【R18/完結】放課後君と2人で

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「貴方が生徒に指導している姿……私からしてみたらカッコ良くて……そして、昨日は私が弾いていたピアノを褒めてくれましたよね？」

    ……あ、ああ……ま、確かに……。

    そして春馬は俺に近付くと俺のことを見上げ抱き締めてくる。

「え？　ちょ、何！？」
「先生……私のことをどうか他人だとは思わないで下さい……先生……私は……貴方のこと……」

   そう春馬は俺の事を涙目で見上げてくる。

「好きになってしまいました……。　その……だからですね……本当に私のこと他人とは思わずにいて下さると助かります……」

　……え？　あ、はいーー！？

　……って、それって、告白っていうやつですか！？　ちょ、ちょ、ちょっと待ったーー！　確かに俺は春馬のことを好きだって思ってはいるけどさ……そこは、俺から告白したかったかも……だって、そこは男として……俺は……。

「やっぱ、ダメ……ですか？」

　そう、また、春馬は俺のことを涙目で見上げてくる。

「あ、いや……んーーあ、いや……俺は確かに昨日……先生を見てから好きになっていたっていうのか……」

　俺は春馬から視線を外しながら話す。

「あ、いや……俺も先生のことは好きですよ……うん……だけど……告白は俺からしたかったっていうのか……」
「……へ？   そういうことだったんですか！？　じゃ、先生も？」
「あ、はい……」

　そう答える時には俺はもう春馬のことを見つめることが出来た。

「じゃ、話は早いです！」

　そう春馬は何故か手を叩くのだ。

　……ん？　何で？　どういうこと！？

「今、私達は晴れて恋人同士になれたのですから……今は恋人を部屋に呼んだってことになるんですから、先生はベッドで休んでて下さいね……」

　……あ、あーーそういうことでしたか……。　って、俺はてっきりもうそういうことでもするのかと思ってましたよ……。　ま、いいか……。   とりあえず、そういうことにしとこ……。

「先生が大人しく寝ててくれないのなら、私……先生のことベッドにでもくくりつけて掃除しますよ……」
「そ、それは……流石に勘弁ですから……」
「では、先生はベッドで大人しくしてて下さいね……」

　そう笑顔で俺のことを見てくる春馬だが、その瞳の奥では本気そうだった。

『大人しくしてないと、ベッドにくくりつける』っていうのは本気そうで俺は仕方なくベッドへと横になる。