19 / 2,140
ー友情ー19
しおりを挟む
「そうなんですかぁ?」
と和也の言葉に答えた後に、
「よし! これで、俺も仕事も方に復帰やな!」
そう一人嬉しそうに気持ち大きい声で独り言を呟く雄介。
そんな言葉に望は、
「ああ、そうだな。 まぁ、また、その体で人の命を守って……くれ……あ……」
最後まで望が言葉を言い切らないうちに和也の方は検査室に行く準備を整えたのか望の言葉を遮るように、
「では、レントゲン室に行きましょうか?」
そう言って和也は雄介の事を車椅子を使って押し病室からそそくさと出て行ってしまう。
そんな様子に望の方は呆れたようなため息が漏らすのだ。
だって、いつも以上に和也の行動が早かったのだから。
そんなおかしな行動をしている和也に望は首を傾げながら、ぐしゃぐしゃになってしまっていた布団を直す。
「桜井雄介か……」
そうベッドの上の方にある名前札を見ながらボソリと口にする望。
「本当は、今、告白の返事しようと思ってたのにな」
望はそう口にし軽く布団を直すと自分の部屋へと戻って行く。
部屋に戻ってからはパソコンに向かうものの、こう何か気が乗らない様子の望。
ため息を漏らしてはボッーとしていた。
「……ふぅー……そういや、アイツ、早ければ後二、三日で退院しちまうんだっけ? あ! そうだ! 戻って来て……って、俺がそんな事、思っちゃいけねぇんだよな。 本当はもう二度とここには戻って来ちゃいけねぇ筈なのに……」
さっきから望はそんな事を口にしながらパソコンを開いているものの全く集中出来ないでいる。
すると突然、部屋のドアが開いて誰かが入って来たらしく望の机の上に何かを置くのだ。
「はい! アイツのレントゲン写真!」
「ん? あ、ああ」
望は和也から雄介のレントゲン写真を受け取るとそのレントゲン写真の映像を機械へと翳し、
「んー、まぁ、これなら大丈夫そうだよな」
そう一人納得する望。
「そっか、なら、良かったんじゃねぇのか?」
患者さんが治ったというの事は医者や看護師からすると本当は嬉しい事なんだろうが今の望はどうやら違うようだ。
「ん? まぁ、そうなんだけどな」
そこで再びため息を漏らす望。
「なんか、その様子だと患者さんが退院出来るっていうのに嬉しくなさそうな感じだよな」
「……そんな訳ねぇだろ」
望はレントゲンの機械の電源を切ると再び席へと戻りパソコン画面へと視線を移す。
それから暫く望の方も外来や手術等で忙しすぎて雄介との二人きりの時間等取れる訳もなく時は過ぎていった。
そして望は雄介に告白の返事をしないまま雄介は完治すると退院当日となってしまい、和也や望は雄介の事を玄関先まで見送ると雄介の方は何事もなかったかのようにタクシーへと乗り込み行ってしまうのだ。
と和也の言葉に答えた後に、
「よし! これで、俺も仕事も方に復帰やな!」
そう一人嬉しそうに気持ち大きい声で独り言を呟く雄介。
そんな言葉に望は、
「ああ、そうだな。 まぁ、また、その体で人の命を守って……くれ……あ……」
最後まで望が言葉を言い切らないうちに和也の方は検査室に行く準備を整えたのか望の言葉を遮るように、
「では、レントゲン室に行きましょうか?」
そう言って和也は雄介の事を車椅子を使って押し病室からそそくさと出て行ってしまう。
そんな様子に望の方は呆れたようなため息が漏らすのだ。
だって、いつも以上に和也の行動が早かったのだから。
そんなおかしな行動をしている和也に望は首を傾げながら、ぐしゃぐしゃになってしまっていた布団を直す。
「桜井雄介か……」
そうベッドの上の方にある名前札を見ながらボソリと口にする望。
「本当は、今、告白の返事しようと思ってたのにな」
望はそう口にし軽く布団を直すと自分の部屋へと戻って行く。
部屋に戻ってからはパソコンに向かうものの、こう何か気が乗らない様子の望。
ため息を漏らしてはボッーとしていた。
「……ふぅー……そういや、アイツ、早ければ後二、三日で退院しちまうんだっけ? あ! そうだ! 戻って来て……って、俺がそんな事、思っちゃいけねぇんだよな。 本当はもう二度とここには戻って来ちゃいけねぇ筈なのに……」
