159 / 384
3 武道大会編
5-7
しおりを挟む
さらにその次の日。
本来は丸一日、第一塔の塔長室勤務だったのが、午前中だけの半日勤務に変更になった。
フィールズ補佐官も同様に第一塔での勤務が半分となった。フィールズ補佐官の場合は毎日半日勤務が、週三日の半日勤務。
今回の騒動で師団が手薄になるための特例措置だそうだ。
私は第六師団、フィールズ補佐官は第八師団所属。どちらも、第四師団の穴埋めを担当することになる。人手は多い方がいい。
それに塔長室の方は、大ケガを負ったノルンガルス補佐官が復職して、人数が増えた。
ナルフェブル補佐官のサポートに回ってくれるので、特級補佐官が少し減っても問題ないようだ。
ナルフェブル補佐官といえば、
「また、樹林のデータを溜めちゃったんですか?!」
「ひぃぃぃ、すまない」
「ノルンガルスさんが補佐してくれますよね?」
「つい、いつもの癖で」
また樹林のデータ整理が溜まってしまっている。
じーっとナルフェブル補佐官を見たところで、データの山はなくならない。
今日の半日はこの整理で終わりそうなくらいの量だ。
データの紙を端から取って整理しながら、同じように作業をしているノルンガルスさんに声をかけた。
「それで、ノルンガルスさんはもう大丈夫なの?」
「はい、おかげさまで」
「良かったね。危なかったものね」
「あの時、クロエルさんに止血されてなかったらこの世にいなかった、と第四塔長さんから言われました!」
「…………ミアンシルザ様、言い方」
「けっきょく、処遇もお咎めなしになりましたし」
「だって、ノルンガルスさんは何もしてないって、証明されたんでしょ?」
ノルンガルスさんが大ケガを負った事件。
スヴェート皇女が騒乱を起こし、カーシェイさんは皇女を伴侶認定。
第四師団のノルンガルスさんもスヴェート皇女に同調して離反したと聞いた。
最終的に、この事件の関係者が誰一人いなくなったので、うやむやになってしまったけれど。
『ノルンガルスさんがふらついて、スヴェート皇女にぶつかりそうになったのを、カーシェイさんが過剰防衛した』
という、ノルンガルスさん側の主張に対して、スヴェート皇女側は、
『ノルンガルスさんが、貴賓のスヴェート皇女に危害を加えようとしたので、カーシェイさんが対処した』
という主張だった。
主張的には三対一。ノルンガルスさんの分が悪い。
ところが、これが起きた場所というのが、正門から入って第一塔に向かう通路上だったのが、幸いした。
「はい。映像記録のおかげで!」
そう。
なんと、私がふだん使う動線上には、
すべて映像記録の魔導具が配置されていた!
何その過保護。
そんなことする人はひとりしかいない。
赤種の四番目である私の安全のため、という理由で先月頭に設置されたらしい。
あれかな。先々月の終わり、元妹のマリージュにばったり出くわしたのが原因かな。
確かに、元父や元兄は師団にも所属している。どこでばったり出会っても不思議ではない。
元父や元妹は私に危害を加えはしないだろうし、元兄に至っては私を覚えているかも怪しい限りだ。
だから、こんなに過保護にしなくてもいいのに。
でも、その過保護のおかげで、ノルンガルスさんの無実が証明できたんだから、良しとするか。
「カレナに押されたことにも、わたしは気がつきませんでした」
ノルンガルスさんが記録映像を思い出したのか、シュンとなった。データ整理の手が一瞬止まる。
ノルンガルスさんは、自分の姉が自分を陥れようとしたことに衝撃を受けたそうだ。
「前から、わたしが技能なしなのが気に入らないみたいでした。
でも、厳しくされることはあっても、今回みたいなことはなかったんですよ!」
精霊技能がないだけで、なんで、こんな扱いをしてくるんだろうね。
精霊技能がない人には、何をしても許されると思ってるのかなぁ。
ノルンガルスさんの落ち込んだ表情がとても痛々しく見えた。
けっきょくのところ、今回の傷害事件はどうなったのか。
記録映像、監視の証言、様々な観点からの検討をまとめた結果、
『姉に押されて転びそうになったノルンガルスさんに、カーシェイさんが大ケガを負わせた』
となった。
姉に押された以外にも、不審な点はあった。
まず、押されてふらついたところで、スヴェート皇女とはかなりの距離があったのだ。
監視の証言と、記録映像からも、これは確認された。
害されると間違うはずはないし、念のためならば、防御だけでいい。
これによって、明らかに、ノルンガルスさんを害そうとする目的があった、と認定された。
ノルンガルスさん、完全に被害者だ。
処罰なんて受けるはずがない。
「ご両親や、第八師団の方のお姉さんは、技能なしだからと何か言うわけではないんでしょう?」
「はい。というか、逆パターンですね」
「逆パターン?」
「技能なしだから、誰かに何かされるんじゃないかって、すごく心配してました。だから、逆に甘くって」
「あぁ、そういうパターン」
私にはなかったパターンだな。
もしかしたら、元父には何か考えがあったのかもしれない。
技能なしでも良いと言ってくれるところとの縁談だとか、探していたみたいだから。
あれ? ラウが私への縁談を潰していたとも聞いたな。
もしかしなくても、元父はちゃんと考えていてくれたのかも。
ノルンガルスさんはといえば、ちょっとだけ元気そうな笑顔をみせながら、家族の話をしてくれた。
「マギナも、すごく心配してたのは両親と同じですが。
甘くするだけじゃ、わたしの為にならないって。とても細かい性格なので、うるさかったですね」
「あぁ、確かに。私、嫌われてるのかと思ってた」
「マギナは、嫌いな人には話しかけませんよ」
話しながら作業をして、あっという間にデータの山がひとつなくなった。
「はいはい。適当なところで、お茶よぉ」
次の山に手を伸ばしたところで、マル姉さんから休憩の合図が入る。
「補佐官の職と、第一塔勤務を勧めたのもマギナです」
お茶を飲みながら、ノルンガルスさんはお姉さんの話をしてくれた。
「ここは他より技能なしの比率が多いし、皆、自分の仕事に誇りを持って働いているって」
第一塔に限った話ではないかも。
どの塔も技能なしかどうかではなく、実力主義で職人気質の傾向がある。
技能なしが働くには、いい環境だと思う。差別はやっぱりあるけどね。
「それに、技能なしでも補佐官のトップで働いてる人がいるって」
ノルンガルスさんは、そう言って、赤紫の目をキラキラさせながら、私とナルフェブル補佐官を交互に見た。
うぅっ、かわいいなぁ。
ふぐっ。
私の向こう側では、ナルフェブル補佐官が、ノルンガルスさんのキラキラ感に負けて呻いている。
「だから、第一塔のような環境で働いた方が、家にこもっているより、私の為になるだろうって」
ううぅっ、やっぱりかわいいなぁ。
嫌な目にあったばかりだというのに、健気が溢れていて、希望に満ちている。
「若いっていいなぁ」
「そうだな、若いっていいよな」
私の言葉にナルフェブル補佐官も同意した。
異を唱えたのが意外にもマル姉さん。
「うーん、そう? ナルフェブル補佐官がそう言うのは、分からなくもないけどぉ」
「私が言うのはマズいんですか?」
首を傾げてマル姉さんを見る。
そんな私にマル姉さんは困ったような顔をした。
「だって、クロエルさん。ここではあなたが一番年下よぉ」
「えぇ?」「嘘だろ?」
くるっと振り向いて、ノルンガルスさんを視る。
あ。
「わたし、十七になりました!」
「私、まだ十六だ」
「嘘だろ!」
鑑定眼でもノルンガルスさんの年齢は十七。私は十六。私の方が下だった。
「クロエルさんは既婚者だからねぇ。最初から、キャピキャピ感なかったわねぇ」
「そうだったな。若い女性特有のキャピキャピした感じはなかったな」
「えー、私、若さが足りないの?!」
あまりの衝撃に、その後のデータ整理はちっとも身が入らず。
午前の業務が終わってラウに回収されるまで、衝撃の余波が残った。
本来は丸一日、第一塔の塔長室勤務だったのが、午前中だけの半日勤務に変更になった。
フィールズ補佐官も同様に第一塔での勤務が半分となった。フィールズ補佐官の場合は毎日半日勤務が、週三日の半日勤務。
今回の騒動で師団が手薄になるための特例措置だそうだ。
私は第六師団、フィールズ補佐官は第八師団所属。どちらも、第四師団の穴埋めを担当することになる。人手は多い方がいい。
それに塔長室の方は、大ケガを負ったノルンガルス補佐官が復職して、人数が増えた。
ナルフェブル補佐官のサポートに回ってくれるので、特級補佐官が少し減っても問題ないようだ。
ナルフェブル補佐官といえば、
「また、樹林のデータを溜めちゃったんですか?!」
「ひぃぃぃ、すまない」
「ノルンガルスさんが補佐してくれますよね?」
「つい、いつもの癖で」
また樹林のデータ整理が溜まってしまっている。
じーっとナルフェブル補佐官を見たところで、データの山はなくならない。
今日の半日はこの整理で終わりそうなくらいの量だ。
データの紙を端から取って整理しながら、同じように作業をしているノルンガルスさんに声をかけた。
「それで、ノルンガルスさんはもう大丈夫なの?」
「はい、おかげさまで」
「良かったね。危なかったものね」
「あの時、クロエルさんに止血されてなかったらこの世にいなかった、と第四塔長さんから言われました!」
「…………ミアンシルザ様、言い方」
「けっきょく、処遇もお咎めなしになりましたし」
「だって、ノルンガルスさんは何もしてないって、証明されたんでしょ?」
ノルンガルスさんが大ケガを負った事件。
スヴェート皇女が騒乱を起こし、カーシェイさんは皇女を伴侶認定。
第四師団のノルンガルスさんもスヴェート皇女に同調して離反したと聞いた。
最終的に、この事件の関係者が誰一人いなくなったので、うやむやになってしまったけれど。
『ノルンガルスさんがふらついて、スヴェート皇女にぶつかりそうになったのを、カーシェイさんが過剰防衛した』
という、ノルンガルスさん側の主張に対して、スヴェート皇女側は、
『ノルンガルスさんが、貴賓のスヴェート皇女に危害を加えようとしたので、カーシェイさんが対処した』
という主張だった。
主張的には三対一。ノルンガルスさんの分が悪い。
ところが、これが起きた場所というのが、正門から入って第一塔に向かう通路上だったのが、幸いした。
「はい。映像記録のおかげで!」
そう。
なんと、私がふだん使う動線上には、
すべて映像記録の魔導具が配置されていた!
何その過保護。
そんなことする人はひとりしかいない。
赤種の四番目である私の安全のため、という理由で先月頭に設置されたらしい。
あれかな。先々月の終わり、元妹のマリージュにばったり出くわしたのが原因かな。
確かに、元父や元兄は師団にも所属している。どこでばったり出会っても不思議ではない。
元父や元妹は私に危害を加えはしないだろうし、元兄に至っては私を覚えているかも怪しい限りだ。
だから、こんなに過保護にしなくてもいいのに。
でも、その過保護のおかげで、ノルンガルスさんの無実が証明できたんだから、良しとするか。
「カレナに押されたことにも、わたしは気がつきませんでした」
ノルンガルスさんが記録映像を思い出したのか、シュンとなった。データ整理の手が一瞬止まる。
ノルンガルスさんは、自分の姉が自分を陥れようとしたことに衝撃を受けたそうだ。
「前から、わたしが技能なしなのが気に入らないみたいでした。
でも、厳しくされることはあっても、今回みたいなことはなかったんですよ!」
精霊技能がないだけで、なんで、こんな扱いをしてくるんだろうね。
精霊技能がない人には、何をしても許されると思ってるのかなぁ。
ノルンガルスさんの落ち込んだ表情がとても痛々しく見えた。
けっきょくのところ、今回の傷害事件はどうなったのか。
記録映像、監視の証言、様々な観点からの検討をまとめた結果、
『姉に押されて転びそうになったノルンガルスさんに、カーシェイさんが大ケガを負わせた』
となった。
姉に押された以外にも、不審な点はあった。
まず、押されてふらついたところで、スヴェート皇女とはかなりの距離があったのだ。
監視の証言と、記録映像からも、これは確認された。
害されると間違うはずはないし、念のためならば、防御だけでいい。
これによって、明らかに、ノルンガルスさんを害そうとする目的があった、と認定された。
ノルンガルスさん、完全に被害者だ。
処罰なんて受けるはずがない。
「ご両親や、第八師団の方のお姉さんは、技能なしだからと何か言うわけではないんでしょう?」
「はい。というか、逆パターンですね」
「逆パターン?」
「技能なしだから、誰かに何かされるんじゃないかって、すごく心配してました。だから、逆に甘くって」
「あぁ、そういうパターン」
私にはなかったパターンだな。
もしかしたら、元父には何か考えがあったのかもしれない。
技能なしでも良いと言ってくれるところとの縁談だとか、探していたみたいだから。
あれ? ラウが私への縁談を潰していたとも聞いたな。
もしかしなくても、元父はちゃんと考えていてくれたのかも。
ノルンガルスさんはといえば、ちょっとだけ元気そうな笑顔をみせながら、家族の話をしてくれた。
「マギナも、すごく心配してたのは両親と同じですが。
甘くするだけじゃ、わたしの為にならないって。とても細かい性格なので、うるさかったですね」
「あぁ、確かに。私、嫌われてるのかと思ってた」
「マギナは、嫌いな人には話しかけませんよ」
話しながら作業をして、あっという間にデータの山がひとつなくなった。
「はいはい。適当なところで、お茶よぉ」
次の山に手を伸ばしたところで、マル姉さんから休憩の合図が入る。
「補佐官の職と、第一塔勤務を勧めたのもマギナです」
お茶を飲みながら、ノルンガルスさんはお姉さんの話をしてくれた。
「ここは他より技能なしの比率が多いし、皆、自分の仕事に誇りを持って働いているって」
第一塔に限った話ではないかも。
どの塔も技能なしかどうかではなく、実力主義で職人気質の傾向がある。
技能なしが働くには、いい環境だと思う。差別はやっぱりあるけどね。
「それに、技能なしでも補佐官のトップで働いてる人がいるって」
ノルンガルスさんは、そう言って、赤紫の目をキラキラさせながら、私とナルフェブル補佐官を交互に見た。
うぅっ、かわいいなぁ。
ふぐっ。
私の向こう側では、ナルフェブル補佐官が、ノルンガルスさんのキラキラ感に負けて呻いている。
「だから、第一塔のような環境で働いた方が、家にこもっているより、私の為になるだろうって」
ううぅっ、やっぱりかわいいなぁ。
嫌な目にあったばかりだというのに、健気が溢れていて、希望に満ちている。
「若いっていいなぁ」
「そうだな、若いっていいよな」
私の言葉にナルフェブル補佐官も同意した。
異を唱えたのが意外にもマル姉さん。
「うーん、そう? ナルフェブル補佐官がそう言うのは、分からなくもないけどぉ」
「私が言うのはマズいんですか?」
首を傾げてマル姉さんを見る。
そんな私にマル姉さんは困ったような顔をした。
「だって、クロエルさん。ここではあなたが一番年下よぉ」
「えぇ?」「嘘だろ?」
くるっと振り向いて、ノルンガルスさんを視る。
あ。
「わたし、十七になりました!」
「私、まだ十六だ」
「嘘だろ!」
鑑定眼でもノルンガルスさんの年齢は十七。私は十六。私の方が下だった。
「クロエルさんは既婚者だからねぇ。最初から、キャピキャピ感なかったわねぇ」
「そうだったな。若い女性特有のキャピキャピした感じはなかったな」
「えー、私、若さが足りないの?!」
あまりの衝撃に、その後のデータ整理はちっとも身が入らず。
午前の業務が終わってラウに回収されるまで、衝撃の余波が残った。
10
お気に入りに追加
229
あなたにおすすめの小説
【完結】お飾りではなかった王妃の実力
鏑木 うりこ
恋愛
王妃アイリーンは国王エルファードに離婚を告げられる。
「お前のような醜い女はいらん!今すぐに出て行け!」
しかしアイリーンは追い出していい人物ではなかった。アイリーンが去った国と迎え入れた国の明暗。
完結致しました(2022/06/28完結表記)
GWだから見切り発車した作品ですが、完結まで辿り着きました。
★お礼★
たくさんのご感想、お気に入り登録、しおり等ありがとうございます!
中々、感想にお返事を書くことが出来なくてとても心苦しく思っています(;´Д`)全部読ませていただいており、とても嬉しいです!!内容に反映したりしなかったりあると思います。ありがとうございます~!
【R18】ひとりで異世界は寂しかったのでペット(男)を飼い始めました
桜 ちひろ
恋愛
最近流行りの異世界転生。まさか自分がそうなるなんて…
小説やアニメで見ていた転生後はある小説の世界に飛び込んで主人公を凌駕するほどのチート級の力があったり、特殊能力が!と思っていたが、小説やアニメでもみたことがない世界。そして仮に覚えていないだけでそういう世界だったとしても「モブ中のモブ」で間違いないだろう。
この世界ではさほど珍しくない「治癒魔法」が使えるだけで、特別な魔法や魔力はなかった。
そして小さな治療院で働く普通の女性だ。
ただ普通ではなかったのは「性欲」
前世もなかなか強すぎる性欲のせいで苦労したのに転生してまで同じことに悩まされることになるとは…
その強すぎる性欲のせいでこちらの世界でも25歳という年齢にもかかわらず独身。彼氏なし。
こちらの世界では16歳〜20歳で結婚するのが普通なので婚活はかなり難航している。
もう諦めてペットに癒されながら独身でいることを決意した私はペットショップで小動物を飼うはずが、自分より大きな動物…「人間のオス」を飼うことになってしまった。
特に躾はせずに番犬代わりになればいいと思っていたが、この「人間のオス」が私の全てを満たしてくれる最高のペットだったのだ。
今さら、私に構わないでください
ましゅぺちーの
恋愛
愛する夫が恋をした。
彼を愛していたから、彼女を側妃に迎えるように進言した。
愛し合う二人の前では私は悪役。
幸せそうに微笑み合う二人を見て、私は彼への愛を捨てた。
しかし、夫からの愛を完全に諦めるようになると、彼の態度が少しずつ変化していって……?
タイトル変更しました。
義兄に告白されて、承諾したらトロ甘な生活が待ってました。
アタナシア
恋愛
母の再婚をきっかけにできたイケメンで完璧な義兄、海斗。ひょんなことから、そんな海斗に告白をされる真名。
捨てられた子犬みたいな目で告白されたら断れないじゃん・・・!!
承諾してしまった真名に
「ーいいの・・・?ー ほんとに?ありがとう真名。大事にするね、ずっと・・・♡」熱い眼差を向けられて、そのままーーーー・・・♡。
ポンコツ女子は異世界で甘やかされる(R18ルート)
三ツ矢美咲
ファンタジー
投稿済み同タイトル小説の、ifルート・アナザーエンド・R18エピソード集。
各話タイトルの章を本編で読むと、より楽しめるかも。
第?章は前知識不要。
基本的にエロエロ。
本編がちょいちょい小難しい分、こっちはアホな話も書く予定。
一旦中断!詳細は近況を!
【完結】呪いを解いて欲しいとお願いしただけなのに、なぜか超絶美形の魔術師に溺愛されました!
藤原ライラ
恋愛
ルイーゼ=アーベントロートはとある国の末の王女。複雑な呪いにかかっており、訳あって離宮で暮らしている。
ある日、彼女は不思議な夢を見る。それは、とても美しい男が女を抱いている夢だった。その夜、夢で見た通りの男はルイーゼの目の前に現れ、自分は魔術師のハーディだと名乗る。咄嗟に呪いを解いてと頼むルイーゼだったが、魔術師はタダでは願いを叶えてはくれない。当然のようにハーディは対価を要求してくるのだった。
解呪の過程でハーディに恋心を抱くルイーゼだったが、呪いが解けてしまえばもう彼に会うことはできないかもしれないと思い悩み……。
「君は、おれに、一体何をくれる?」
呪いを解く代わりにハーディが求める対価とは?
強情な王女とちょっと性悪な魔術師のお話。
※ほぼ同じ内容で別タイトルのものをムーンライトノベルズにも掲載しています※
神子召喚に巻き込まれた俺はイベントクラッシャーでした
えの
BL
目が覚めると知らない場所でした。隣の高校生君がBLゲーム?ハーレムエンドとか呟いてるけど…。いや、俺、寝落ち前までプレイしてたVRMMORPGのゲームキャラなんですけど…神子召喚?俺、巻き込まれた感じですか?脇役ですか?相場はモブレとか…奴隷落ちとか…絶対無理!!全力で逃げさせていただきます!!
*キーワードは都度更新していきます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる