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43話
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白龍は空を飛んで去って行き、私達は平原で立ち尽くしていた。
加護の力を得たエグニースの方が強そうで、それでも白龍は私を連れ去ろうとしたけど……それはゼスタが居てくれたお陰で助かっている。
恐らく白龍、神龍側は諦めてはいなさそうだ。
安堵しつつもこれからが不安になっていると、ロギオンを背負ったエグニースがやって来て。
「不意打ちを止めたのは認めますが、一度だけでは偶然という可能性もあります……ゼスタ殿下が騎士として相応しいかは、まだ判断できませんね」
そうゼスタに告げる辺り、まだエグニースは私の騎士になることを諦めていなさそうだ。
そんなエグニースに対して、ゼスタは驚きながら。
「自らがシーファの騎士になるために難癖つけてくるかと思っていたが、結果は結果だと受け入れるのか」
「前線に出ているとはいえ、王子という立場からゼスタ殿下を侮っていました……それでもやはり、危険すぎると進言致します」
どうやらエグニースは私の騎士になりたいようだけど、ゼスタを心配しているのも本心のようだ。
それはゼスタもわかっている様子で、エグニースと目を合わせて。
「俺は王子である前に、シーファの騎士だ……そこをわかって欲しい」
「……難しいですね。やはり私が騎士になるべきだと思っていますよ」
白龍との戦いで、ゼスタとエグニースはお互い認め合うようになっているけど、納得はできないようね。
これからのゼスタの行動したいと言わんばかりで、エグニースは私を眺めて。
「ロギオンの意識が戻るまで、今後の話でもしましょうか……神龍側は間違いなくシーファ様を狙います」
白龍が私を攫おうと迫っていたし、そこは間違いないと思う。
さっきの戦いで、私は気になっていたことを口にしていた。
「白龍は私に来て欲しいから、他の人達は殺さないと譲歩してたけど……聞いていた神龍の伝承とは違うわね」
神龍は人類最悪の存在だと聞いていたのに、交渉のためとはいえ殺意がなかった。
白龍も殺さないよう加減して戦っていたからこそ、ロギオンが意識を失っただけで済んでいる。
今まで聞いていた神龍の伝承と齟齬がありそうなことが、私は気になっていた。
加護の力を得たエグニースの方が強そうで、それでも白龍は私を連れ去ろうとしたけど……それはゼスタが居てくれたお陰で助かっている。
恐らく白龍、神龍側は諦めてはいなさそうだ。
安堵しつつもこれからが不安になっていると、ロギオンを背負ったエグニースがやって来て。
「不意打ちを止めたのは認めますが、一度だけでは偶然という可能性もあります……ゼスタ殿下が騎士として相応しいかは、まだ判断できませんね」
そうゼスタに告げる辺り、まだエグニースは私の騎士になることを諦めていなさそうだ。
そんなエグニースに対して、ゼスタは驚きながら。
「自らがシーファの騎士になるために難癖つけてくるかと思っていたが、結果は結果だと受け入れるのか」
「前線に出ているとはいえ、王子という立場からゼスタ殿下を侮っていました……それでもやはり、危険すぎると進言致します」
どうやらエグニースは私の騎士になりたいようだけど、ゼスタを心配しているのも本心のようだ。
それはゼスタもわかっている様子で、エグニースと目を合わせて。
「俺は王子である前に、シーファの騎士だ……そこをわかって欲しい」
「……難しいですね。やはり私が騎士になるべきだと思っていますよ」
白龍との戦いで、ゼスタとエグニースはお互い認め合うようになっているけど、納得はできないようね。
これからのゼスタの行動したいと言わんばかりで、エグニースは私を眺めて。
「ロギオンの意識が戻るまで、今後の話でもしましょうか……神龍側は間違いなくシーファ様を狙います」
白龍が私を攫おうと迫っていたし、そこは間違いないと思う。
さっきの戦いで、私は気になっていたことを口にしていた。
「白龍は私に来て欲しいから、他の人達は殺さないと譲歩してたけど……聞いていた神龍の伝承とは違うわね」
神龍は人類最悪の存在だと聞いていたのに、交渉のためとはいえ殺意がなかった。
白龍も殺さないよう加減して戦っていたからこそ、ロギオンが意識を失っただけで済んでいる。
今まで聞いていた神龍の伝承と齟齬がありそうなことが、私は気になっていた。
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