312 / 384
6 討伐大会編
4-1
しおりを挟む
「なんで、黒竜まで参加するんだよ。聞く必要あるか? ないよな?」
俺は今、赤種のチビに真っ向から文句を言われ続けていた。
しかし、真っ向勝負なら勝てる気しかしない。
「俺はフィアの夫として、フィアの安全と安心に最大限の注意を払う義務と責任がある」
俺は真っ向から言い返した。
すると、呆れたような憐れむような、微妙な表情をするチビ。
「でもな、初心者向けの説明会だぞ?」
「僕もそう言ったんですけれどね、師匠」
「初心者向けの説明を聞いても、経験者には何の役にも立たんぞ」
チビの呆れたようなつぶやきに、第一塔長のレクスが応じた。
チビに加えて、レクスも俺の参加には反対の姿勢らしい。
まったく。実際に参加したことがないやつはこれだから。何事も初心は大事。それを分かっていない。
それに。
フィアの安全と安心は、何事にも変えられないんだ。本当にこいつらは分かっていない。
「役に立つ立たないの問題じゃない」
俺はきっぱり言い切った。
そもそも、なんでこんなことになったのかというと、フィアのための説明会を俺にナイショで俺抜きで開催する、という話を耳にしたからだ。
フィアのための説明会を開催する。
これは当然だろう。
なにせ、フィアは初参加だ。ついでに同じく初参加のやつに説明をしておくのもいい。フィアの役に立ってもらわんと困るからな。
それに討伐大会では、三日間、混沌の樹林で過ごさねばならない。
通常とは違う場所で生活となるので、あらかじめ情報を入れておいた方が心の準備もできるというものだ。
俺にナイショで開催する。
これも、まぁ、いいだろう。
主催者と繋がっているのはチビやレクスの方だしな。そもそも、チビは主催者側か。大神殿の人間だからな。
俺は参加者側としての情報は持っているし、経験もあるが、主催者側には主催者側の情報があるものだ。
その主催者側が丁寧にも説明をしてくれるわけだから、きっと有意義なものだろう。
でないと、俺が暴れる。フィアの貴重な時間をろくでもない時間に変えるやつなど滅んでしまえばいい。
俺抜きで開催する。
これが最大の問題だった。
なんで、夫で上司で同じメンバーでもある俺抜き?
普通に考えてあり得ない。竜種の夫と伴侶は基本、セットだ。バラバラで何かをすることはない。
だいたい、ベルンドゥアンのやつやナルフェブルのやつも、フィアと席を並べて説明を受けるというのに。
なんで、俺だけ抜く?!
意味が分からない。意図も読めない。
説明する内容が本当にフィアに必要な情報なのか、過不足ないか、精査しないといけないのは俺。判断するのも俺。
それが竜種の夫というもの。
「フィアがどういった説明を受けるのか、夫の俺も把握しておく必要がある」
俺は、竜種の夫と伴侶についてまるで理解のないチビとレクスに、説明をしてやった。
だというのに、チビもレクスも納得するどころか、あからさまに不審な顔をしていた。
「なんだよ、それ。僕らの説明は不十分で心配だと言うつもりじゃないよな」
「そんなつもりはない」
ゴホンと咳払いをして、俺は説明を加えた。
「足りないところがあれば、俺が手取り足取り教えるってことだ。そのためにも説明はいっしょに聞いておかないとな」
そう言って俺は目を閉じ、誰ともなく、うんうんとひとり頷く。
が。
いつまで経っても、静かなまま。
何も反応がない。
俺は目を開けて、向かいに座る二人をチラッと見た。
チビもレクスも、口を閉じ、半眼で俺を見つめている。
同じように俺も二人を見返した。
無言のまま見つめ合うこと数分。
チビがため息をつくような調子で、吐き出す。
「つまり、足りないところを作って説明しろ、ってことか」
チビのやつ、よく分かってるじゃないか。さすがは赤種の一番目。鑑定能力だけでなく、察する能力も高い。
「フィアの夫たるもの、いろいろと詳しくないとな。フィアに尊敬してもらえないだろ」
