料理スキルで完璧な料理が作れるようになったから、異世界を満喫します

81話

　契約していたウォルと同調することで、私達は塔を守護していたゴーレムを倒すことに成功していた。

　どうやらあの巨大ゴーレムを倒すのが今までできなかったようで、レーリアとゾートによる魔法の攻撃で、塔をを破壊することができていた。

　どうやら塔は守護していたゴーレムと連動していたからこその防御力のようで、ゴーレムが消えたことで塔が脆くなり、完全に破壊することができたみたいね。

「魔石の破壊を確認しました……これで大丈夫です」

　安堵したレーリアの発言を聞いて、ロドリゴが頷き。

「そうか。念のため数カ月は仲間に警備をさせておくが……この周囲の魔力反応も完全に消えたし、間違いなく大丈夫だろう」

　どうやらこの戦いの後始末は他の冒険者がやってくれるみたいで、私達は冒険者ギルドに戻ることとなっている。

　その後――依頼について話があるみたいで、冒険者ギルド酒場のテーブル席でロドリゴと隣にゾートが座り、テーブル越しに私が中心で左右にレーリアとウォルが座って対面している。

　ギルドマスターと対面している状況で、私がリーダーだから真ん中なのは解るけど……どうも緊張する。

　そんな私を見てか、ロドリゴは微笑みながら。
　
「いいパーティだな……ここまでの成果ならお前達をSランクにできるが、本当にBランクでいいのか？」

　確かに、あの蛇の姿をしたゴーレムの強さを考えると、Bランク以上はあるのでしょう。

　Sランクが世界最高峰みたいだけど、流石に目立ちそうだ。

　私が困惑していると、レーリアが真剣な表情で。

「兄が原因の依頼を解決してランクを上げれば怪しまれそうです……それでも、私達をBランクパーティにしていただけないでしょうか？」

「防衛依頼で活躍していたのは大勢知ってるし、それに関しては問題ねぇよ」

　こうして私達はBランクパーティになって、拠点を手に入れる許可を貰う。

　どうやら今回の功績からロドリゴが私達の拠点となる家を用意してくれるみたいで……今日の夕方頃には、私達は拠点で暮らすことができそうだった。