15 / 55
誘拐事件
15 教室
しおりを挟む
そんなこんなで最近は忙しかった。故に学校をサボって師匠の墓参りに行ったのだ。
その次の日の朝の登校中……。
「ごめん悪かったって! ちょっと野暮用で」
師匠との関係はまだ打ち明けてはいない。ファーゼンもエリックに何か秘密はあるということは知っているが、それを自ら聞くような野暮はしない。
「ふんっ! それじゃ今日のランチは奢れよ?」
「まぁ~それくらいなら」
「あと、ひとつ許して欲しいことがあるんだ」
「なんだ改まって?」
急にかしこまったファーゼンに疑問を抱く。
「それはお前と初めて出会った時の事なんだがな……」
(何を言うかと思えば……)
「今更なんだよ、水臭いな」
エリックは少し照れてしまう。
「そうかそうか、それを聞いて安心したよ~。お前に初めてあった時は、なんだこのクソガキはって思ったんだけどよ、それ言ったらお前は怒『ふんぬッ!』ると…… 痛いよ!」
「水臭いと言っただけで、許すとは言ってないからな?」
「そりゃねーよ、それにお前自分でも………って嘘うそ、嘘だってば!」
エリックの拳は握られており、次言ったらもう1発撃ち込むぞ?と暗に脅しをかけている。
エリックの身長は160cmも無く、その事に非常にコンプレックスを感じていた。
それに比べファーゼンは185cmと高身長で、女性受けするルックス。エリックにとってファーゼンは、ぶちのめしたくなるほど腹立たしい存在だ。それでも、あの一件以降、2人は本当の兄弟のように打ち解けている。
だからか、並んでよく歩く2人は密かに、凸凹コンビと言われている。のだが、2人はそのことを知る由もない。というか、知られる訳にはいかない。特にエリックには……。
ともあれ、寮から教室までさほど時間はかからず、教室に入るとすぐに朝のホームルームが始まった。
ファーゼンは1番後ろの席だが、エリック残念なことに1番前の席と、離れてしまった。そんな2人にとって教室とはあまりいいものでは無い。2人は地味にプライドが高いせいか、休み時間は席を立つことは無く自分の席で時間を潰す。その為2人はタダでさえ浮いていたのに、さらにぼっちであった。
遅れて入学した2人は既に浮いていて、それでいて無愛想と来た。それでは打ち解けられるはずもない。その上このクラスには……奴がいた。そう、エルドールだ。何故かオルバもアリサも同じクラスだった。
2年次以降は成績でクラスが決められる。だが1年次は皆、50倍の倍率をくぐり抜けたエリートだ。それ故成績はほとんど変わらないのでと、クラスは適当に決められる。
貴族と取り巻きは大概同じクラスとなるが。それ以外は、色々な人々と交流して欲しいという学校側の狙いだ。
ともあれ、アリサがまだ無事だったのは、入学してから今日まで、先生方の目が厳しかったからだ。1年次というのはこの手の事件が多い。その為一学期は先生方が注意深く目を光らせている。だからといって全てを防げている訳ではないのだが。
政治と密接に関係している学院と言えども、教師が生徒の言いなりになるということは無い。何故なら、ここには数多くの貴族職員が勤務しているからだ。
というのも、長男次男なら家で大事にされるだろう。だが、三男四男はそのようにはいかない。あくまで控えの控えである彼は、家から追い出されてしまうため、自分の食いぶちは自分で探さかければならない。そうなった時に、この学院の職場はかなりいい条件であった。したがって人気が高い。貴族であっても簡単には働くことができない程には。
それにより学院は、職員の厳しい規定と高い水準を求めることが出来た。故にここの職員は差別的思想を持っているものは少なく、大概が良い人だ。
そして、長く仕事を続けていると、生徒を育てることに生き甲斐を感じるのだとか。そんな理由で、王族であれば話は別であるが、そこら辺の貴族が優遇されるのは、入学時、進級時、卒業時くらいなものだ。
