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愛し合う

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 (出したら…ダメだ…そんなの…ダメだ…)

 真剣にしてもらっている除去と浄化なのに。射精なんてしてしまったら、きっと呆れられる。

 いやらしいだとか。淫らな身体だとか。そんな風に思われたくない。ギュッと布の上から自身を押さえつけた。

 (ダメだ…絶対に…でも…でも…)

 ズクズクと疼いて苦しい。出したい。今すぐにでも。琥珀色の瞳が切なげに揺れる。

 その体内で、シャルスティーヤが指の先から光を発した。長さをさらに倍に伸ばすために。

 「っ!!」

 しっかりとした太さと厚さと硬さを伴って、ズッと伸びたその体感に。息をのむ。グリュッと思いっきり掻き混ぜられた。

 「あぁーーっ!!」

 のけぞった。

 「やぁっ…ハッ、ハッ…も…シャ…シャルス…ティヤ…さまぁ…っ…」

 「ラシュレスタ、もう少しだ…つらいか?」

 優しい声に首を素直に振ってしまう。かなり切羽詰まっている。つらい。

 (早く…早く…早く取って…でないと…)

 出してしまう――ラシュレスタが顔をクッションに擦りつける。

 その身をよじって耐え忍ぶ姿は。聖なる気を注がれて、肌も髪の色合いもだいぶ半邪半聖の状態まで戻っている。

 元に戻りつつある様相に、シャルスティーヤが満足げに瞳を細めた。ようやく取り戻せた存在なのだ。愛おしくてたまらない。

 そんな相手が懸命にあるところを手で押さえている。頬を染めて。気がついた空色の瞳がわずかに見開かれた。フッと微笑む。

 「つらいのはこちらか…」

 指がスーーッと長いまま引き抜かれた。

 「ぁっ…」

 ゾワゾワッと肌がさざめく。なにをされても気持ちがいい。

 「二つめもちょうど取れたところだが…」

 小指の先ほどの黒いモヤを。光の球で包み、握りしめながら、シャルスティーヤが詫びた。

 「待たせて、すまなかった」

 隠していた手を優しくどかされる。布を引き上げられた。

 「!!」

 露わにされた、勃ち上がってフルフルと震えている性に向かって。美しい顔が近づいていく。

 「シャ、シャルスティーヤさま!!」

 (まさか、まさか、まさか……うそ、うそ…)

 目を見張る先で。清らかな唇が先端に口づける。チュッと吸い上げた後、芯に垂れ流れた液をペロリと舐め上げた。

 「っ!!」

 その気持ちよさに。ゾクゾクゾクッと走り抜けた。だが、即座に理性が上回る。

 「シャ、シャルスティーヤさま!! い、いけません!! ダ、ダメです!!」

 天界の最高位なのだ。聖なる方で。この世界の至宝なのだ。その尊い存在に、まさか自分のそこを口淫だなんて。そんなことは許されない。

 「シャルスティーヤさまがそのようなことをしてはいけません!!」

 ラシュレスタが咄嗟に身を捻る。だがかまわず、シャルスティーヤが口に含んだ。

 「アァァッ!!」

 声が一気に色めき立った。ぬめっとした舌の感覚に。その熱さと湿り気に。ねっとりと絡まれた体感とで。ビクンッと身体が大きく跳ね上がった。
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