俺の言葉にまたもや静まり返る二人。
と、思ったら、
「面倒くさっ。四番目のやつ、よくこんなヤバいやつと毎日毎日、朝も昼も夜も、起きていても寝ていても、家でも職場でも、ずーーっといっしょにいられるよな!」
一気にまくしたてるチビ。
今、ヤバいやつとか言わなかったか、こいつ。
「まぁまぁ、師匠。これで世界の平穏は守られているんですから」
興奮するチビを宥めにかかるレクス。
今日はいつものように菓子がないせいか、チビはなかなか収まらない様子だ。
「そうだけどな! この粘着質のおかげで四番目は余計な身動きが取れないし、こいつも四番目だけに執着してるから平和だけどな!」
さらに興奮して騒ぐチビ。
今、粘着質とか言ったよな、こいつ。
「ほらほら、師匠。エルメンティアの二大破壊神が静かで良かったですね」
「おい、今、サラッと破壊神とか言ったよな。聞き間違いじゃないよな」
思わず、言い返してしまった。
「確かに俺もフィアも破壊の魔剣を所持はしているが。むやみに破壊活動はしていないぞ、俺は」
「あぁ、お前はな」
「フィアだって…………あれだ、実験場しか壊してないだろ」
「闘技場に穴を開けたり、自然公園をペタンコにしたり、第四師団長の精霊王を潰したり。細かいところでは、人も物も壊してたと思ったが」
チッ。ぜんぶ、把握されてたか。
「まぁ、四番目は存在そのものが破壊神だからな」
チビが頭を振って、フォローにもならないようなことを言い出した。
しかし、チビのおかげでレクスの注意がそれ、フィアの破壊神ぶりは有耶無耶となる。
「まぁ、ともかくだ。二大破壊神を鎮めるために尽力するのは、僕だってやぶさかではない」
「てわけで、初心者以外も参加して結構だよ、ラウゼルト」
最初からそうやって許可すれば、時間を無駄にしなくても済んだのに。
俺は心の中で舌打ちをする。
ともあれ、こっちの思惑通り事が運べた。さぁ、説明会だ。フィアを連れてこないと。
「それじゃ、フィアを連れてくるか」
俺は立ち上がった。
二人に背を向け、部屋を出ようと扉の方へ向かう。
フィアが今いるのは第六師団の師団長室。時間になったらこの部屋にやってはくるだろうけど、俺が迎えに行って、連れてきたい。
足早になる俺の背に、チビの声が微かに届いた。
「まぁ、黒竜のことだ。参加不可になったらなったで、四番目のイスになって無理やり参加しただろうけどな」
フィアのイス。
なんて良い響きだ。
俺はピタッと足を止める。
「さすがにそれはないよ、師匠。いくらラウゼルトでも、」
クルッと振り返ってレクスの言葉を遮った。
「その手があったか!」
「は?!」
「フィアのイスになれば良かったんだ!」
「なるなよ!」
「夫で熊でイス。完璧だ」
「どこが?!」
「そうと決まれば、早くイスにならないと!」
俺は全速力で部屋を後にした。
「おい、待て!」
「舎弟、お前の馴染みは変態だ。諦めろ」
二人の会話を気にすることもなく。
そして。
「私、ひとりで座れるから」
フィアの一言で、俺イスの話は却下となる。
次こそは満を持してイスになろうと、心に固く誓った。
俺は今、赤種のチビに真っ向から文句を言われ続けていた。
しかし、真っ向勝負なら勝てる気しかしない。
「俺はフィアの夫として、フィアの安全と安心に最大限の注意を払う義務と責任がある」
俺は真っ向から言い返した。
すると、呆れたような憐れむような、微妙な表情をするチビ。
「でもな、初心者向けの説明会だぞ?」
「僕もそう言ったんですけれどね、師匠」
「初心者向けの説明を聞いても、経験者には何の役にも立たんぞ」
チビの呆れたようなつぶやきに、第一塔長のレクスが応じた。
チビに加えて、レクスも俺の参加には反対の姿勢らしい。
まったく。実際に参加したことがないやつはこれだから。何事も初心は大事。それを分かっていない。
それに。
フィアの安全と安心は、何事にも変えられないんだ。本当にこいつらは分かっていない。