さっきから望はそんな事を口にしながらパソコンを開いているものの全く集中出来ないでいる。
すると突然、部屋のドアが開いて誰かが入って来たらしく望の机の上に何かを置くのだ。
「はい! アイツのレントゲン写真!」
「ん? あ、ああ」
望は和也から雄介のレントゲン写真を受け取るとそのレントゲン写真の映像を機械へと翳し、
「んー、まぁ、これなら大丈夫そうだよな」
そう一人納得する望。
「そっか、なら、良かったんじゃねぇのか?」
患者さんが治ったというの事は医者や看護師からすると本当は嬉しい事なんだろうが今の望はどうやら違うようだ。
「ん? まぁ、そうなんだけどな」
そこで再びため息を漏らす望。
「なんか、その様子だと患者さんが退院出来るっていうのに嬉しくなさそうな感じだよな」
「……そんな訳ねぇだろ」
望はレントゲンの機械の電源を切ると再び席へと戻りパソコン画面へと視線を移す。
それから暫く望の方も外来や手術等で忙しすぎて雄介との二人きりの時間等取れる訳もなく時は過ぎていった。
そして望は雄介に告白の返事をしないまま雄介は完治すると退院当日となってしまい、和也や望は雄介の事を玄関先まで見送ると雄介の方は何事もなかったかのようにタクシーへと乗り込み行ってしまうのだ。
0
お気に入りに追加
181
あなたにおすすめの小説
出産は一番の快楽
及川雨音
BL
出産するのが快感の出産フェチな両性具有総受け話。
とにかく出産が好きすぎて出産出産言いまくってます。出産がゲシュタルト崩壊気味。
【注意事項】
*受けは出産したいだけなので、相手や産まれた子どもに興味はないです。
*寝取られ(NTR)属性持ち攻め有りの複数ヤンデレ攻め
*倫理観・道徳観・貞操観が皆無、不謹慎注意
*軽く出産シーン有り
*ボテ腹、母乳、アクメ、授乳、女性器、おっぱい描写有り
続編)
*近親相姦・母子相姦要素有り
*奇形発言注意
*カニバリズム発言有り
淫紋付けたら逆襲!!巨根絶倫種付けでメス奴隷に堕とされる悪魔ちゃん♂
朝井染両
BL
お久しぶりです!
ご飯を二日食べずに寝ていたら、身体が生きようとしてエロ小説が書き終わりました。人間って不思議ですね。
こういう間抜けな受けが好きなんだと思います。可愛いね~ばかだね~可愛いね~と大切にしてあげたいですね。
合意のようで合意ではないのでお気をつけ下さい。幸せラブラブエンドなのでご安心下さい。
ご飯食べます。
肌が白くて女の子みたいに綺麗な先輩。本当におしっこするのか気になり過ぎて…?
こじらせた処女
BL
槍本シュン(やりもとしゅん)の所属している部活、機器操作部は2つ上の先輩、白井瑞稀(しらいみずき)しか居ない。
自分より身長の高い大男のはずなのに、足の先まで綺麗な先輩。彼が近くに来ると、何故か落ち着かない槍本は、これが何なのか分からないでいた。
ある日の冬、大雪で帰れなくなった槍本は、一人暮らしをしている白井の家に泊まることになる。帰り道、おしっこしたいと呟く白井に、本当にトイレするのかと何故か疑問に思ってしまい…?
クソザコ乳首くんの出張アクメ
掌
BL
おさわりOK♡の家事代行サービスで働くようになった、ベロキス大好きむっつりヤンキー系ツン男子のクソザコ乳首くんが、出張先のどすけべおぢさんの家で乳首穴開き体操着でセクハラ責めされ、とことんクソザコアクメさせられる話。他腋嗅ぎ、マイクロビキニなど。フィクションとしてライトにお楽しみください。
ネタの一部はお友達からご提供いただきました。ありがとうございました!
pixiv/ムーンライトノベルズにも同作品を投稿しています。
なにかありましたら(web拍手)
http://bit.ly/38kXFb0
Twitter垢・拍手返信はこちらから
https://twitter.com/show1write
ある宅配便のお兄さんの話
てんつぶ
BL
宅配便のお兄さん(モブ)×淫乱平凡DKのNTR。
ひたすらえっちなことだけしているお話です。
諸々タグ御確認の上、お好きな方どうぞ~。
※こちらを原作としたシチュエーション&BLドラマボイスを公開しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる