 雄介は?」

 いきなり飛び起きて来た望に和也はビックリした様子だ。

「雄介?」

 そんな望に不思議そうな表情を浮かべながらも、その後直ぐに和也はにまにまとしたような表情になると、

 そして冷やかすように、

「何何何ー!? やっぱり、望は雄介の事がそんなに気になるのか!? 熱いねー! やっぱ、望は雄介の事がよっぽど好きなんだなっ! そうだ! そうだ! 望は雄介の事が好きなんだ!」
「ち、違うっ! そんなんじゃねぇって!」

 望はそんな和也の言葉に顔を赤くし視線を反らしてしまう。

「ま、まぁ……そんなに好きならいいんだけどさ。 雄介は帰って来て、ソファで休んでるぜ」

 和也は親指を立ててソファの方へと指差す。

「……へ!?」

 その和也の反応に裏声を上げてまで反応する望。

「あれ? 雄介は死んだんじゃねぇのか?」

 そう半分独り言のように言ったつもりだったのだが、どうやら和也には聞こえていたらしく、

「そんな訳ねぇだろ? 雄介はいつもにように元気に帰って来たぜ」

 まだ和也の方は、にまにまとしながら言っている。

 そう言われてみればソファのある部屋からは雄介の声が聴こえてくる。

「なんだ……そういう事だったのか」

 望は完全に起きて雄介達がいるソファへと向かうと雄介の飛び切りの笑顔を見て安心するのだ。
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