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ー友情ー23
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こうして二人で怪我人の救護にあたっていると望一人でやっていた時よりもスムーズに怪我人は減って行ったような気がする。
その時、望のコートの内ポケットに入っている携帯が震え出し電話が来ている事を知らせてきた。
「和也! 俺のコートの内側に入ってる携帯を取ってくれねぇか? 多分、病院からだと思うからさ。 それで、もし、それが病院からだったら、今、和也と俺は現場に居て救護にあたっているっていう事を伝えといてくれねぇか?」
「あ、ああ!」
和也は望にそう言われて頷くと、さっき望が言っていたポケットから携帯を取り出しその電話へと出るのだ。 そしてその電話の相手は望の予想した通りに病院からで和也は望に言われた事を伝言しておく。
「なら、現場で怪我人の手当てをしておいてくれってさ」
「ああ、そうか、ありがとう」
望は和也から携帯を受け取るとその携帯を再び内ポケットの中に入れ、再び和也と一緒に怪我人の救護にあたる。
その間にも雄介達消防隊の方も鎮火に向けて必死に放水を続けていた。
数時間後。
雄介達のおかげで火の方は鎮火し、望達の方もとりあえず怪我人をみんな救急車で病院の方に搬送をし終えていた。
それと同時にそこにいた人達が安堵のため息を漏らす。
ビルの方も鎮火し消防隊員達がホース等の後片付けをしている中、雄介は望達の存在に気付いたのか望の姿を見つけると走ってくる。
「先生達も来てくれてたんか?」
「あ、ああ、まぁな。 さっき、桜井さんと会った後に買物に行こうとしてたんだけど、その後にあの爆発音を聞いて、俺だって、黙って見てらんねぇよ。 だから、現場まで走って来たんだけどさ。 あ、とりあえず、怪我人の方は大丈夫だ。 病院の方に搬送しておいたからさ、そっちの方も終わったようだな」
望は今までしゃがんでいたものの雄介が来ると同時に立ち上がる。
そして視線を向けると雄介に向かって笑顔を向けるのだ。
フッと望が見上げた視線の先に見えて来た雄介。 やはり火災現場に入っていたからなのか顔は煤で汚れていた。 雄介の方も火が鎮火して安心しているのであろう表情は笑顔なのだが、心なしか何処か痛めているのか痛そうに顔歪めているようにも思える。
そこに少しだけ首を傾げる望。 だが望は直ぐに目を細めて雄介の事を見上げ、
「ああ、まぁな、俺等に任せておいてくれたら、こんくらいは大丈夫やで」
「そうか」
そうは答えるもののやはり雄介の事が気になってしまったようだ。
今度、望は笑顔から真剣な表情に変えると、
「お前、ちょっと、ここに座れ!」
と急に何があったかのように雄介に向かって命令口調で言うのだ。
「はぁ!? 何を言うとるん? 俺等の方はまだ片付けとかがあって休憩なんてしとる暇なんてないんやぞ」
「いいからっ!」
「へいへい、分かりましたよ。 吉良先生」
その時、望のコートの内ポケットに入っている携帯が震え出し電話が来ている事を知らせてきた。
「和也! 俺のコートの内側に入ってる携帯を取ってくれねぇか? 多分、病院からだと思うからさ。 それで、もし、それが病院からだったら、今、和也と俺は現場に居て救護にあたっているっていう事を伝えといてくれねぇか?」
「あ、ああ!」
和也は望にそう言われて頷くと、さっき望が言っていたポケットから携帯を取り出しその電話へと出るのだ。 そしてその電話の相手は望の予想した通りに病院からで和也は望に言われた事を伝言しておく。
「なら、現場で怪我人の手当てをしておいてくれってさ」
「ああ、そうか、ありがとう」
望は和也から携帯を受け取るとその携帯を再び内ポケットの中に入れ、再び和也と一緒に怪我人の救護にあたる。
その間にも雄介達消防隊の方も鎮火に向けて必死に放水を続けていた。
数時間後。
雄介達のおかげで火の方は鎮火し、望達の方もとりあえず怪我人をみんな救急車で病院の方に搬送をし終えていた。
それと同時にそこにいた人達が安堵のため息を漏らす。
ビルの方も鎮火し消防隊員達がホース等の後片付けをしている中、雄介は望達の存在に気付いたのか望の姿を見つけると走ってくる。
「先生達も来てくれてたんか?」
「あ、ああ、まぁな。 さっき、桜井さんと会った後に買物に行こうとしてたんだけど、その後にあの爆発音を聞いて、俺だって、黙って見てらんねぇよ。 だから、現場まで走って来たんだけどさ。 あ、とりあえず、怪我人の方は大丈夫だ。 病院の方に搬送しておいたからさ、そっちの方も終わったようだな」
望は今までしゃがんでいたものの雄介が来ると同時に立ち上がる。
そして視線を向けると雄介に向かって笑顔を向けるのだ。
フッと望が見上げた視線の先に見えて来た雄介。 やはり火災現場に入っていたからなのか顔は煤で汚れていた。 雄介の方も火が鎮火して安心しているのであろう表情は笑顔なのだが、心なしか何処か痛めているのか痛そうに顔歪めているようにも思える。
そこに少しだけ首を傾げる望。 だが望は直ぐに目を細めて雄介の事を見上げ、
「ああ、まぁな、俺等に任せておいてくれたら、こんくらいは大丈夫やで」
「そうか」
そうは答えるもののやはり雄介の事が気になってしまったようだ。
今度、望は笑顔から真剣な表情に変えると、
「お前、ちょっと、ここに座れ!」
と急に何があったかのように雄介に向かって命令口調で言うのだ。
「はぁ!? 何を言うとるん? 俺等の方はまだ片付けとかがあって休憩なんてしとる暇なんてないんやぞ」
「いいからっ!」
「へいへい、分かりましたよ。 吉良先生」
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