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ー友情ー14
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「なーんだ……お前だったのかぁ」
和也だったって事に安堵する望。
「そりゃ、ねぇだろ」
和也はそう軽く望に突っ込みを入れると、望へと近付き、
「ほら、上着持って来てやったぜ」
和也はそう言いながら望がいつも着ているコートを投げ渡す。 二人の関係はそういう関係だ。 多分、二人の年が近いからというのもあるのだが、もう一つの理由はきっと医者と看護師がコンビを組んで同じ部屋にいるからなのかもしれない。
「あ、おう! サンキュー! 丁度、寒いと思っていた所だったから助かったぜ」
「……ったく、こんな所でシャツ一枚でいたら風邪引いちまうぜ。 医者が風邪引いたら洒落になんねぇだろ?」
そう明るく言う和也に望は微笑む。 きっと和也の行動や言葉がそうさせてくれているのかもしれない。 そんな笑顔の和也に今まで悩んでいた事が嘘みたいに吹き飛んでしまいそうな気分にもなってくる。
「そう言えばさ、望がここに来るって事はさ、何かあった時にしか煙草をここに来なかったよな? 確か、今日はそんな患者さんはいなかったような気がしたんだけどな。 じゃあ、望はなんでここに来たんだ?」
和也は数年、望と一緒にいるからなのか望の性格や行動を分かっているという所だろう。
本当に望がここに来る理由というのは和也の言う通り何か患者さんにあった時にしか来なかった。
しかし和也はそんな事をわざと望に聞いているのか話の流れでそう言ってしまったのかは分からないのだが、気付いた時には望にそう聞くのだ。
そして、その和也の言葉に顔を真っ赤にする望。
望は一つため息を吐くと、
「やっぱ、流石だよな。 長く俺といるだけあるみたいだな。 俺の行動がバレバレって訳だ」
「まぁねー、で、何があったんだ? もし、あれなら、俺が相談に乗ってやってもいいぜ」
「別に、相談するような事じゃねぇよ」
「じゃあ、俺の勘違いだったのかな? もしかして、この前、入院してきた桜井さんの事なんじゃねぇのかな? って思ったんだけど」
和也は望の方に顔は向けずにフェンスの向こう側に見える夕日を見ながら語り始める。
多分、和也の場合には確信犯だ。 だって雄介が望に告白しているのを聞いているのだから。
望はその和也の言葉に大きなため息を吐く。
そして諦めたかのように、
「はぁ……和也の言う通りだよ。 何かあったってのはマジな話だな」
「……で、何があったんだ?」
和也だったって事に安堵する望。
「そりゃ、ねぇだろ」
和也はそう軽く望に突っ込みを入れると、望へと近付き、
「ほら、上着持って来てやったぜ」
和也はそう言いながら望がいつも着ているコートを投げ渡す。 二人の関係はそういう関係だ。 多分、二人の年が近いからというのもあるのだが、もう一つの理由はきっと医者と看護師がコンビを組んで同じ部屋にいるからなのかもしれない。
「あ、おう! サンキュー! 丁度、寒いと思っていた所だったから助かったぜ」
「……ったく、こんな所でシャツ一枚でいたら風邪引いちまうぜ。 医者が風邪引いたら洒落になんねぇだろ?」
そう明るく言う和也に望は微笑む。 きっと和也の行動や言葉がそうさせてくれているのかもしれない。 そんな笑顔の和也に今まで悩んでいた事が嘘みたいに吹き飛んでしまいそうな気分にもなってくる。
「そう言えばさ、望がここに来るって事はさ、何かあった時にしか煙草をここに来なかったよな? 確か、今日はそんな患者さんはいなかったような気がしたんだけどな。 じゃあ、望はなんでここに来たんだ?」
和也は数年、望と一緒にいるからなのか望の性格や行動を分かっているという所だろう。
本当に望がここに来る理由というのは和也の言う通り何か患者さんにあった時にしか来なかった。
しかし和也はそんな事をわざと望に聞いているのか話の流れでそう言ってしまったのかは分からないのだが、気付いた時には望にそう聞くのだ。
そして、その和也の言葉に顔を真っ赤にする望。
望は一つため息を吐くと、
「やっぱ、流石だよな。 長く俺といるだけあるみたいだな。 俺の行動がバレバレって訳だ」
「まぁねー、で、何があったんだ? もし、あれなら、俺が相談に乗ってやってもいいぜ」
「別に、相談するような事じゃねぇよ」
「じゃあ、俺の勘違いだったのかな? もしかして、この前、入院してきた桜井さんの事なんじゃねぇのかな? って思ったんだけど」
和也は望の方に顔は向けずにフェンスの向こう側に見える夕日を見ながら語り始める。
多分、和也の場合には確信犯だ。 だって雄介が望に告白しているのを聞いているのだから。
望はその和也の言葉に大きなため息を吐く。
そして諦めたかのように、
「はぁ……和也の言う通りだよ。 何かあったってのはマジな話だな」
「……で、何があったんだ?」
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