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47話
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翌日――朝食を終えた私は、レーリアから今日の予定を聞く。
「恐らく昼過ぎにはリドラ大陸に到着します」
「それなら、昼食は到着してからでいいわね」
私が尋ねると、レーリアが言い辛そうにしながら。
「アカネ様に任せますが……到着した港町では米は売っていたとしても希です。港町を出て、精霊界に近い大都市なら間違いなく売っています」
どうやら昼食を到着後にしたのは、米料理をすぐ食べたいからだと思われているみたいだ。
いつの間にそんなイメージが……いや、お米目当てに目的を決めるのだから、そう思われ当然なのかもしれない。
「それはちょっと残念だけど、売ってないのなら仕方ないわね」
実際はかなり残念だけど、楽しみは後にとっておこう。
「もうそろそろお昼になるけど、その前に作っておきたいお菓子があるの」
そう言ってから、私は料理スキルを使う。
何度か作りたいと思って動画を見たことがあるから、作り方は間違いない。
使うのは卵とミルクによるバターと薄力粉……小麦粉がスキルの力で薄力粉になる。
後は港町で買ったイチゴもあって、食べてイチゴだと確信できたから使うことにしていた。
そしてクリームだけど、クリームをミルクで作れるのか微妙だったけど、試しに料理スキルを使ってみたら作れた辺り、分離させるということだけ知っていたら作れるのかもしれない。
今までは作り方より食材の問題で作れない時が多かったから、そこまで詳しくなくても作れそうだ。
普通のミルクだとクリームはあまり作れないと聞いていたけど、問題ない量ができている辺り、料理スキルを使った時に減る私の魔力でなんとかしているのかもしれない。
材料を湯煎で溶かし泡立てて、混ぜる。
混ぜるのが大変みたいで今まで作ろうとしなかったけど、料理スキルは一瞬で終わるのが最高ね。
型に流して焼いて2つにスライスして、間にクリームと切ったイチゴを入れる。
そしてイチゴとクリームで飾りつけるけど……それは料理スキルが勝手にやってくれるから、私は完成品をイメージしただけだ。
「これは、一体……」
「ケーキよ。何かを祝いたい時に食べるの」
「祝う……ですか?」
完璧なイチゴのケーキが完成して、驚いているレーリアに私が説明する。
実際は祝うとか関係なしで食べたい時に食べていた気もするけど、この料理スキルがあるとすぐ作ってしまう。
もし時々食べていたら絶対に太るから、自制のためにもレーリアにこう言っておこう。
何かを祝うと聞いてもよく解っていなさそうなレーリアに、私は説明する。
「新しい大陸に行くから、そのお祝いよ」
そう言ってから、私は料理スキルで紅茶を出して、レーリアと対面しながらケーキを切り分ける。
「これからよろしくね。レーリア」
「よろしくお願いいたします。私は何があっても、アカネ様を守ってみせます」
そう言ってから、私達は料理スキルで作ったケーキを食べていく。
ふわふわとした食感、絶妙な甘さでとてつもなく美味しい。
この世界に来てよかったと思えるのは、食材に魔力が宿っているからより美味しいという点だ。
そして、この私自身よく解っていない料理スキルで完璧な料理が作れているから、私はこの世界が楽しいと思えている。
こうなったら――異世界を満喫しよう。
そう決意した私は船の景色を眺めながら、新しい大地に到着するのを待ち望んでいた。
「恐らく昼過ぎにはリドラ大陸に到着します」
「それなら、昼食は到着してからでいいわね」
私が尋ねると、レーリアが言い辛そうにしながら。
「アカネ様に任せますが……到着した港町では米は売っていたとしても希です。港町を出て、精霊界に近い大都市なら間違いなく売っています」
どうやら昼食を到着後にしたのは、米料理をすぐ食べたいからだと思われているみたいだ。
いつの間にそんなイメージが……いや、お米目当てに目的を決めるのだから、そう思われ当然なのかもしれない。
「それはちょっと残念だけど、売ってないのなら仕方ないわね」
実際はかなり残念だけど、楽しみは後にとっておこう。
「もうそろそろお昼になるけど、その前に作っておきたいお菓子があるの」
そう言ってから、私は料理スキルを使う。
何度か作りたいと思って動画を見たことがあるから、作り方は間違いない。
使うのは卵とミルクによるバターと薄力粉……小麦粉がスキルの力で薄力粉になる。
後は港町で買ったイチゴもあって、食べてイチゴだと確信できたから使うことにしていた。
そしてクリームだけど、クリームをミルクで作れるのか微妙だったけど、試しに料理スキルを使ってみたら作れた辺り、分離させるということだけ知っていたら作れるのかもしれない。
今までは作り方より食材の問題で作れない時が多かったから、そこまで詳しくなくても作れそうだ。
普通のミルクだとクリームはあまり作れないと聞いていたけど、問題ない量ができている辺り、料理スキルを使った時に減る私の魔力でなんとかしているのかもしれない。
材料を湯煎で溶かし泡立てて、混ぜる。
混ぜるのが大変みたいで今まで作ろうとしなかったけど、料理スキルは一瞬で終わるのが最高ね。
型に流して焼いて2つにスライスして、間にクリームと切ったイチゴを入れる。
そしてイチゴとクリームで飾りつけるけど……それは料理スキルが勝手にやってくれるから、私は完成品をイメージしただけだ。
「これは、一体……」
「ケーキよ。何かを祝いたい時に食べるの」
「祝う……ですか?」
完璧なイチゴのケーキが完成して、驚いているレーリアに私が説明する。
実際は祝うとか関係なしで食べたい時に食べていた気もするけど、この料理スキルがあるとすぐ作ってしまう。
もし時々食べていたら絶対に太るから、自制のためにもレーリアにこう言っておこう。
何かを祝うと聞いてもよく解っていなさそうなレーリアに、私は説明する。
「新しい大陸に行くから、そのお祝いよ」
そう言ってから、私は料理スキルで紅茶を出して、レーリアと対面しながらケーキを切り分ける。
「これからよろしくね。レーリア」
「よろしくお願いいたします。私は何があっても、アカネ様を守ってみせます」
そう言ってから、私達は料理スキルで作ったケーキを食べていく。
ふわふわとした食感、絶妙な甘さでとてつもなく美味しい。
この世界に来てよかったと思えるのは、食材に魔力が宿っているからより美味しいという点だ。
そして、この私自身よく解っていない料理スキルで完璧な料理が作れているから、私はこの世界が楽しいと思えている。
こうなったら――異世界を満喫しよう。
そう決意した私は船の景色を眺めながら、新しい大地に到着するのを待ち望んでいた。
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