263 / 384
5 出張旅行編
5-1
しおりを挟む
ボフンという大きな音のすぐ後、大地の精霊王そのものが破裂した。
グラッという振動とゴフッという衝撃が同時に襲いかかってくる。
そして、砂埃がこの空間すべてを覆い尽くした。
鑑定眼がうまく機能しないこの空間は、最初から薄暗く感じていたが、これで何も見えなくなる。
見えなくなるどころか、目が痛くて開けていられない。
「ユクレーナさん!」
「どうやら、無事に崩せたようですね」
ユクレーナさんの冷静な声だけが、はっきりと耳に届いた。
声の聞こえ方からすると、すぐ隣にユクレーナさんはいるようだ。目が開けられないから見えないけど。
うん、鑑定も鑑定眼も目を開けないと使い物にならないんだな。目が見えることが、こんなに重要だとは思わなかった。
「あれ? 締め付けが弱くなった?」
目が見えないことに気を取られて、締め付けられるような苦しさが和らいでいるのに、今、気付く私。
そんなに動揺してたかな。
私が漏らした言葉に対して、丁寧に返事をしてくれるユクレーナさん。
「床の魔法陣を崩してもらいました」
「あ」
開発者の足元にあった魔法陣!
あれはきっと、小さいメダルの効果を増幅する類ものだったんだ。メダルの力が弱まっているのを感じる。
ただし、《増幅》の魔法陣そのものではない。増幅なら見たことがあるので、おそらく別のもの。
ともあれ、ユクレーナさんの狙いは、魔法陣の破壊だったのか。
徐々に砂埃が収まって、目も開けられるようになって、視界がハッキリしてきた。
石造りの床はデコボコとしている。
まだ、開発者がいた場所までは見通せないけど、あちこち飛び出たり陥没したり。キレイな陣形が保てているとは、とても思えない様だった。
そういえば、
「大地の精霊王はどうなったの?」
「精霊界に戻ったようです」
「さっき、破裂したよね?」
どう見ても自爆だったよ、あれ。
「精霊王が持つ精霊力を一気に解放してもらいましたので、破裂したように見えたのではないかと」
「狂って消滅したんじゃなかったんだ」
精霊術士でもないので、精霊に関してはユクレーナさんの方が詳しい。ユクレーナさんがそう言うなら間違いはないだろう。
私は改めて胸をなで下ろした。
さすがに目の前で自殺みたいなことをされると、後味が悪い。
「下級精霊ならともかく、上級精霊である精霊王は、一時的に影響を受けるだけだと思います」
「なるほど」
「現に、上位竜種の師団長たちは、赤の樹林でもとくに問題なく力を使ってますでしょう?」
「竜種は精霊そのものの力を持った人間、だったっけ」
「そうです。存在としては精霊王より上。赤の樹林に影響されるかは、精霊としての力の強さが関係しそうですね」
会話をしている間に、土埃は徐々に収まっていって、ようやく、開発者らしき人影が判別できるまでになった。
ユクレーナさんはじっとその人影を見つめている。
「ナルフェブル補佐官が大喜びしそうなデータです。しっかり持って帰りますよ、クロスフィアさん」
私は大きく頷いた。
まずはこの《破壊》の《封印》をなんとかしよう。ユクレーナさんが魔法陣を崩してくれたんだし。
人影に目を向けると、ゲホゲホとせき込んでいるのが見えた。破裂の衝撃なのか、少し前まで咳き込む声をも聞こえなかったのに。
さらに、土埃が静まり、埃だらけで薄汚れた衣服を纏った開発者が見えてくる。
どうやら、向こうも同じように、私たちが見えてきたようだ。咳き込みながら、何かを手にして、前にかざしている姿が目に映る。
キラリと鈍く光る、あれは。
「小さいメダルですね。いっしょに吹き飛ばされれば良かったのに」
ユクレーナさんがボソッとつぶやいた。
間髪入れず、小さいメダルを中心に力が私に押し寄せてくる。
メダルの力を強くしていた魔法陣が崩れたから、今度はメダルそのものに込める魔力を強くするつもりだ。
でも、
「さっきより、確実に力が弱まってる」