(そうだった。あまりの忙しさで、忘れていたところだった、危ない危ない)
その頃、エルドールしびれを切らしていた。
「おい、トリン。話と違うでは無いか?」
「申し訳ありません、エルドール様。見張りの目が厳しいせいで、ゾルゲが手を出しせないのはいいのですが、我々も動けなくなってしまいました」
「言い訳はするな!」
バシッ。
トリンの頬か腫れている。昨日も叩かれたのだろう。自分の身を守るためか、トリンはここで妙案を思いつく。
「ですがエルドール様、恐らく近日中には行動に移せると思っております。 」
「何故だ、適当を言ってる訳ではあるまいな?」
エルドールは耳をトントンと叩き、説明を促す。念のために確認を取らなければならないからだ。
その後、トリンの説明に納得したのか、はたまた計画の成功を確信したのか、エルドールは機嫌が良くなる。
「トリン、抜かりなくな」
「お任せ下さい」
ここには当然エルドール以外の貴族も在席している。
(あの豚どもと来たら……。全く不愉快だわ)
入試の時にエルドールに不快感を示し、貴族専用の控え室から出て行った者だ。
「ちょっといいかしら、リンネル」
「はっ。どうかされましたか? アイリーン様」
今の今まで一クラスメイトとして話していたリンネルとアイリーンであったが、アイリーンが突然畏まって話したので、アンゼも相応の態度を取る。リンネルも将来出世が期待出来そうだ。
アイリーンが耳打ちすると、リンネルは納得したようで、分かったと態度で示す。
その次の日の朝の登校中……。
「ごめん悪かったって! ちょっと野暮用で」
師匠との関係はまだ打ち明けてはいない。ファーゼンもエリックに何か秘密はあるということは知っているが、それを自ら聞くような野暮はしない。
「ふんっ! それじゃ今日のランチは奢れよ?」
「まぁ~それくらいなら」
「あと、ひとつ許して欲しいことがあるんだ」
「なんだ改まって?」
急にかしこまったファーゼンに疑問を抱く。
「それはお前と初めて出会った時の事なんだがな……」
(何を言うかと思えば……)
「今更なんだよ、水臭いな」
エリックは少し照れてしまう。
「そうかそうか、それを聞いて安心したよ~。お前に初めてあった時は、なんだこのクソガキはって思ったんだけどよ、それ言ったらお前は怒『ふんぬッ!』ると…… 痛いよ!」
「水臭いと言っただけで、許すとは言ってないからな?」
「そりゃねーよ、それにお前自分でも………って嘘うそ、嘘だってば!」
エリックの拳は握られており、次言ったらもう1発撃ち込むぞ?と暗に脅しをかけている。
エリックの身長は160cmも無く、その事に非常にコンプレックスを感じていた。
それに比べファーゼンは185cmと高身長で、女性受けするルックス。エリックにとってファーゼンは、ぶちのめしたくなるほど腹立たしい存在だ。それでも、あの一件以降、2人は本当の兄弟のように打ち解けている。
だからか、並んでよく歩く2人は密かに、凸凹コンビと言われている。のだが、2人はそのことを知る由もない。というか、知られる訳にはいかない。特にエリックには……。
ともあれ、寮から教室までさほど時間はかからず、教室に入るとすぐに朝のホームルームが始まった。
ファーゼンは1番後ろの席だが、エリック残念なことに1番前の席と、離れてしまった。そんな2人にとって教室とはあまりいいものでは無い。2人は地味にプライドが高いせいか、休み時間は席を立つことは無く自分の席で時間を潰す。その為2人はタダでさえ浮いていたのに、さらにぼっちであった。
遅れて入学した2人は既に浮いていて、それでいて無愛想と来た。それでは打ち解けられるはずもない。その上このクラスには……奴がいた。そう、エルドールだ。何故かオルバもアリサも同じクラスだった。
2年次以降は成績でクラスが決められる。だが1年次は皆、50倍の倍率をくぐり抜けたエリートだ。それ故成績はほとんど変わらないのでと、クラスは適当に決められる。
貴族と取り巻きは大概同じクラスとなるが。それ以外は、色々な人々と交流して欲しいという学校側の狙いだ。
ともあれ、アリサがまだ無事だったのは、入学してから今日まで、先生方の目が厳しかったからだ。1年次というのはこの手の事件が多い。その為一学期は先生方が注意深く目を光らせている。だからといって全てを防げている訳ではないのだが。
政治と密接に関係している学院と言えども、教師が生徒の言いなりになるということは無い。何故なら、ここには数多くの貴族職員が勤務しているからだ。
というのも、長男次男なら家で大事にされるだろう。だが、三男四男はそのようにはいかない。あくまで控えの控えである彼は、家から追い出されてしまうため、自分の食いぶちは自分で探さかければならない。そうなった時に、この学院の職場はかなりいい条件であった。したがって人気が高い。貴族であっても簡単には働くことができない程には。
それにより学院は、職員の厳しい規定と高い水準を求めることが出来た。故にここの職員は差別的思想を持っているものは少なく、大概が良い人だ。
そして、長く仕事を続けていると、生徒を育てることに生き甲斐を感じるのだとか。そんな理由で、王族であれば話は別であるが、そこら辺の貴族が優遇されるのは、入学時、進級時、卒業時くらいなものだ。
(そうだった。あまりの忙しさで、忘れていたところだった、危ない危ない)
その頃、エルドールしびれを切らしていた。
「おい、トリン。話と違うでは無いか?」
「申し訳ありません、エルドール様。見張りの目が厳しいせいで、ゾルゲが手を出しせないのはいいのですが、我々も動けなくなってしまいました」
「言い訳はするな!」
バシッ。
トリンの頬か腫れている。昨日も叩かれたのだろう。自分の身を守るためか、トリンはここで妙案を思いつく。
「ですがエルドール様、恐らく近日中には行動に移せると思っております。 」
「何故だ、適当を言ってる訳ではあるまいな?」
エルドールは耳をトントンと叩き、説明を促す。念のために確認を取らなければならないからだ。
その後、トリンの説明に納得したのか、はたまた計画の成功を確信したのか、エルドールは機嫌が良くなる。
「トリン、抜かりなくな」
「お任せ下さい」
ここには当然エルドール以外の貴族も在席している。
(あの豚どもと来たら……。全く不愉快だわ)
入試の時にエルドールに不快感を示し、貴族専用の控え室から出て行った者だ。
「ちょっといいかしら、リンネル」
「はっ。どうかされましたか? アイリーン様」
今の今まで一クラスメイトとして話していたリンネルとアイリーンであったが、アイリーンが突然畏まって話したので、アンゼも相応の態度を取る。リンネルも将来出世が期待出来そうだ。
アイリーンが耳打ちすると、リンネルは納得したようで、分かったと態度で示す。
0
お気に入りに追加
1,302
あなたにおすすめの小説
残滓と呼ばれたウィザード、絶望の底で大覚醒! 僕を虐げてくれたみんなのおかげだよ(ニヤリ)
SHO
ファンタジー
15歳になり、女神からの神託の儀で魔法使い(ウィザード)のジョブを授かった少年ショーンは、幼馴染で剣闘士(ソードファイター)のジョブを授かったデライラと共に、冒険者になるべく街に出た。
しかし、着々と実績を上げていくデライラとは正反対に、ショーンはまともに魔法を発動する事すら出来ない。
相棒のデライラからは愛想を尽かされ、他の冒険者たちからも孤立していくショーンのたった一つの心の拠り所は、森で助けた黒ウサギのノワールだった。
そんなある日、ショーンに悲劇が襲い掛かる。しかしその悲劇が、彼の人生を一変させた。
無双あり、ザマァあり、復讐あり、もふもふありの大冒険、いざ開幕!
異世界災派 ~1514億4000万円を失った自衛隊、海外に災害派遣す~
ス々月帶爲
ファンタジー
元号が令和となり一年。自衛隊に数々の災難が、襲い掛かっていた。
対戦闘機訓練の為、東北沖を飛行していた航空自衛隊のF-35A戦闘機が何の前触れもなく消失。そのF-35Aを捜索していた海上自衛隊護衛艦のありあけも、同じく捜索活動を行っていた、いずも型護衛艦2番艦かがの目の前で消えた。約一週間後、厄災は東北沖だけにとどまらなかった事を知らされた。陸上自衛隊の車両を積載しアメリカ合衆国に向かっていたC-2が津軽海峡上空で消失したのだ。
これまでの損失を計ると、1514億4000万円。過去に類をみない、恐ろしい損害を負った防衛省・自衛隊。
防衛省は、対策本部を設置し陸上自衛隊の東部方面隊、陸上総隊より選抜された部隊で混成団を編成。
損失を取り返すため、何より一緒に消えてしまった自衛官を見つけ出す為、混成団を災害派遣する決定を下したのだった。
派遣を任されたのは、陸上自衛隊のプロフェッショナル集団、陸上総隊の隷下に入る中央即応連隊。彼等は、国際平和協力活動等に尽力する為、先遣部隊等として主力部隊到着迄活動基盤を準備する事等を主任務とし、日々訓練に励んでいる。
其の第一中隊長を任されているのは、暗い過去を持つ新渡戸愛桜。彼女は、この派遣に於て、指揮官としての特殊な苦悩を味い、高みを目指す。
海上自衛隊版、出しました
→https://ncode.syosetu.com/n3744fn/
※作中で、F-35A ライトニングⅡが墜落したことを示唆する表現がございます。ですが、実際に墜落した時より前に書かれた表現ということをご理解いただければ幸いです。捜索が打ち切りとなったことにつきまして、本心から残念に思います。搭乗員の方、戦闘機にご冥福をお祈り申し上げます。
「小説家になろう」に於ても投稿させて頂いております。
→https://ncode.syosetu.com/n3570fj/
「カクヨム」に於ても投稿させて頂いております。
→https://kakuyomu.jp/works/1177354054889229369
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
前世が官僚の俺は貴族の四男に転生する〜内政は飽きたので自由に生きたいと思います〜
ピョンきち
ファンタジー
★☆★ファンタジー小説大賞参加中!★☆★
投票よろしくお願いします!
主人公、一条輝政は国際犯罪テロ組織『ピョンピョンズ』により爆破されたホテルにいた。
一酸化炭素中毒により死亡してしまった輝政。まぶたを開けるとそこには神を名乗る者がいて、
「あなたはこの世界を発展するのに必要なの。だからわたしが生き返らせるわ。」
そうして神と色々話した後、気がつくと
ベビーベッドの上だった!?
官僚が異世界転生!?今開幕!
小説書き初心者なのでご容赦ください
読者の皆様のご指摘を受けながら日々勉強していっております。作者の成長を日々見て下さい。よろしくお願いいたします。
処女作なので最初の方は登場人物のセリフの最後に句点があります。ご了承ください。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
チート薬学で成り上がり! 伯爵家から放逐されたけど優しい子爵家の養子になりました!
芽狐
ファンタジー
⭐️チート薬学3巻発売中⭐️
ブラック企業勤めの37歳の高橋 渉(わたる)は、過労で倒れ会社をクビになる。
嫌なことを忘れようと、異世界のアニメを見ていて、ふと「異世界に行きたい」と口に出したことが、始まりで女神によって死にかけている体に転生させられる!
転生先は、スキルないも魔法も使えないアレクを家族は他人のように扱い、使用人すらも見下した態度で接する伯爵家だった。
新しく生まれ変わったアレク(渉)は、この最悪な現状をどう打破して幸せになっていくのか??
更新予定:なるべく毎日19時にアップします! アップされなければ、多忙とお考え下さい!
狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~
一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。
しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。
流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。
その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。
右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。
この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。
数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。
元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。
根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね?
そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。
色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。
……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる