238 / 384
5 出張旅行編
2-6
しおりを挟む
「ニヤニヤしないでいただけますか、ドラグニール師団長」
「別にニヤニヤなんてしてないぞ、俺は」
「してますよね、その顔」
「この顔は生まれつきだ。まったく失礼なやつだな」
私たちは辛牛亭でお昼を食べて、そのまま宿泊先のホテルへと戻ってきた。
レストスへ着いてすぐ、ホテルへ預けた旅行の荷物は、部屋まで運んでもらっている。
さらに、私とラウの二日目以降の服やら何やらいろいろな物が、王都から直接ここへと届いていた。
何やらの中には、ラウの決裁書類まで含まれている。このあたりは、エルヴェスさんの仕業だろう。
ホテルの部屋は、私とラウが二人部屋、ユクレーナさんとジンクレストは一人部屋だった。
既婚のカップルと未婚のカップルなので、別におかしい話ではない。
私とラウの部屋は、寝室とは別に、居間のような部屋もあって、四人で集まり今後の行動計画を立てているところだった。
そして、ラウとジンクレストの会話。
ラウのニヤニヤの原因は、お昼の出来事にあった。
ユクレーナさんの実家のお店、辛牛亭のテラス席はルミ印で取り上げられるのも頷けるほどの物だった。
見晴らしがとてもいい。
レストスは基本的には山と森なんだけれど、山の合間、東の遺跡がある方に谷が見える。
レストスに着いて最初に行った展望スポットは西の遺跡寄り。
こっちはこっちで空と山と麓の市街とが一望できて、眺めとしては一番。でも谷は残念ながら見えなかった。
その谷を含めた貴重な景色を眺めることができるのが、ここのテラス席。
しかも、個室のようなテラス席に案内されたため、レストスの雄大な景色を独り占めしているような感覚に陥る。
料理も人気があるらしいけど、この景色を見るためにここに来る人も少なくない。そう言われて納得してしまうくらいの素晴らしさ。
そんなテラス席に案内された後も、店長は私たちのそばを離れなかった。
オススメのコースを注文した後も、店長は他へ行く気配がない。
「それで、ユクレーナ。こちらはユクレーナのお友だちなのかしら?」
気配がないどころか、料理が来るまでの間に話がしたいと言って、ユクレーナさんを質問責め。
対するユクレーナさんは淡々と応じる。
「わたくしの母、シュレーナです」
性格はともかく見た目はそっくり。金髪も青い目も。ユクレーナさんの容姿はお母さん譲りであるようだ。
性格は誰に似たんだろう。
「こちらはクロスフィアさん。わたくしの仕事の同僚で大親友です。
そのお隣がクロスフィアさんのご主人のラウゼルト・ドラグニールさん。第六師団で師団長をされてます」
「まぁまぁまぁ、ユクレーナがお世話になっておりますわ!」
両手をギュッと合わせて、なんだか感極まったようにウルウルしながら、私たち二人を見るシュレーナさん。
口調は似たところがあるけど、ユクレーナさんはこういうこと、しないよな。
「クロスフィアです。こちらこそ、いつも良くしていただいてます」
「ドラグニールだ。俺の妻がいつも世話になっている」
うん、大親友のお母さんだ。しっかり挨拶しておこう。ラウもさり気なく『俺の妻』アピールができて満足そう。
「クロスフィアさんがレストスの名物料理が初めてだとおっしゃるので、ここを紹介したんです」
うん、前者は本当だけど後者は違う。
ユクレーナさん、来るのを散々渋っていたわりには、いざとなると堂々としたものである。
さすがは第一塔の誇る特級補佐官。
「まぁまぁまぁ、存分に味わってくださいね」
「あ、はい。ありがとうございます」
ここでユクレーナさんが、隣に座るジンクレストを紹介した。さらっと、ごく自然に。
「そして、この方は今お付き合いしているジンクレスト・ベルンドゥアンさん。第三師団で騎士をされてる方です」
「初めまして。ジンクレスト・ベルンドゥアンです。
ユクレーナのお母さまにお会いすることができて、とても光栄です」
こういうときは、結構しっかりしているジンクレスト。
護衛騎士は主君の近くに侍る存在。礼儀作法はきっちり仕込まれている。
その上、胡散臭い笑みを、見事に爽やかな笑みに変換しているあたり、手慣れたものだと思う。
「まぁまぁまぁ、そうなの! それは喜ばしいわね!」
ジンクレストの爽やかな笑みにコロッと騙されて、シュレーナさんはにこやかに応じた。
で、自分でそう言った後に、はたと固まる。
うん、今、話の内容を消化中だな。
「って、なんですって?! お付き合い? ユクレーナ、どういうことなの?!」
「そういうことです、お母さま」
「だって、あなたは!」
シュレーナさんが言い募ろうとしたその瞬間を狙って、ラウが声を荒げた。
「料理はまだなのか? 俺のフィアが腹を空かせてるだろう? 見て分からないのか?」
「レストス料理、楽しみだね、ラウ」
辛牛亭の名物料理は、独特の香り漂う牛肉の煮込み。辛みと甘みと塩みがマッチした、ここでしか味わえない逸品。
レストスに来たら絶対に外せないマスト料理だと、ルミ印にも載っている。
入店直後から漂っていたあの独特の香りが、そうなんだろうな。
ルミ印の情報によると、塔の食堂の固定メニュー、スパイスたっぷりシチューは、ここの牛肉の煮込みに感化されて出来たものだという。
「まぁまぁまぁ、お待たせして申し訳ありません。四年ぶりに娘に会えたもので、すっかり興奮してしまいまして」
シュレーナさんが慌てて頭を下げた。
店長としての仕事を、やっと思い出してくれたようだ。
「そういう話は日を改めてくれ。最優先は俺のフィアだ」
きっぱりと言い放つラウ。
そこへタイミングよく、配膳の女性が料理を運んでくる。
大人気の料理は想像以上に凄いものだった。
「仕事を辞めてレストスに戻れって言われてたんだね」
お昼のことを思い出しながら、ユクレーナさんに声をかけた。
いつの間にか、ラウとジンクレストの言い合いは終わっていて、二人ともユクレーナさんをじっと見ている。
ユクレーナさんは珍しく、ため息をつくと重い口を開いた。
「別にニヤニヤなんてしてないぞ、俺は」
「してますよね、その顔」
「この顔は生まれつきだ。まったく失礼なやつだな」
私たちは辛牛亭でお昼を食べて、そのまま宿泊先のホテルへと戻ってきた。
レストスへ着いてすぐ、ホテルへ預けた旅行の荷物は、部屋まで運んでもらっている。
さらに、私とラウの二日目以降の服やら何やらいろいろな物が、王都から直接ここへと届いていた。
何やらの中には、ラウの決裁書類まで含まれている。このあたりは、エルヴェスさんの仕業だろう。
ホテルの部屋は、私とラウが二人部屋、ユクレーナさんとジンクレストは一人部屋だった。
既婚のカップルと未婚のカップルなので、別におかしい話ではない。
私とラウの部屋は、寝室とは別に、居間のような部屋もあって、四人で集まり今後の行動計画を立てているところだった。
そして、ラウとジンクレストの会話。
ラウのニヤニヤの原因は、お昼の出来事にあった。
ユクレーナさんの実家のお店、辛牛亭のテラス席はルミ印で取り上げられるのも頷けるほどの物だった。
見晴らしがとてもいい。
レストスは基本的には山と森なんだけれど、山の合間、東の遺跡がある方に谷が見える。
レストスに着いて最初に行った展望スポットは西の遺跡寄り。
こっちはこっちで空と山と麓の市街とが一望できて、眺めとしては一番。でも谷は残念ながら見えなかった。
その谷を含めた貴重な景色を眺めることができるのが、ここのテラス席。
しかも、個室のようなテラス席に案内されたため、レストスの雄大な景色を独り占めしているような感覚に陥る。
料理も人気があるらしいけど、この景色を見るためにここに来る人も少なくない。そう言われて納得してしまうくらいの素晴らしさ。
そんなテラス席に案内された後も、店長は私たちのそばを離れなかった。
オススメのコースを注文した後も、店長は他へ行く気配がない。
「それで、ユクレーナ。こちらはユクレーナのお友だちなのかしら?」
気配がないどころか、料理が来るまでの間に話がしたいと言って、ユクレーナさんを質問責め。
対するユクレーナさんは淡々と応じる。
「わたくしの母、シュレーナです」
性格はともかく見た目はそっくり。金髪も青い目も。ユクレーナさんの容姿はお母さん譲りであるようだ。
性格は誰に似たんだろう。
「こちらはクロスフィアさん。わたくしの仕事の同僚で大親友です。
そのお隣がクロスフィアさんのご主人のラウゼルト・ドラグニールさん。第六師団で師団長をされてます」
「まぁまぁまぁ、ユクレーナがお世話になっておりますわ!」
両手をギュッと合わせて、なんだか感極まったようにウルウルしながら、私たち二人を見るシュレーナさん。
口調は似たところがあるけど、ユクレーナさんはこういうこと、しないよな。
「クロスフィアです。こちらこそ、いつも良くしていただいてます」
「ドラグニールだ。俺の妻がいつも世話になっている」
うん、大親友のお母さんだ。しっかり挨拶しておこう。ラウもさり気なく『俺の妻』アピールができて満足そう。
「クロスフィアさんがレストスの名物料理が初めてだとおっしゃるので、ここを紹介したんです」
うん、前者は本当だけど後者は違う。
ユクレーナさん、来るのを散々渋っていたわりには、いざとなると堂々としたものである。
さすがは第一塔の誇る特級補佐官。
「まぁまぁまぁ、存分に味わってくださいね」
「あ、はい。ありがとうございます」
ここでユクレーナさんが、隣に座るジンクレストを紹介した。さらっと、ごく自然に。
「そして、この方は今お付き合いしているジンクレスト・ベルンドゥアンさん。第三師団で騎士をされてる方です」
「初めまして。ジンクレスト・ベルンドゥアンです。
ユクレーナのお母さまにお会いすることができて、とても光栄です」
こういうときは、結構しっかりしているジンクレスト。
護衛騎士は主君の近くに侍る存在。礼儀作法はきっちり仕込まれている。
その上、胡散臭い笑みを、見事に爽やかな笑みに変換しているあたり、手慣れたものだと思う。
「まぁまぁまぁ、そうなの! それは喜ばしいわね!」
ジンクレストの爽やかな笑みにコロッと騙されて、シュレーナさんはにこやかに応じた。
で、自分でそう言った後に、はたと固まる。
うん、今、話の内容を消化中だな。
「って、なんですって?! お付き合い? ユクレーナ、どういうことなの?!」
「そういうことです、お母さま」
「だって、あなたは!」
シュレーナさんが言い募ろうとしたその瞬間を狙って、ラウが声を荒げた。
「料理はまだなのか? 俺のフィアが腹を空かせてるだろう? 見て分からないのか?」
「レストス料理、楽しみだね、ラウ」
辛牛亭の名物料理は、独特の香り漂う牛肉の煮込み。辛みと甘みと塩みがマッチした、ここでしか味わえない逸品。
レストスに来たら絶対に外せないマスト料理だと、ルミ印にも載っている。
入店直後から漂っていたあの独特の香りが、そうなんだろうな。
ルミ印の情報によると、塔の食堂の固定メニュー、スパイスたっぷりシチューは、ここの牛肉の煮込みに感化されて出来たものだという。
「まぁまぁまぁ、お待たせして申し訳ありません。四年ぶりに娘に会えたもので、すっかり興奮してしまいまして」
シュレーナさんが慌てて頭を下げた。
店長としての仕事を、やっと思い出してくれたようだ。
「そういう話は日を改めてくれ。最優先は俺のフィアだ」
きっぱりと言い放つラウ。
そこへタイミングよく、配膳の女性が料理を運んでくる。
大人気の料理は想像以上に凄いものだった。
「仕事を辞めてレストスに戻れって言われてたんだね」
お昼のことを思い出しながら、ユクレーナさんに声をかけた。
いつの間にか、ラウとジンクレストの言い合いは終わっていて、二人ともユクレーナさんをじっと見ている。
ユクレーナさんは珍しく、ため息をつくと重い口を開いた。
0
お気に入りに追加
230
あなたにおすすめの小説
三年目の離縁、「白い結婚」を申し立てます! 幼な妻のたった一度の反撃
紫月 由良
恋愛
【書籍化】5月30日発行されました。イラストは天城望先生です。
【本編】十三歳で政略のために婚姻を結んだエミリアは、夫に顧みられない日々を過ごす。夫の好みは肉感的で色香漂う大人の女性。子供のエミリアはお呼びではなかった。ある日、参加した夜会で、夫が愛人に対して、妻を襲わせた上でそれを浮気とし家から追い出すと、楽しそうに言ってるのを聞いてしまう。エミリアは孤児院への慰問や教会への寄付で培った人脈を味方に、婚姻無効を申し立て、夫の非を詳らかにする。従順(見かけだけ)妻の、夫への最初で最後の反撃に出る。
家出した伯爵令嬢【完結済】
弓立歩
恋愛
薬学に長けた家に生まれた伯爵令嬢のカノン。病弱だった第2王子との7年の婚約の結果は何と婚約破棄だった!これまでの尽力に対して、実家も含めあまりにもつらい仕打ちにとうとうカノンは家を出る決意をする。
番外編において暴力的なシーン等もありますので一応R15が付いています
6/21完結。今後の更新は予定しておりません。また、本編は60000字と少しで柔らかい表現で出来ております
挙式後すぐに離婚届を手渡された私は、この結婚は予め捨てられることが確定していた事実を知らされました
結城芙由奈
恋愛
【結婚した日に、「君にこれを預けておく」と離婚届を手渡されました】
今日、私は子供の頃からずっと大好きだった人と結婚した。しかし、式の後に絶望的な事を彼に言われた。
「ごめん、本当は君とは結婚したくなかったんだ。これを預けておくから、その気になったら提出してくれ」
そう言って手渡されたのは何と離婚届けだった。
そしてどこまでも冷たい態度の夫の行動に傷つけられていく私。
けれどその裏には私の知らない、ある深い事情が隠されていた。
その真意を知った時、私は―。
※暫く鬱展開が続きます
※他サイトでも投稿中
旦那様、前世の記憶を取り戻したので離縁させて頂きます
結城芙由奈
恋愛
【前世の記憶が戻ったので、貴方はもう用済みです】
ある日突然私は前世の記憶を取り戻し、今自分が置かれている結婚生活がとても理不尽な事に気が付いた。こんな夫ならもういらない。前世の知識を活用すれば、この世界でもきっと女1人で生きていけるはず。そして私はクズ夫に離婚届を突きつけた―。
【完結】元お飾り聖女はなぜか腹黒宰相様に溺愛されています!?
雨宮羽那
恋愛
元社畜聖女×笑顔の腹黒宰相のラブストーリー。
◇◇◇◇
名も無きお飾り聖女だった私は、過労で倒れたその日、思い出した。
自分が前世、疲れきった新卒社会人・花菱桔梗(はなびし ききょう)という日本人女性だったことに。
運良く婚約者の王子から婚約破棄を告げられたので、前世の教訓を活かし私は逃げることに決めました!
なのに、宰相閣下から求婚されて!? 何故か甘やかされているんですけど、何か裏があったりしますか!?
◇◇◇◇
お気に入り登録、エールありがとうございます♡
※ざまぁはゆっくりじわじわと進行します。
※「小説家になろう」「エブリスタ」様にも掲載しております(アルファポリス先行)。
※この作品はフィクションです。特定の政治思想を肯定または否定するものではありません(_ _*))
「お前を愛するつもりはない」な仮面の騎士様と結婚しました~でも白い結婚のはずなのに溺愛してきます!~
卯月ミント
恋愛
「お前を愛するつもりはない」
絵を描くのが趣味の侯爵令嬢ソールーナは、仮面の英雄騎士リュクレスと結婚した。
だが初夜で「お前を愛するつもりはない」なんて言われてしまい……。
ソールーナだって好きでもないのにした結婚である。二人はお互いカタチだけの夫婦となろう、とその夜は取り決めたのだが。
なのに「キスしないと出られない部屋」に閉じ込められて!?
「目を閉じてくれるか?」「えっ?」「仮面とるから……」
書き溜めがある内は、1日1~話更新します
それ以降の更新は、ある程度書き溜めてからの投稿となります
*仮面の俺様ナルシスト騎士×絵描き熱中令嬢の溺愛ラブコメです。
*ゆるふわ異世界ファンタジー設定です。
*コメディ強めです。
*hotランキング14位行きました!お読みいただき&お気に入り登録していただきまして、本当にありがとうございます!
【完結】公女が死んだ、その後のこと
杜野秋人
恋愛
【第17回恋愛小説大賞 奨励賞受賞しました!】
「お母様……」
冷たく薄暗く、不潔で不快な地下の罪人牢で、彼女は独り、亡き母に語りかける。その掌の中には、ひと粒の小さな白い錠剤。
古ぼけた簡易寝台に座り、彼女はそのままゆっくりと、覚悟を決めたように横たわる。
「言いつけを、守ります」
最期にそう呟いて、彼女は震える手で錠剤を口に含み、そのまま飲み下した。
こうして、第二王子ボアネルジェスの婚約者でありカストリア公爵家の次期女公爵でもある公女オフィーリアは、獄中にて自ら命を断った。
そして彼女の死後、その影響はマケダニア王国の王宮内外の至るところで噴出した。
「ええい、公務が回らん!オフィーリアは何をやっている!?」
「殿下は何を仰せか!すでに公女は儚くなられたでしょうが!」
「くっ……、な、ならば蘇生させ」
「あれから何日経つとお思いで!?お気は確かか!」
「何故だ!何故この私が裁かれねばならん!」
「そうよ!お父様も私も何も悪くないわ!悪いのは全部お義姉さまよ!」
「…………申し開きがあるのなら、今ここではなく取り調べと裁判の場で存分に申すがよいわ。⸺連れて行け」
「まっ、待て!話を」
「嫌ぁ〜!」
「今さら何しに戻ってきたかね先々代様。わしらはもう、公女さま以外にお仕えする気も従う気もないんじゃがな?」
「なっ……貴様!領主たる儂の言うことが聞けんと」
「領主だったのは亡くなった女公さまとその娘の公女さまじゃ。あの方らはあんたと違って、わしら領民を第一に考えて下さった。あんたと違ってな!」
「くっ……!」
「なっ、譲位せよだと!?」
「本国の決定にございます。これ以上の混迷は連邦友邦にまで悪影響を与えかねないと。⸺潔く観念なさいませ。さあ、ご署名を」
「おのれ、謀りおったか!」
「…………父上が悪いのですよ。あの時止めてさえいれば、彼女は死なずに済んだのに」
◆人が亡くなる描写、及びベッドシーンがあるのでR15で。生々しい表現は避けています。
◆公女が亡くなってからが本番。なので最初の方、恋愛要素はほぼありません。最後はちゃんとジャンル:恋愛です。
◆ドアマットヒロインを書こうとしたはずが。どうしてこうなった?
◆作中の演出として自死のシーンがありますが、決して推奨し助長するものではありません。早まっちゃう前に然るべき窓口に一言相談を。
◆作者の作品は特に断りなき場合、基本的に同一の世界観に基づいています。が、他作品とリンクする予定は特にありません。本作単品でお楽しみ頂けます。
◆この作品は小説家になろうでも公開します。
◆24/2/17、HOTランキング女性向け1位!?1位は初ですありがとうございます!
公爵令嬢 メアリの逆襲 ~魔の森に作った湯船が 王子 で溢れて困ってます~
薄味メロン
恋愛
HOTランキング 1位 (2019.9.18)
お気に入り4000人突破しました。
次世代の王妃と言われていたメアリは、その日、すべての地位を奪われた。
だが、誰も知らなかった。
「荷物よし。魔力よし。決意、よし!」
「出発するわ! 目指すは源泉掛け流し!」
メアリが、追放の準備を整えていたことに。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる