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惑星ヴァージャ (二十一)★
しおりを挟む「スタージョはきみとの日々をすべて俺と共有する、複製体だ。出会ったあの日にパーティを脱け出してセックスしたことも、きみと愛し合った日々もすべて記憶している。それなのに、――」
ラーシュが陰核をなぶっていた指を蜜口へ這わせ、そっと差し込んだ。
ちゅ、ちゅぷ。ちゅぷ。
しゃぶらせるようにゆっくりと浅く抜き差しする。
欲しい。もっと奥に。
「記憶はあるのに、あいつの体はきみのここを知らないんだ。誘ってくれ、クロエ」
蜜口から指が抜かれると、興奮でかちかちに漲ったスタージョの肉棒が押しつけられた。
ぬりゅりゅ。
亀頭が蜜口を撫でるが、入りそうで入らないところを上下している。
「スタ、ージョ……」
熱い囁きに焚きつけられ、焦らされてクロエは握った手を撫でた。
――この人はラーシュじゃない。違う人間なのに……。
躊躇い引き留める心の声が小さくなっていく。
目の前の男の砂色がかり乱れた金髪と、青みを帯びた灰色の目が暗い部屋のわずかな光をすべて集めている。
あのころのラーシュと同じ。あんなかたちで別れることになるなんて思いもしなかったあのころの、一途に愛してくれたラーシュと同じ。ふたたび会うことはないと思っていたのに。別れたあのころのラーシュと同じ。時間と空間を超えてもう一度愛し合える。
背後から伸びるラーシュの手が促すようにじんじんと張りつめる乳首を撫でる。指でやさしく挟まれ軽く揉まれただけでついさっきの鋭い快楽が脳裏をよぎった。腰がびくりと跳ねスタージョの熱い塊と濡れた秘所が
にちゅちゅ。
湿った音を立て触れ合う。
欲しい。
一度失った恋を取り戻したい。
スタージョは光の源だった。視線が絡む。青みを帯びた灰色の目に惹きつけられる。クロエは光の源を見つめ
「お願い、スタージョ。欲しいの、……来て」
誘った。
「…………っ、う、ぁ」
ふとぶととした熱い塊がゆっくりと時間をかけ押し広げながらクロエの中に入ってくる。呻きに似た喘ぎが誰の口からこぼれているのか、分からない。待ちわびた快楽に、蕩けた粘膜が肉棒に縋りつく。
ちかり。ちか、ちか。
視界に跳ねるように光が舞った。
「――っ!」
スタージョがぶるりと体を震わせクロエの手を掴む。
「駄目だ、きもち、い、い……おれ、もう、……」
「いいの。中に、ちょうだい」
「まだ、駄目だ……。クロエ、きみはまだ目覚めたばかり、だから駄目……でもおれ知ってるはずなのにこんなの初めて、で……、っあ」
絶頂に耐え眉を顰め、体を震わせたスタージョが声を上ずらせた。
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おずおずとした腰の動きが前のめりに律動を速めていく。
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