「役に立つ立たないの問題じゃない」
俺はきっぱり言い切った。
そもそも、なんでこんなことになったのかというと、フィアのための説明会を俺にナイショで俺抜きで開催する、という話を耳にしたからだ。
フィアのための説明会を開催する。
これは当然だろう。
なにせ、フィアは初参加だ。ついでに同じく初参加のやつに説明をしておくのもいい。フィアの役に立ってもらわんと困るからな。
それに討伐大会では、三日間、混沌の樹林で過ごさねばならない。
通常とは違う場所で生活となるので、あらかじめ情報を入れておいた方が心の準備もできるというものだ。
俺にナイショで開催する。
これも、まぁ、いいだろう。
主催者と繋がっているのはチビやレクスの方だしな。そもそも、チビは主催者側か。大神殿の人間だからな。
俺は参加者側としての情報は持っているし、経験もあるが、主催者側には主催者側の情報があるものだ。
その主催者側が丁寧にも説明をしてくれるわけだから、きっと有意義なものだろう。
でないと、俺が暴れる。フィアの貴重な時間をろくでもない時間に変えるやつなど滅んでしまえばいい。
俺抜きで開催する。
これが最大の問題だった。
なんで、夫で上司で同じメンバーでもある俺抜き?
普通に考えてあり得ない。竜種の夫と伴侶は基本、セットだ。バラバラで何かをすることはない。
だいたい、ベルンドゥアンのやつやナルフェブルのやつも、フィアと席を並べて説明を受けるというのに。
なんで、俺だけ抜く?!
意味が分からない。意図も読めない。
説明する内容が本当にフィアに必要な情報なのか、過不足ないか、精査しないといけないのは俺。判断するのも俺。
それが竜種の夫というもの。
「フィアがどういった説明を受けるのか、夫の俺も把握しておく必要がある」
俺は、竜種の夫と伴侶についてまるで理解のないチビとレクスに、説明をしてやった。
だというのに、チビもレクスも納得するどころか、あからさまに不審な顔をしていた。
「なんだよ、それ。僕らの説明は不十分で心配だと言うつもりじゃないよな」
「そんなつもりはない」
ゴホンと咳払いをして、俺は説明を加えた。
「足りないところがあれば、俺が手取り足取り教えるってことだ。そのためにも説明はいっしょに聞いておかないとな」
そう言って俺は目を閉じ、誰ともなく、うんうんとひとり頷く。
が。
いつまで経っても、静かなまま。
何も反応がない。
俺は目を開けて、向かいに座る二人をチラッと見た。
チビもレクスも、口を閉じ、半眼で俺を見つめている。
同じように俺も二人を見返した。
無言のまま見つめ合うこと数分。
チビがため息をつくような調子で、吐き出す。
「つまり、足りないところを作って説明しろ、ってことか」
チビのやつ、よく分かってるじゃないか。さすがは赤種の一番目。鑑定能力だけでなく、察する能力も高い。
「フィアの夫たるもの、いろいろと詳しくないとな。フィアに尊敬してもらえないだろ」
俺の言葉にまたもや静まり返る二人。
と、思ったら、
「面倒くさっ。四番目のやつ、よくこんなヤバいやつと毎日毎日、朝も昼も夜も、起きていても寝ていても、家でも職場でも、ずーーっといっしょにいられるよな!」
一気にまくしたてるチビ。
今、ヤバいやつとか言わなかったか、こいつ。
「まぁまぁ、師匠。これで世界の平穏は守られているんですから」
興奮するチビを宥めにかかるレクス。
今日はいつものように菓子がないせいか、チビはなかなか収まらない様子だ。
「そうだけどな! この粘着質のおかげで四番目は余計な身動きが取れないし、こいつも四番目だけに執着してるから平和だけどな!」
さらに興奮して騒ぐチビ。
今、粘着質とか言ったよな、こいつ。
「ほらほら、師匠。エルメンティアの二大破壊神が静かで良かったですね」
「おい、今、サラッと破壊神とか言ったよな。聞き間違いじゃないよな」
思わず、言い返してしまった。
「確かに俺もフィアも破壊の魔剣を所持はしているが。むやみに破壊活動はしていないぞ、俺は」
「あぁ、お前はな」
「フィアだって…………あれだ、実験場しか壊してないだろ」
「闘技場に穴を開けたり、自然公園をペタンコにしたり、第四師団長の精霊王を潰したり。細かいところでは、人も物も壊してたと思ったが」
チッ。ぜんぶ、把握されてたか。
「まぁ、四番目は存在そのものが破壊神だからな」
チビが頭を振って、フォローにもならないようなことを言い出した。
しかし、チビのおかげでレクスの注意がそれ、フィアの破壊神ぶりは有耶無耶となる。
「まぁ、ともかくだ。二大破壊神を鎮めるために尽力するのは、僕だってやぶさかではない」
「てわけで、初心者以外も参加して結構だよ、ラウゼルト」
最初からそうやって許可すれば、時間を無駄にしなくても済んだのに。
俺は心の中で舌打ちをする。
ともあれ、こっちの思惑通り事が運べた。さぁ、説明会だ。フィアを連れてこないと。
「それじゃ、フィアを連れてくるか」
俺は立ち上がった。
二人に背を向け、部屋を出ようと扉の方へ向かう。
フィアが今いるのは第六師団の師団長室。時間になったらこの部屋にやってはくるだろうけど、俺が迎えに行って、連れてきたい。
足早になる俺の背に、チビの声が微かに届いた。
「まぁ、黒竜のことだ。参加不可になったらなったで、四番目のイスになって無理やり参加しただろうけどな」
フィアのイス。
なんて良い響きだ。
俺はピタッと足を止める。
「さすがにそれはないよ、師匠。いくらラウゼルトでも、」
クルッと振り返ってレクスの言葉を遮った。
「その手があったか!」
「は?!」
「フィアのイスになれば良かったんだ!」
「なるなよ!」
「夫で熊でイス。完璧だ」
「どこが?!」
「そうと決まれば、早くイスにならないと!」
俺は全速力で部屋を後にした。
「おい、待て!」
「舎弟、お前の馴染みは変態だ。諦めろ」
二人の会話を気にすることもなく。
そして。
「私、ひとりで座れるから」
フィアの一言で、俺イスの話は却下となる。
次こそは満を持してイスになろうと、心に固く誓った。
0
お気に入りに追加
230
あなたにおすすめの小説
三年目の離縁、「白い結婚」を申し立てます! 幼な妻のたった一度の反撃
紫月 由良
恋愛
【書籍化】5月30日発行されました。イラストは天城望先生です。
【本編】十三歳で政略のために婚姻を結んだエミリアは、夫に顧みられない日々を過ごす。夫の好みは肉感的で色香漂う大人の女性。子供のエミリアはお呼びではなかった。ある日、参加した夜会で、夫が愛人に対して、妻を襲わせた上でそれを浮気とし家から追い出すと、楽しそうに言ってるのを聞いてしまう。エミリアは孤児院への慰問や教会への寄付で培った人脈を味方に、婚姻無効を申し立て、夫の非を詳らかにする。従順(見かけだけ)妻の、夫への最初で最後の反撃に出る。
家出した伯爵令嬢【完結済】
弓立歩
恋愛
薬学に長けた家に生まれた伯爵令嬢のカノン。病弱だった第2王子との7年の婚約の結果は何と婚約破棄だった!これまでの尽力に対して、実家も含めあまりにもつらい仕打ちにとうとうカノンは家を出る決意をする。
番外編において暴力的なシーン等もありますので一応R15が付いています
6/21完結。今後の更新は予定しておりません。また、本編は60000字と少しで柔らかい表現で出来ております
「お前を愛するつもりはない」な仮面の騎士様と結婚しました~でも白い結婚のはずなのに溺愛してきます!~
卯月ミント
恋愛
「お前を愛するつもりはない」
絵を描くのが趣味の侯爵令嬢ソールーナは、仮面の英雄騎士リュクレスと結婚した。
だが初夜で「お前を愛するつもりはない」なんて言われてしまい……。
ソールーナだって好きでもないのにした結婚である。二人はお互いカタチだけの夫婦となろう、とその夜は取り決めたのだが。
なのに「キスしないと出られない部屋」に閉じ込められて!?