これなら、行けそうだ。
ユクレーナさんの服の袖を軽くつついて、合図を送ると、ユクレーナさんは無言で頷く。
そして私は、用意していたものを静かに発動し始めた。
その間にも、開発者はゆっくりと私たちの方へ近づいてきた。
破裂で部屋の隅まで吹き飛ばされ、だいぶ離れているので、近くからメダルの力を使いたいのだろう。
それに、メダルはいろいろな種類のものがあったはず。あの手にしたもの以外も持っているのかも。
私は気を引き締めなおした。
「出過ぎた真似をしない方がいいわよ、取るに足らない普通種の分際で」
「まぁ、その取るに足らない普通種にやりこめられているのは、そちらでしょう?」
私の意図を汲んで、ユクレーナさんが開発者の相手をする。
開発者は歩みを止めることなく近づいてきた。
「あら、わたくしにはまだ奥の手が残っているわ。取るに足らない普通種だから、知恵が回らないのね」
「その言葉。そっくりそのまま、お返しします」
「無駄な抵抗はお止めなさい」
開発者が目の前までやってくる。あと二メートルほどの距離。その場で、手にした小さいメダルを突き出した。
「世の中、無駄なことなんて何一つありません」
「強がりを」
嘲笑う開発者。
開発者の手にした小さいメダルが光を強める。
今だ。
「お待たせ、ユクレーナさん」
と、同時に、開発者の悲鳴のような声があがった。
「これは、どういうこと?!」
何もない手を見つめて、ただただ狼狽えている。
理由は簡単。
「私に壊せないものなんて、あるわけないでしょ?」
「破壊封じのメダルなのに」
私が用意していた魔法陣は私の力を強める《増幅》。
通常は他の魔法の威力を強くするのに使うけど、今回は私自身の権能を強めるのに使ってみた。
私が持つ最強の破壊。
たかだか、普通種が作った破壊封じに負けるわけがない。
うん? そうなるとまさか。
私の頭の中で、何かが繋がった。
そういうことか。
そういうことなら、すべてが繋がるし、おかしいことがおかしくなくなる。
「あなたも取るに足らない普通種だった、というだけですね」
「ユクレーナさん、台詞がまるで悪役」
「クフ、フフフフフ」
私たちの会話が耳に入ったのか、突然、開発者が笑い出した。
「メダルが一つだけだとでも思っていらっしゃるようですわね」
服の内側に入れた手を出すと、出てきたのはまたもや見慣れた代物。
「また小さいメダル!」
「力付くでも、いっしょに来ていただきますわ!」
開発者はメダルを頭上に掲げ、何かをつぶやく。
「向こうの方が、台詞が悪役」
「比較している場合ではありませんよ、クロスフィアさん」
開発者を囲むようにして、何かが沸き出してきた。
一体、二体、三体…………。ゾロゾロと湧き出してくる様子が少し気持ち悪い。
「うん、もうちょっと本気を出しちゃおうかな」
私はユクレーナさんを背に庇い、静かに息を吐き出した。
グラッという振動とゴフッという衝撃が同時に襲いかかってくる。
そして、砂埃がこの空間すべてを覆い尽くした。
鑑定眼がうまく機能しないこの空間は、最初から薄暗く感じていたが、これで何も見えなくなる。
見えなくなるどころか、目が痛くて開けていられない。
「ユクレーナさん!」
「どうやら、無事に崩せたようですね」
ユクレーナさんの冷静な声だけが、はっきりと耳に届いた。
声の聞こえ方からすると、すぐ隣にユクレーナさんはいるようだ。目が開けられないから見えないけど。
うん、鑑定も鑑定眼も目を開けないと使い物にならないんだな。目が見えることが、こんなに重要だとは思わなかった。
「あれ? 締め付けが弱くなった?」
目が見えないことに気を取られて、締め付けられるような苦しさが和らいでいるのに、今、気付く私。
そんなに動揺してたかな。
私が漏らした言葉に対して、丁寧に返事をしてくれるユクレーナさん。
「床の魔法陣を崩してもらいました」
「あ」
開発者の足元にあった魔法陣!
あれはきっと、小さいメダルの効果を増幅する類ものだったんだ。メダルの力が弱まっているのを感じる。
ただし、《増幅》の魔法陣そのものではない。増幅なら見たことがあるので、おそらく別のもの。
ともあれ、ユクレーナさんの狙いは、魔法陣の破壊だったのか。
徐々に砂埃が収まって、目も開けられるようになって、視界がハッキリしてきた。
石造りの床はデコボコとしている。
まだ、開発者がいた場所までは見通せないけど、あちこち飛び出たり陥没したり。キレイな陣形が保てているとは、とても思えない様だった。
そういえば、
「大地の精霊王はどうなったの?」
「精霊界に戻ったようです」
「さっき、破裂したよね?」
どう見ても自爆だったよ、あれ。
「精霊王が持つ精霊力を一気に解放してもらいましたので、破裂したように見えたのではないかと」
「狂って消滅したんじゃなかったんだ」
精霊術士でもないので、精霊に関してはユクレーナさんの方が詳しい。ユクレーナさんがそう言うなら間違いはないだろう。
私は改めて胸をなで下ろした。
さすがに目の前で自殺みたいなことをされると、後味が悪い。
「下級精霊ならともかく、上級精霊である精霊王は、一時的に影響を受けるだけだと思います」
「なるほど」
「現に、上位竜種の師団長たちは、赤の樹林でもとくに問題なく力を使ってますでしょう?」
「竜種は精霊そのものの力を持った人間、だったっけ」
「そうです。存在としては精霊王より上。赤の樹林に影響されるかは、精霊としての力の強さが関係しそうですね」
会話をしている間に、土埃は徐々に収まっていって、ようやく、開発者らしき人影が判別できるまでになった。
ユクレーナさんはじっとその人影を見つめている。
「ナルフェブル補佐官が大喜びしそうなデータです。しっかり持って帰りますよ、クロスフィアさん」
私は大きく頷いた。
まずはこの《破壊》の《封印》をなんとかしよう。ユクレーナさんが魔法陣を崩してくれたんだし。
人影に目を向けると、ゲホゲホとせき込んでいるのが見えた。破裂の衝撃なのか、少し前まで咳き込む声をも聞こえなかったのに。
さらに、土埃が静まり、埃だらけで薄汚れた衣服を纏った開発者が見えてくる。
どうやら、向こうも同じように、私たちが見えてきたようだ。咳き込みながら、何かを手にして、前にかざしている姿が目に映る。
キラリと鈍く光る、あれは。
「小さいメダルですね。いっしょに吹き飛ばされれば良かったのに」
ユクレーナさんがボソッとつぶやいた。
間髪入れず、小さいメダルを中心に力が私に押し寄せてくる。
メダルの力を強くしていた魔法陣が崩れたから、今度はメダルそのものに込める魔力を強くするつもりだ。
でも、
「さっきより、確実に力が弱まってる」
これなら、行けそうだ。
ユクレーナさんの服の袖を軽くつついて、合図を送ると、ユクレーナさんは無言で頷く。
そして私は、用意していたものを静かに発動し始めた。
その間にも、開発者はゆっくりと私たちの方へ近づいてきた。
破裂で部屋の隅まで吹き飛ばされ、だいぶ離れているので、近くからメダルの力を使いたいのだろう。
それに、メダルはいろいろな種類のものがあったはず。あの手にしたもの以外も持っているのかも。
私は気を引き締めなおした。
「出過ぎた真似をしない方がいいわよ、取るに足らない普通種の分際で」
「まぁ、その取るに足らない普通種にやりこめられているのは、そちらでしょう?」
私の意図を汲んで、ユクレーナさんが開発者の相手をする。
開発者は歩みを止めることなく近づいてきた。
「あら、わたくしにはまだ奥の手が残っているわ。取るに足らない普通種だから、知恵が回らないのね」
「その言葉。そっくりそのまま、お返しします」
「無駄な抵抗はお止めなさい」
開発者が目の前までやってくる。あと二メートルほどの距離。その場で、手にした小さいメダルを突き出した。
「世の中、無駄なことなんて何一つありません」
「強がりを」
嘲笑う開発者。
開発者の手にした小さいメダルが光を強める。
今だ。
「お待たせ、ユクレーナさん」
と、同時に、開発者の悲鳴のような声があがった。
「これは、どういうこと?!」
何もない手を見つめて、ただただ狼狽えている。
理由は簡単。
「私に壊せないものなんて、あるわけないでしょ?」
「破壊封じのメダルなのに」
私が用意していた魔法陣は私の力を強める《増幅》。
通常は他の魔法の威力を強くするのに使うけど、今回は私自身の権能を強めるのに使ってみた。
私が持つ最強の破壊。
たかだか、普通種が作った破壊封じに負けるわけがない。
うん? そうなるとまさか。
私の頭の中で、何かが繋がった。
そういうことか。
そういうことなら、すべてが繋がるし、おかしいことがおかしくなくなる。
「あなたも取るに足らない普通種だった、というだけですね」
「ユクレーナさん、台詞がまるで悪役」
「クフ、フフフフフ」
私たちの会話が耳に入ったのか、突然、開発者が笑い出した。
「メダルが一つだけだとでも思っていらっしゃるようですわね」
服の内側に入れた手を出すと、出てきたのはまたもや見慣れた代物。
「また小さいメダル!」
「力付くでも、いっしょに来ていただきますわ!」
開発者はメダルを頭上に掲げ、何かをつぶやく。
「向こうの方が、台詞が悪役」
「比較している場合ではありませんよ、クロスフィアさん」
開発者を囲むようにして、何かが沸き出してきた。
一体、二体、三体…………。ゾロゾロと湧き出してくる様子が少し気持ち悪い。
「うん、もうちょっと本気を出しちゃおうかな」
私はユクレーナさんを背に庇い、静かに息を吐き出した。
0
お気に入りに追加
229
あなたにおすすめの小説
【完結】お飾りではなかった王妃の実力
鏑木 うりこ
恋愛
王妃アイリーンは国王エルファードに離婚を告げられる。
「お前のような醜い女はいらん!今すぐに出て行け!」
しかしアイリーンは追い出していい人物ではなかった。アイリーンが去った国と迎え入れた国の明暗。
完結致しました(2022/06/28完結表記)
GWだから見切り発車した作品ですが、完結まで辿り着きました。
★お礼★
たくさんのご感想、お気に入り登録、しおり等ありがとうございます!
