【R18/完結】放課後君と2人で

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　今度は本当に寝かせてくれたようだ。　だけど、春馬は俺の体に抱きついている。

　悪くはない。　だってこれが恋人同士ですることなのだから。

　本当に俺は今日は疲れた……。

　次の朝、俺がめを覚ますと部屋内にはご飯のいい匂いが充満している。

「あ……俺、今は春馬の家にいるんだっけ……？」

　今まで独り暮らしだった為か久し振りに、朝、部屋内に人の気配を感じることも出来た。

　……ま、春馬の家にしたのもいいのかもしれないな……。　だって、俺の家だったら、朝食、春馬に任せられないし……。　ここは春馬の家だから、春馬が勝手に色々と家事とかしていい訳だし……。

　そう思ってると春馬が寝室に入ってくる。

　起きている俺に気付いた春馬は、

「おはようございます……。　私のベッドで眠れました？」
「ええ、十分……気持ち良かったですよ……。　寧ろ、寝やすかったって言った方がいいのかな？」
「それなら、良かったです……」

　そう春馬は俺に向かい微笑む。

「伊吹……朝食出来たので食べませんか？」
「あ、うん……ありがとうございます……」

　俺も春馬に向かい笑顔を向けると春馬はベッドの上に上がって来て唇を重ねてくる。

　あまりにも急すぎて俺は目を見開いたままだったのだけど。

「私達は恋人同士なんですから、朝のご挨拶ですよ……」
「……うん」

　……分かってる。　確かに、こういう目覚め方も悪くはない。

「とりあえず、朝食が冷めてしまいますので、行きましょう……」

　って、ちょっと拍子抜けしたかも……。　だって春馬のことだからキスだけで終わるとは思ってもみなかったことだったからだ。

　そう朝から、ご飯を食べる前に何か仕掛けてくると思っていたのだけど春馬はそういうところは違うらしい。

　俺はベッドから起き上がると春馬に続いてリビングへと向かう。

　今まで小さな窓しかなかった部屋で、しかも太陽の光が入って来ない部屋だったのだけどリビングに向かうと朝日が窓から差し込んでいる。

　朝から清々しい気分にしてくれるのは太陽のおかげかもしれない。

　そしてテーブルの上に並べられている料理。