「目を閉じてくれるか?」「えっ?」「仮面とるから……」
書き溜めがある内は、1日1~話更新します
それ以降の更新は、ある程度書き溜めてからの投稿となります
*仮面の俺様ナルシスト騎士×絵描き熱中令嬢の溺愛ラブコメです。
*ゆるふわ異世界ファンタジー設定です。
*コメディ強めです。
*hotランキング14位行きました!お読みいただき&お気に入り登録していただきまして、本当にありがとうございます!
【完結】元お飾り聖女はなぜか腹黒宰相様に溺愛されています!?
雨宮羽那
恋愛
元社畜聖女×笑顔の腹黒宰相のラブストーリー。
◇◇◇◇
名も無きお飾り聖女だった私は、過労で倒れたその日、思い出した。
自分が前世、疲れきった新卒社会人・花菱桔梗(はなびし ききょう)という日本人女性だったことに。
運良く婚約者の王子から婚約破棄を告げられたので、前世の教訓を活かし私は逃げることに決めました!
なのに、宰相閣下から求婚されて!? 何故か甘やかされているんですけど、何か裏があったりしますか!?
◇◇◇◇
お気に入り登録、エールありがとうございます♡
※ざまぁはゆっくりじわじわと進行します。
※「小説家になろう」「エブリスタ」様にも掲載しております(アルファポリス先行)。
※この作品はフィクションです。特定の政治思想を肯定または否定するものではありません(_ _*))
旦那様、前世の記憶を取り戻したので離縁させて頂きます
結城芙由奈
恋愛
【前世の記憶が戻ったので、貴方はもう用済みです】
ある日突然私は前世の記憶を取り戻し、今自分が置かれている結婚生活がとても理不尽な事に気が付いた。こんな夫ならもういらない。前世の知識を活用すれば、この世界でもきっと女1人で生きていけるはず。そして私はクズ夫に離婚届を突きつけた―。
【完結】不誠実な旦那様、目が覚めたのでさよならです。
完菜
恋愛
王都の端にある森の中に、ひっそりと誰かから隠れるようにしてログハウスが建っていた。
そこには素朴な雰囲気を持つ女性リリーと、金髪で天使のように愛らしい子供、そして中年の女性の三人が暮らしている。この三人どうやら訳ありだ。
ある日リリーは、ケガをした男性を森で見つける。本当は困るのだが、見捨てることもできずに手当をするために自分の家に連れて行くことに……。
その日を境に、何も変わらない日常に少しの変化が生まれる。その森で暮らしていたリリーには、大好きな人から言われる「愛している」という言葉が全てだった。
しかし、あることがきっかけで一瞬にしてその言葉が恐ろしいものに変わってしまう。人を愛するって何なのか? 愛されるって何なのか? リリーが紆余曲折を経て辿り着く愛の形。(全50話)
公爵令嬢 メアリの逆襲 ~魔の森に作った湯船が 王子 で溢れて困ってます~
薄味メロン
恋愛
HOTランキング 1位 (2019.9.18)
お気に入り4000人突破しました。
次世代の王妃と言われていたメアリは、その日、すべての地位を奪われた。
だが、誰も知らなかった。
「荷物よし。魔力よし。決意、よし!」
「出発するわ! 目指すは源泉掛け流し!」
メアリが、追放の準備を整えていたことに。
記憶がないので離縁します。今更謝られても困りますからね。
せいめ
恋愛
メイドにいじめられ、頭をぶつけた私は、前世の記憶を思い出す。前世では兄2人と取っ組み合いの喧嘩をするくらい気の強かった私が、メイドにいじめられているなんて…。どれ、やり返してやるか!まずは邸の使用人を教育しよう。その後は、顔も知らない旦那様と離婚して、平民として自由に生きていこう。
頭をぶつけて現世記憶を失ったけど、前世の記憶で逞しく生きて行く、侯爵夫人のお話。
ご都合主義です。誤字脱字お許しください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる