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ー友情ー41
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「あ、ああ……まぁ、この前にもこの患者さんには色々あったんだよ。 もう、ニ回もここに運ばれて来てるしな。 しかも、この事件に関しての事でさ、だから、前に話をしていた時にこれからもここに何回も運ばれてくるかもな……って話をいてたんだ」
「それなら、吉良先生が桜井さんの担当になられた方がいいんじゃないんでしょうか?」
「……え?」
望は今まで雄介の方に顔を向けて話をしていたのだが、今の言葉に反応してその新人医師の方へと顔を上げる。
「その方がきっと桜井さんの方も安心出来ると思いますしね」
「あ、ああ、そうだな、ありがとう」
その新人医師に笑顔を向けると再び雄介の方へと向き直る望。
「では、僕の方は失礼しますね。 この事を上に言っておきますから」
「ああ」
そう言うとその医師は病室を出て行く。
やっと二人きりになれた望と雄介。
今までは体に触れるだけだったのだが、そっと雄介の手を握る望。
その医師が行ってしまった後は本当に人の気配すらない病室になってしまった。
人の気配がなくなってしまった病室に響き渡ってくるのは生命維持装置の音だけだ。
ちゃんとリズムを刻んで音が鳴っているのだから雄介はちゃんと生きている証拠でもある。
「早く、意識取り戻せよ。 そしたら、今度はもう告白の返事してやるからな」
そう最後に望はそう雄介に向かって言い残すと外科診察室の方へと戻って行く。 もう今日はここに用事はないのだが、ちょっとした荷物や諸々持って行く物が置きっぱなしなのだから一旦、そこに戻らなければならない。
「やっと、戻って来てくれたかぁ、ま、後は望の仕事だからさ」
そう言って和也は望に仕事を渡す。
「ああ、これくらいなら自分の部屋に戻ってやっても大丈夫そうだな」
「そうみたいだな。 で、桜井さんの様子はどうだったんだ?」
二人は一緒に廊下を歩きながら話を始める。
夜の病院の廊下というのは本当に昼間とは違い薄暗い。 しかも、二人の足音だけが廊下に響き渡るためか、こうより一層不気味さを醸し出している。
「あ! そうそう! また、俺らは桜井さんの担当をする事になったからな!」
「え? あの医者がするんじゃねぇのか?」
「そいつが変わってくれるって言ってくれたんだよ」
「え? まさか!? 望と桜井さんの関係を話してしまったとか!?」
「まさか……そ、そんな訳ねぇだろうが……」
その言葉に何故か顔を赤くする望。
「じゃあ、何でそうなったんだよ」
「それなら、吉良先生が桜井さんの担当になられた方がいいんじゃないんでしょうか?」
「……え?」
望は今まで雄介の方に顔を向けて話をしていたのだが、今の言葉に反応してその新人医師の方へと顔を上げる。
「その方がきっと桜井さんの方も安心出来ると思いますしね」
「あ、ああ、そうだな、ありがとう」
その新人医師に笑顔を向けると再び雄介の方へと向き直る望。
「では、僕の方は失礼しますね。 この事を上に言っておきますから」
「ああ」
そう言うとその医師は病室を出て行く。
やっと二人きりになれた望と雄介。
今までは体に触れるだけだったのだが、そっと雄介の手を握る望。
その医師が行ってしまった後は本当に人の気配すらない病室になってしまった。
人の気配がなくなってしまった病室に響き渡ってくるのは生命維持装置の音だけだ。
ちゃんとリズムを刻んで音が鳴っているのだから雄介はちゃんと生きている証拠でもある。
「早く、意識取り戻せよ。 そしたら、今度はもう告白の返事してやるからな」
そう最後に望はそう雄介に向かって言い残すと外科診察室の方へと戻って行く。 もう今日はここに用事はないのだが、ちょっとした荷物や諸々持って行く物が置きっぱなしなのだから一旦、そこに戻らなければならない。
「やっと、戻って来てくれたかぁ、ま、後は望の仕事だからさ」
そう言って和也は望に仕事を渡す。
「ああ、これくらいなら自分の部屋に戻ってやっても大丈夫そうだな」
「そうみたいだな。 で、桜井さんの様子はどうだったんだ?」
二人は一緒に廊下を歩きながら話を始める。
夜の病院の廊下というのは本当に昼間とは違い薄暗い。 しかも、二人の足音だけが廊下に響き渡るためか、こうより一層不気味さを醸し出している。
「あ! そうそう! また、俺らは桜井さんの担当をする事になったからな!」
「え? あの医者がするんじゃねぇのか?」
「そいつが変わってくれるって言ってくれたんだよ」
「え? まさか!? 望と桜井さんの関係を話してしまったとか!?」
「まさか……そ、そんな訳ねぇだろうが……」
その言葉に何故か顔を赤くする望。
「じゃあ、何でそうなったんだよ」
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