中々、感想にお返事を書くことが出来なくてとても心苦しく思っています(;´Д`)全部読ませていただいており、とても嬉しいです!!内容に反映したりしなかったりあると思います。ありがとうございます~!
【R18】ひとりで異世界は寂しかったのでペット(男)を飼い始めました
桜 ちひろ
恋愛
最近流行りの異世界転生。まさか自分がそうなるなんて…
小説やアニメで見ていた転生後はある小説の世界に飛び込んで主人公を凌駕するほどのチート級の力があったり、特殊能力が!と思っていたが、小説やアニメでもみたことがない世界。そして仮に覚えていないだけでそういう世界だったとしても「モブ中のモブ」で間違いないだろう。
この世界ではさほど珍しくない「治癒魔法」が使えるだけで、特別な魔法や魔力はなかった。
そして小さな治療院で働く普通の女性だ。
ただ普通ではなかったのは「性欲」
前世もなかなか強すぎる性欲のせいで苦労したのに転生してまで同じことに悩まされることになるとは…
その強すぎる性欲のせいでこちらの世界でも25歳という年齢にもかかわらず独身。彼氏なし。
こちらの世界では16歳〜20歳で結婚するのが普通なので婚活はかなり難航している。
もう諦めてペットに癒されながら独身でいることを決意した私はペットショップで小動物を飼うはずが、自分より大きな動物…「人間のオス」を飼うことになってしまった。
特に躾はせずに番犬代わりになればいいと思っていたが、この「人間のオス」が私の全てを満たしてくれる最高のペットだったのだ。
今さら、私に構わないでください
ましゅぺちーの
恋愛
愛する夫が恋をした。
彼を愛していたから、彼女を側妃に迎えるように進言した。
愛し合う二人の前では私は悪役。
幸せそうに微笑み合う二人を見て、私は彼への愛を捨てた。
しかし、夫からの愛を完全に諦めるようになると、彼の態度が少しずつ変化していって……?
タイトル変更しました。
義兄に告白されて、承諾したらトロ甘な生活が待ってました。
アタナシア
恋愛
母の再婚をきっかけにできたイケメンで完璧な義兄、海斗。ひょんなことから、そんな海斗に告白をされる真名。
捨てられた子犬みたいな目で告白されたら断れないじゃん・・・!!
承諾してしまった真名に
「ーいいの・・・?ー ほんとに?ありがとう真名。大事にするね、ずっと・・・♡」熱い眼差を向けられて、そのままーーーー・・・♡。
ポンコツ女子は異世界で甘やかされる(R18ルート)
三ツ矢美咲
ファンタジー
投稿済み同タイトル小説の、ifルート・アナザーエンド・R18エピソード集。
各話タイトルの章を本編で読むと、より楽しめるかも。
第?章は前知識不要。
基本的にエロエロ。
本編がちょいちょい小難しい分、こっちはアホな話も書く予定。
一旦中断!詳細は近況を!
【完結】呪いを解いて欲しいとお願いしただけなのに、なぜか超絶美形の魔術師に溺愛されました!
藤原ライラ
恋愛
ルイーゼ=アーベントロートはとある国の末の王女。複雑な呪いにかかっており、訳あって離宮で暮らしている。
ある日、彼女は不思議な夢を見る。それは、とても美しい男が女を抱いている夢だった。その夜、夢で見た通りの男はルイーゼの目の前に現れ、自分は魔術師のハーディだと名乗る。咄嗟に呪いを解いてと頼むルイーゼだったが、魔術師はタダでは願いを叶えてはくれない。当然のようにハーディは対価を要求してくるのだった。
解呪の過程でハーディに恋心を抱くルイーゼだったが、呪いが解けてしまえばもう彼に会うことはできないかもしれないと思い悩み……。
「君は、おれに、一体何をくれる?」
呪いを解く代わりにハーディが求める対価とは?
強情な王女とちょっと性悪な魔術師のお話。
※ほぼ同じ内容で別タイトルのものをムーンライトノベルズにも掲載しています※
神子召喚に巻き込まれた俺はイベントクラッシャーでした
えの
BL
目が覚めると知らない場所でした。隣の高校生君がBLゲーム?ハーレムエンドとか呟いてるけど…。いや、俺、寝落ち前までプレイしてたVRMMORPGのゲームキャラなんですけど…神子召喚?俺、巻き込まれた感じですか?脇役ですか?相場はモブレとか…奴隷落ちとか…絶対無理!!全力で逃げさせていただきます!!
*キーワードは都度更新していきます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる